ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


流し読みで学ぶ過去問のポイント - 2017年 S/WE共通 021-025

このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。 

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このシリーズでは「流し読みで学ぶ過去問のポイント - 2017年 S/WE共通 ○○~○○」と題して、

1回5問のペースで2017年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の問題から覚えるべきポイントを探っていきたいと思います。

 

ちなみに下のリンクはご参考まで。

【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

  

それでは問題です!

 

↓↓↓

 

問題21 [日本]

2016年3月現在、日本において稼働しているワイナリー数を多い順に並べているものは?

 

1.  山梨→長野→北海道→山形→新潟

2.  山梨→新潟→北海道→山形→長野

3.  山梨→北海道→長野→山形→新潟

4.  山梨→長野→新潟→北海道→山形

 

 

正解は... 1.  山梨→長野→北海道→山形→新潟

問題は5位までですが、実際は3位までを見れば分かる問題でした。

ワザといっぱい書いて焦らしてやろうという感じですね(笑)

 

「日本ワイン」を作るワイナリー数

(2016年)

1位:山梨  77軒

2位:長野  32軒

3位:北海道 28軒

4位:山形  12軒

5位:新潟   9軒

 

ちなみに生産量の順位も同じで、山梨→長野→北海道 といった具合です。(国内製造ワインの概況 2015年 より)

 

あと知っておいて頂きたいのは...

 

前回もご紹介しましたが

「果実酒製成数量」の1位は 神奈川 

※海外からの濃縮果汁を使ったバルクワインの生産を含むため。「畑なきワイン県」とも言われています。

 

それとは別に

「成人1人あたりの 果実酒 消費量」の1位は 山梨

2位が東京、3位が大阪!

堂々の1位はワイナリー数最多を誇る山梨。2位3位は都市部って感じですね。

全国平均で2015年では、1人が1年で3.70 リットル の ワインなどの果実酒を飲んでいる事になります。1本750ml だと4.9本です。平均を押し上げている人が結構いそう...( ゚Д゚)

 

日本の統計は要チェックです!

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問題22 [日本]

日本ワインの歴史で正しいのは?

 

1.  1830年代に甲府で本格的なワインつくりを始めた

2.  1926年、山梨県のワイナリー数は319軒に達した

3.  1927年には、マスカット・ベーリー・A や ブラック・クイーンなどの日本独自の改良品種が山梨県で開発された

4.  1980年代に農作物貿易が自由化になりバルクワインの輸入が激増した

 

 

正解は... 2.  1926年、山梨県のワイナリーは319軒に達した

 この手の複合的な問題は厳しいですね~。

 

1.  1830年代に甲府で本格的なワインつくりを始めた

日本でワイン作りが始まったのは約140年前(=1876年)と言われています。焦らずに現在から逆算すれば分かるのですが...(=_=)

 

2.  1926年、山梨県のワイナリー数は319軒に達した

→実はこれが正解!1939年にはなんと3694軒にも達しています! 戦時中、太平洋戦争ではワインの酒石酸が軍事利用(潜水艦の音波探知機の振動子に使用)できる事からワインの生産量は増加しました。

 

3.  1927年には、マスカット・ベーリー・A や ブラック・クイーンなどの日本独自の改良品種が山梨県で開発された

→この2種類と言えば川上善兵衛ですが、新潟県の人です!

 

4.  1980年代に農作物貿易が自由化になりバルクワインの輸入が激増した

→ 1960年代の高度経済成長期から国産ワインの生産は増えはじめ、1980年代のバブル期にはヨーロッパのブドウ Vitis Vinifera ヴィティス・ヴィニフェラ種 などを使った国産ワインの本格的栽培が盛り上がっていきます!

 

あと知っておきたいのは...

 

・2000年代には国内のブドウ栽培からワイン造りまで行う「ドメーヌ」的なワイナリーが100軒に達しています。

 

2010年 甲州

2013年 マスカット・ベーリー・A

...が O.I.V 国際ブドウ・ブドウ酒機構のリストに掲載されました。国産品種の2種類が世界に認められ、輸出する際にはラベルに表記できるようになったのです!

 

日本ワインの歴史も重要です!そこまで難しくないから覚えておきましょうね(´Д`)

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問題23 [日本]

東北最古のワイナリーは?

 

1.  岩の原葡萄園

2.  酒井ワイナリー

3.  祝村葡萄酒醸造会社

4.  信濃殖産会社

 

 

正解は... 2.  酒井ワイナリー

これは難しい問題でした。

 

1.  岩の原葡萄園

→1922年に川上善兵衛が新潟県に創立!

川上善兵衛の問題多過ぎ(笑)

 

2.  酒井ワイナリー

→これが正解!

山形県 置賜地方(置賜盆地内) 南陽市 赤湯町 にあり 「東北ワイン造り発祥の地」 と呼ばれています。

山形県は 日本海側の北から 庄内平野→山形盆地→置賜盆地 と3つの産地がありますが、「しょう-やま-おき」と覚えましょう(=゚ω゚)ノ 詳しくは下の地図を見てね。

 

3.  祝村葡萄酒醸造会社

1877年に山梨県の祝村で設立された民間ではじめてのワイナリー。祝村葡萄酒造会社は地元での通称。現在のシャトー・メルシャンです。

 

4.  信濃殖産会社

→長野県塩尻市にあるワイナリー。「信濃」とつけば「甲信越」地方と分かりますね(笑) ちなみに塩尻市といえば 桔梗が丘ワインバレー に属しています。桔梗が丘のメルローといえばワインの国際コンクールで金賞を受賞しています。メルシャンのものですが...(-_-メ)

 

ついでですが、長野県に関しては...

4つのワインバレー(桔梗が丘・千曲川・日本アルプス・天竜川) および 5つの盆地 (伊那・松本・長野・上田平・佐久) の 位置が分からない方は地図上の位置をチェックしておきましょうね!

 

ワイナリー名は難しいけど、せめて有名どころ(山梨・長野・北海道・山形)の地理はカンペキに覚えようね(´_ゝ`)

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問題24 [南アフリカ]

ピノタージュと関係の深い人物は?

 

1.  アブラハム・ペロード

2.  ジャック・ピュイゼ

3.  セルジュ・ルノー

4.  ジャン・マルク・オルゴゴゾ

 

 

正解は... 1.  アブラハム・ペロード

これも「そんなの知るかよ!」って問題ですね~。

南アフリカで多く生産されるピノタージュは1925年にピノノワールサンソーを交配させて生まれた品種です。

ちなみにサンソーとはフランスのローヌ地方南部の「法王のワイン」として知られるシャトーヌフ・デュ・パプの13品種にも使われている品種ですが覚えてますか?

 

ちなみに他の選択肢ですが、あまり覚える必要はないと思います(-_-)

 

2.  ジャック・ピュイゼ

フランス味覚研究所創設者・所長。近年(2016年)来日しているご存命の方。ソムリエ協会の田崎会長と交友がある。

 

3.  セルジュ・ルノー

→酒を飲んだ方が長生きできる!って学説「フレンチ・パラドックス」を提唱した学者さん。

 

4.  ジャン・マルク・オルゴゴゾ

→ ボルドー大学の教授。ワインが老人性痴呆(認知症)やアルツハイマー病に効果があると提唱している。

 

あと、ブドウ品種と人名が絡むのは

スイスのヘルマン・ミュラー博士で 白ブドウの ミュラー・トゥルガウ (別名 リヴァーナー)  = リースリング x マドレーヌ・ロワイヤル の交配を行いました。

 

品種や人名は要チェックです! 

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問題25 [南アフリカ]

南アフリカの2015年ブドウ品種別栽培面積において最大の品種は?

 

1.  Cabernet Sauvignon

2.  Colombard

3.  Chenin Blanc

4.  Pinotage

 

 

正解は... 3.  Chenin Blanc シュナン・ブラン

南アフリカだからピノタージュ!と言いたいところですが。シュナン・ブランでした。

 

南アフリカの主要品種

栽培面積順のデータ 2015年

=========================

1位:シュナン・ブラン (17,965 ha)

2位:コロンバール (11,839 ha)

3位:カベルネ・ソーヴィニョン (11,170 ha)

4位:シラー(ズ) (10,347 ha)

...

6位:ピノタージュ (7,364 ha)

=========================

 

まさかフランス ロワール地方原産のシュナン・ブランがこんなにアフリカで栽培されているなんて!って感じがしますね。ちなみに南アフリカでは Steen スティーン とも呼ばれています。

 

その他にもニューワールドの特徴的な栽培面積最大のブドウ品種もチェックしておきましょう!

 

ニュージーランド

1位:ソーヴィニヨンブラン

2位:ピノノワール

 

オーストラリア

1位:シラーズ

2位:カベルネ・ソーヴィニョン

 

アルゼンチン

1位:マルベック

2位:ボルナダ

 

国ごとの主要品種はチェックしとけって事ですね(´Д`)!

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今回はここまで~!

次回は26~30問目です!

流し読みで学ぶ過去問のポイント - 2017年 S/WE共通 016-020

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このシリーズでは「流し読みで学ぶ過去問のポイント - 2017年 S/WE共通 ○○~○○」と題して、

1回5問のペースで2017年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の問題から覚えるべきポイントを探っていきたいと思います。

 

ちなみに下のリンクはご参考まで。

【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

  

それでは問題です!

 

↓↓↓

 

問題16 [酒類概論]

カクテルの名品マルガリータのベースとして使用されるものは?

 

1.  Vodka

2.  Gin

3.  Rum

4. Tequila

 

 

正解は... 4.  Tequila テキーラ

前問(15問目)に引き続きスピリッツの問題でした。

ちなみに以下がマルガリータのレシピです。

======================

・テキーラ 50%

・ホワイトキュラソー 25%

オレンジの果皮から造られる。「コアントロー」が有名

・ライムジュース 25%

======================

 

筆者はバー勤務だったので知ってましたが

「そんなのソムリエ教本に載ってたかな~」と思って見てみたらチョロっと書いてました(笑)

 

ついでに...

ジン の有名なカクテルは マティーニのレシピは...

======================

・ジン 80%

・ドライベルモット 20%

白ワインをベースに香草・スパイスをブレンドして造られるフレーヴァードワイン。チンザノのドライが有名

======================

...です。あわせて覚えておきましょう(/・ω・)/

 

普段から飲みに行ったりした時にはカクテルのレシピに興味を持ちましょう!

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問題17  [日本]

2014年度の果実酒生成数量の最も多い都道府県は?

 

1.  栃木県

2.  神奈川県

3.  山梨県

4.  北海道

  

 

正解は... 2.  神奈川県

これは、ひっかけ問題でした。

「日本ワイン」を作っているワイナリー数の数では山梨県ですが、果実酒となると神奈川県です。

 

この理由は海外からの濃縮果汁を薄めてつくるバルクワインなどを多く生産しているためです(-_-) ちなみに神奈川県は「畑なきワイン県」とも呼ばれています。注意しましょう!

 

ちなみにデータですが...

 

[都道府県別果実酒製成数量] 2014年

1位:神奈川県  35%

2位:栃木県 22%

3位:山梨県 17%

※小数点以下は切り捨て

 

[「日本ワイン」を作るワイナリー数] 2016年

1位:山梨県 77軒

2位:長野県 32軒

3位:北海道 28軒

 

ひっかけ問題なんて性格悪いよね~。

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問題18  [日本]

日本で開発された品種である「マスカット・ベーリー・A」の交配として正しいものは?

 

1.  ベーリー x マスカット・ハンブルグ

2.  ゴールデン・クイーン x カベルネ・ソーヴィニョン

3.  ベーリー x ゴールデン・クイーン

4.  ベーリー x アリカント・ブスケ

 

 

正解は... 1.  ベーリー x マスカット・ハンブルグ

これは意外な問題でした。

マスカット・ベーリー・A以外にも日本で栽培されているブドウ品種の交配はチェックしておきましょう!

 

・ブラック・クイーン

ベーリー x ゴールデン・クイーン

マスカット・ベーリー・Aと同じく川上善兵衛が交配した。

 

・ケルナー

トロリンガー x リースリング

もともとはドイツの品種。ドイツの白は北海道で多く栽培されている。

 

交配とは関係ないけれど...

・善光寺の別名(シノニム)は「竜眼」

・甲州の栽培の始まりの2説「大善寺説」と「雨宮勘解由説」はチェックしておこう!

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問題19 [日本]

「日本ワイン」と表ラベルに記載する場合の表示ルールにおいて、1種類のブドウ品種を表示するには最低何パーセントそのブドウを使用する必要があるか?

 

1.  75%

2.  85%

3.  90%

4.  100%

 

 

正解は... 2.  85%

世界で多く採用されている基準に合わせてか日本も85%です。

ちなみに同じ85%なのは以下の通り。

==================

・オーストラリア

・ニュージーランド

・南アフリカ

・カナダのオンタリオ州

ブリティッシュコロンビア州は95%

==================

 

あとチリは75%、アメリカはややこしいので自分で調べて下さい(笑)

 

他の国と比較しておく事が大切です( `ー´)ノ

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問題20 [日本]

日本の酒税法において「甘未果実酒」が分類されるのは?

 

1.  発泡性酒類

2.  醸造酒類

3.  混成酒類

4.  蒸留酒類

 

 

正解は... 3.  混成酒類

これは日本の酒税法における酒類の分類の問題でした。

 

それぞれ違いと該当する酒類を理解しておきましょう!

 

・発泡性酒類

泡がでるやつ!

ビール・発泡酒...など

 

・醸造酒類

酵母を利用するやつ!

清酒(=日本酒)、果実酒(ワインなど)...など

 

・蒸留酒類

 蒸留を行うやつ!

ウイスキー、ブランデー、焼酎...など

 

・混成酒類

混ぜ物のやつ!

合成清酒、みりん甘未果実酒、リキュール、粉末酒...など

 

ちなみに、スペインのシェリー、ポルトガルのポート・マディラ、イタリアのマルサラなどはワインにブランデーなどを添加している酒精強化ワインですが、これは「甘未果実酒」に該当し酒税法上では「混成酒類」となります。覚えておきましょう(´_ゝ`)

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今回はここまで!

次回は21~25問目です('ω')ノ

流し読みで学ぶ過去問のポイント - 2017年 S/WE共通 011-015

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1回5問のペースで2017年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の問題から覚えるべきポイントを探っていきたいと思います。

 

ちなみに下のリンクはご参考まで。

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それでは問題です!

 

↓↓↓

 

問題11 [酒類概論]

イギリスで原料として砂糖が許可され造られるようになった濃厚でホップの苦味の強い濃色のビールは?

 

1.  ボック

2.  スタウト

3.  アルト

4. トラピスト

 

 

正解は... 2.  スタウト

特徴からビールの名称を問う問題でした。

それぞれ「名称+国+地域+特徴」といったキーワードの組み合わせを覚えましょう(/・ω・)/

 

スタウト

  イギリス濃厚

     黒ビールの「ギネス」が有名

 ・エール

  イギリス

  ちなみに最近よく聞く「IPA」は

  インディアン・ペール・エールの略

 

ピルスナー ★

  チェコ:淡色・

  日本のビールはほとんどこのタイプ

  

ボック ★

  ドイツ・アインベック

  覚え方「ボックはベック!」

アルト

  ドイツ・デュッセルドルフ

バイツェン

  ドイツ・バイエルン地方

  覚え方「バイエルンだからバイツェン!」

 

トラピスト

  ベルギー・修道院

ランビック

  ベルギー・野生酵母

 

あと「上面発酵か下面発酵か?」を問う問題も多いです。2つの違いをやわらかく説明すると...

 

上面発酵ビール (酵母が液面に浮く)

 常温(高い温度)で発酵

 →酵母が元気に活動するので濃厚な味わい。

下面発酵ビール (酵母が沈殿する)

 低温でゆっくり発酵

 →酵母の元気がでないので苦い・辛い(ドライ)な味わい

 キリンやアサヒなど一般的な日本のビールはこれ!

 

ここで下面発酵ビールの覚え方ですが

「下面発酵はルスナーとックでピッボ!」です。

実は普段よく飲んでるスーパードライなどの日本のビールは前述の「ピルスナー」タイプで下面発酵だったのです('ω')ノ

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問題12  [酒類概論]

ウイスキーのラベルに記載されている年数の説明として適切なものは?

 

1.  原酒の中で最も短い熟成年数

2.  原酒の中で最も長い熟成年数

3.  原酒の平均熟成年数

4.  最も多くブレンドされている原酒の熟成年数

  

 

正解は... 1.  原酒の中で最も短い熟成年数

まさかのウイスキーの熟成年数を問う問題でした。個人的に実用的な知識かと思います(´_ゝ`)

 

ブランデーとウイスキーの違いを雑に言えば...

「ワインを煮詰めて蒸留させればブランデー」

「ビール(※)を煮詰めて蒸留させればウイスキー」

...といった具合です。

※正確にはビールに近い原料ですが(=_=)

 

またモルトウイスキーとグレーンウイスキーの違いも覚えましょう!

モルト : 二条大麦   :単式蒸留2回

グレーン: 穀物   :連続式蒸留器を使用

 

昔ながらに1回1回蒸留していたものがモルト。

1826年ごろ技術革新が起きて連続してずっと蒸留し続けれるようになると...

「そうだ!原料をケチろう(; ・`д・´)!」という動きがでます。

ここで安い穀物を使ったグレーンウイスキーが誕生!

 

さらに初期のグレーンウイスキーはそのまま飲んでも美味しくなかったため

「そうだ!モルトウイスキーと混ぜてみよう(;;; ・`д・´)!」となってできたのが

ブレンデッドウイスキー。非常に短絡的な流れですね(笑)

 

さらにこの流れで新大陸(アメリカ)では連続式蒸留器+トウモロコシ(51%以上)で作るバーボンが登場します。

 

話を戻して、モルトだと単式蒸留で香りの成分など繊細さが残り上品なものができるものの少量しか作れません。さらに二条大麦だと原材料も高い!

 

反対にグレーンウイスキーやバーボンなどは連続式蒸留器で大量に造れて原価が安い!ただ大雑把な味なので樽などで強めに味付けして誤魔化しています。

 

バーボンに「力強さがある!」なんて表現はなんたる商売上手!と思ったりしますが、どんな技術革新にも功罪はありますよね(´・ω・`)

 

あと5大ウイスキー(スコッチ・アイリッシュ・カナディアン・バーボン・ジャパニーズ)の注意点として特に知っておきたいのは...

カナディアンは一般的にはベースウイスキーとフレーヴァーウイスキーのブレンデッドである!

スコッチとアイリッシュの違いは、アイリッシュは小麦にピート(草炭)香を付けないのでまろやか!

そういやスコッチだと「ラフロイグ」や「アードベック」などヨードチンキとか正露丸の匂いのするアイラ系のウイスキーなんて人気ですよね~。

なんかこの問題といいカクテルの問題といいBARっぽい内容が増えてる気がする...

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問題13  [酒類概論]

コニャックの主要ブドウはどれか?

 

1.  Muscadelle

2.  Picpoul

3.  Mauzac

4.  Ugni Blanc

 

 

正解は... 4.  Ugni Blanc ユニブラン

これは酒類概論というかフランス概論フランス国内の白ブドウで栽培面積が最大なのはユニ・ブランという事を知っていればとけた問題です。

 

というのがユニ・ブランはワイン以外にもコニャックやアルマニャックといったブランデーの原料にもなっているからなんですね。

 

ちなみに他は

1.  Muscadelle ミュスカデル

 ボルドー地域 ソーテルヌなどの甘口ワインなどに使用

2.  Picpoul ピクプール

 ラングドック地域 Picpoul de Pinet ピクプール・ド・ピネなどに使用

3.  Mauzac モーザック

  ラングドック地域 Blanquette de Limoux ブランケット・ド・リムー」などに使用

ソムリエ協会ってやたらモーザックとかリムーとか好きだよね~。

といった具合でした。

 

ソムリエ教本や参考書のブドウ品種の一覧を見て各品種がどの地域で栽培されているか?イメージ出来るようにしておきましょう!

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問題14 [酒類概論]

発ブドウの房や発酵終了後の醪を圧搾した果皮・種などの搾りカスを発酵・蒸留して造られたものは?

 

1.  Fine

2.  Marc

3.  Weinbrand

4.  Mezcal

 

 

正解は... 2.  Marc マール

ブランデーに関する問題でした。

ちなみにフランスではマール、イタリアでは Grappa グラッパ と言います。

イタリアのグラッパの生産地 ヴェネト州 の Bassano del Grappa バッサーノ・デル・グラッパという地名も良く出題されています。

 

ブランデーの分類としては3つあり

・Eaux-de-Vie de Vin オー・ド・ヴィ―・ド・ヴァン

ワインから造ったブランデー

・Eaux-de-Vie de Marc オー・ド・ヴィー・ド・マール (正式名称)

酒かすから造ったブランデー

・Eaux-de-Vie-de Fruits オー・ド・ヴィー・ド・フリュイ

フルーツ(ブドウ以外)のブランデー

3つとも下線の最後の文字を見たら区別がつきますね('ω')ノ

 

3つ目の フリュイ に関しては原料と対比するフランス語も覚えましょう!

黄色のプラム:Prune プリュヌ

紫色のプラム:Mirabelle ミラベル

スモモ      :Quetsche ケッチュ

コケモモ   :Myrtille ミルティーユ

木イチゴ   :Framboise フランボワーズ

黒スグリ   :Cassis カシス

サクランボ  :Cerise スリーズ

洋梨     :Poire Williams ポワール・ウィリアムズ

 

ちなみに問題の...

1.  Fineフィーヌ

フィーヌ・シャンパーニュ? コニャック地方のグランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュのブレンド

3.  Weinbrand ヴァインブラント

ブランデーのドイツ語

4.  Mezcal メスカル

リュウゼツランを主原料とするメキシコ特産蒸留酒

...でした。

 

マールは何とも言えないコクがあっておいしいよ!

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問題15 [酒類概論]

穀類を原料とし発酵・蒸留して得られたスピリッツにボタニカルを加えて再度蒸留したものは?

 

1.  Vodka

2.  Gin

3.  Rum

4.  Tequila

 


 

正解は... 2.  Gin ジン

蒸留酒・スピリッツの種類に関する問題でした。

ちなみにボタニカルとは「草根木皮」平たく言えば薬草の成分です。

 

それぞれ違いを言えるようにしておきましょう(/・ω・)/

 

1.  Vodka ウォッカ

トウモロコシ・大麦・小麦などの穀類+ジャガイモなどのイモ類が原料。白樺の炭で濾過される!

2.  Gin ジン

穀類からできたものをボタニカル(ジュニパーベリーなど)に浸してつくる

3.  Rum ラム

サトウキビが原料。連続式蒸留器でつくられる。

4.  Tequila テキーラ

竜舌蘭(ブルーアガペ)が原料。メキシコのハリスコ州全域で造られる

 

ジンとウォッカの違いくらい説明できるように!...というのが以前筆者はそんな質問をお客様にされてパッと答えられませんでした(笑)

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今回はここまで~。

次回は16~20問目です( `ー´)ノ

【2018年度版】ソムリエ・ワインエキスパート試験に合格するには?

このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。 

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今回は2017年度の試験も3次試験まで終わっていない状態(2017.10.29 sun に執筆)ですが、来年の2018年度の試験を既に意識されている方もおられると思いますので、今年(2017年度) での1次試験・2次試験の反省を踏まえてどのようにすれば合格できるか?を具体的にアドバスしていきたいと思います。

 

 

【1次試験対策】

前提:問題集・過去問は9割~完璧にしておく

一般的に合格ラインは130問中 約85問の正解 (65%の正答率) と言われています。今年2017年度の試験ではこの130問中 約15問程度が過去になかったような難問・奇問でした!

 

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2017年度 ソムリエ試験を受験された読者の感想

「問題集・過去問を7~8割できている程度では合格できない。難問・奇問の15問を全部外したとしたとして+(プラス)  受験当日の焦りからくるミスを加えても、問題集や過去問は9割~ほぼカンペキにしておきべきだ !」

 

この意見は非常に参考になりました。

これは筆者の主観ですが、2016年度以前は問題集や過去問さえしかりやっていれば合格できるような試験でした。ですが2017年度からソムリエ協会は以前より難易度を上げてきてる感じがします。つまり過去問や問題集での基礎力に加え 難問・奇問にも対処できる応用力がなければ合格というか1次試験突破は難しいと思います。

 

これを踏まえた上で具体的なアドバイスです。

 

1:まずソムリエ教本は読まない!問題集・過去問から!

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以前からこのブログでは口が酸っぱくなるくらい言い続けている事ですが、勉強を始めるにあたって「まず教本じっくり全部読もう!それが終わったら問題集をといてみよう!」などどいったノンビリした牧歌的な考えは捨てましょう!

 

今年(2017年度)の難問・奇問を経験した方は「ソムリエ教本さえしっかり読んでいれば良かった!」などと言う方もおられますが、やはり筆者はそれは効率的ではないと思います。

 

ぼんやりと教本を眺めているだけで今年難問・奇問と言われた「ピノタージュと関係の深い人物」「チーズのストレーザ協定が締結された年」を覚えていた方は少ないでしょう(-_-)

 

やはり問題として出題されてこそ記憶に残るものだと思います。

難問・奇問の対策は学習の最終的な段階で「仕上げ」として行うべきです。

 

つまり問題集・過去問が9割~カンペキになるまではソムリエ教本を読み込むのは控えるのが無難!というのが筆者の意見です。

 

2・問題集・過去問は手に入るものを手当たり次第にとく!

これに関しては具体的にはこうすべきです。 

 

★音声教材

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時短式記憶術 ソムリエ - Google 検索

まず学習の基礎になるのがこちらの小林先生の音声教材。

価格は3万程度。下手なスクールに通うよりもよっぽど効果的で安いです。これをやる事で合格率は40%くらいまでもっていけると思います。

 

この音声教材をチャプターごとに進めながら以下の問題集や参考書のチェック問題を全部こなしていきましょう!

以下に教材を紹介していますが全部揃えても5万はいかないでしょう。中途半端にケチらないで手に入る参考書や問題集は手当たり次第に買いましょう!小金を失うよりも合格が1年遅れる事の方がよっぽど大問題です。ちなみに実際筆者は手当たり次第に全部買い漁りましたが上記の音声教材も含めて全部で10万はいってません。

 

という訳で、できれば極力教材を全部揃えた上で教材ごとの長所・短所を理解して使い分けれるのレベルになっていただきたいものです。

 

 

★問題集

・まず絶対に買うべき杉山先生の...

ついに出ました2018年度版です!(2018.4.5)

 

[問題集]

受験のプロに教わる ソムリエ試験対策問題集 ワイン地図問題付き 2018年度版

 

[参考書]

 

受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き 2018年度版

 

2017年版のものは実際の試験でも出題されたイギリスを細かく紹介するなど、新しい国に対してもしっかり対応されており、まさに「痒い所に手が届く」秀逸な参考書です。他のものは「去年のコピペしただけなんじゃねーの?」って思うものもチラホラあるのに比べると天と地の差!巻末のチャプターごとのチェックリストは非常に便利です。悪い事は言わないので真剣に受験に臨むのであれば必ず買って下さい。

 

・続いて田辺先生の...

[問題集]

田辺由美のワインノート2018年版

 

[参考書]

田辺由美のワインブック2018年版

わりかし難しい問題もあるのでテゴタエがあるかも。問題集はマストだけど参考書はセットで見るようになってるので、あると調べやすいです。

 

・アカデミー・デュ・ヴァン

[参考書]

こちらも2018年度版のリリースはまだです。(2018.1.24)

ワイン受験講座2017

ところどころまとめ方が上手かったりします。チャプターごとのチェック問題をときましょう!

 

・ワイン受験直前予想

[参考書]

こちらも2018年度版のリリースはまだです。(2018.1.24)

2017年はここが出る!ワイン受験直前予想

こちらもチャプターごとのチェック問題をときましょう!

 

★アプリ

[iphone]

www.facebook.com

 [android]play.google.com

こちらもチャプターごとに問題をときましょう!通勤電車や待ち時間にスマホでできます。

とりあえず上記の音声教材と問題集・参考書を一通り回しましょう!

 

音声教材+チャプターごとの問題集をしっかりとけてきたら合格率は60%ほどです。

 

★過去問

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問題集がある程度こなせるようになってきた もしくは 試験の1~2か月前に入ったら集中的に過去問を解くようにしましょう。過去10年分を3~4回流します!

具体的には1日1年分をといてみては弱いチャプターがあれば随時見直す感じです。

例えば過去問でやたら自分がドイツに弱いと思ったら問題集にさかのぼってドイツのチャプターを集中的にとくのです。

 

田辺由美 ソムリエ 過去問 - Google 検索

これに関しては田辺先生のHPが問題+解説まで載せているので神がかっています!PDFファイルをダウンロード→印刷して繰り返し使いましょう。

 

ソムリエ協会 過去問 - Google 検索

もし職場がソムリエ協会の会員であれば過去問を見る事ができます。

 

【NEW】2018.01.29

当サイトでも過去問の解説を始めました!どんな感じの問題が出ているのか一度読んでみて下さい。

【超まとめ】ソムリエ・ワインエキスパート試験 2017年 過去問題 解説 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

 

過去問がしっかりとけてきたら合格率は75%ほどです。

 

3・仕上げ!ソムリエ教本を読んで難しい問題を友達同士で出し合う + 有名スクールの模試を受ける

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結局のところ難問・奇問といっても試験までに解いた問題の数・パターンの豊富さが勝負です。ここまでしっかりできた自負があるならやっとこさソムリエ教本を開く権利を得たと思って下さい。

 

その上でソムリエ教本から重箱の隅をつつくような問題を友達や受験仲間と出し合ってみましょう!

 

また有名スクールの模試を受けてみるのも効果的です。

難しい問題や変わった問題に当たる事ができたらラッキーというか良い模試だと思います。結果はむしろ出来ない・悪い方が自分の弱点も把握できるし気持ちも引き締まるし意義があると思います(´_ゝ`)

 

とにかく、この2つに関しては「自分がまだ見た事もないような問題のパターン」に出会う事が大切です。

 

ここまでできれば合格率は80%に近づいたと言ってもいいでしょう!

 

1次試験に関してはここまでです。

 

【2次試験対策】

2次試験(テイスティング)対策は1次試験に受かるまで本腰を入れる必要は全くない! 

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本格的な勉強方法については以下にまとめていますが、ぼんやり受験を考えている程度の方は今の段階では見なくて結構です(-ω-)/

二次試験テイスティング・論述【超まとめ】テクニックや注意点など - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

 

とにかく1次試験を突破する事だけを考えましょう!

1次試験前に酔っぱらって勉強がおろそかになるなど論外です(笑)

 

「そんな事言わないで、せめて気分だけでも味わいたいので何かテイスティングの勉強もさしてくだせぇ(´・ω・`)!」という方は...

 

月に1度ワインの飲み比べをする日をもうける!

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 具体的にはブドウ品種の違うワインを3本用意して同時に呑み比べます。「今月は白ワイン、来月は赤ワイン」などと月ごとに変えてみるのもオススメです。

 

これに目的はあくまで「さわり」程度なので「あー、品種によって味わいって違うんだな...」と実感できればOKです。

 

そこで「どんなワインを買えばいいの?」と疑問に思われるでしょう。そこはワインショップの店員さんとか知り合いの詳しい方に委ねてみましょう。

 

だた1つだけ注意事項があって、注文する時にはブドウ品種の国・地域の特徴が素直に感じられるワインを選んでもらうように!

 

例えば「カリフォルニアのシャルドネ」だったら、一般的にはわりかし樽のきいたコッテリしたタイプかと思われます。逆にフランスのシャブリ(ブルゴーニュ)のシャルドネだったらドライなタイプです。このように同じブドウ品種でも国・地域によって味が変わってくるので出来るだけ典型的な味を選んでもらいましょう。

 

最初は品種による味の違いが分かればOKですが慣れてきたら次のステップとして同じ品種で国・地域で比較して特徴を意識しながら飲んでみるのも良い勉強になると思います(´_ゝ`)

 

最近発見したテイスティングに関する良書としては...

 

ワインテイスティングの基礎知識

こちらの本自体よく出来ているのですが、特に注目すべきは巻末のブドウ品種・国ごとの試験での解答例です。「あー、オーストラリアのシラーズってブラックベリーやブラックチェリーの香りがするのね。」なんて先ほどの飲み比べを行いながらワインを分析してみるのも面白いかもしれません( `ー´)ノ

 

(追記)

マスターワインアロマキット(88種類のアロマ)

もしお金に余裕があればこんなキットもあります!ワインの香りでよく使われる表現の「パッションフルーツ」「菩提樹」「スイカズラ」など実際にはどんな香りなのかを確かめておくのに便利です。

 

【3次試験対策】※ソムリエのみ

サービス実技の練習は2週間あれば十分!

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こちらに関しては道具を揃えて2週間しっかり練習すれば出来るようになります!詳しくは以下のリンクをご覧下さい。

 

【超まとめ】ソムリエ3次試験「サービス実技・書類審査」対策こーざ - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

 

おまけ

最後はモチベーション!

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さて、長々と方法論を述べてきましたが最後はやる気次第です。オマケとして合格したらどんな良い事があるか以前にまとめておきましてのでご参考まで。

 

独学でも合格できる ★ 今すぐソムリエ試験に出願すべき7の理由 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

 

解説動画

youtu.be

それでは長くなりましたがノウハウは以上こんな感じでした。

2018年度の試験を目指して頑張ろう!という方は是非チャレンジしてみて下さい。それぐらい頑張る価値がソムリエ・ワインエキスパート試験にはあると思います。

 

当ブログでは筆者の本業での都合もありますが可能な範囲で受験者の皆様に役に立つ記事をお届けする予定でおります。ぜひ次の試験に向けてともに楽しみながら頑張っていきましょう!

 

もし何か質問やご意見があればサイト上部の「お問合せ」よりお気軽に連絡下さいね~(´_ゝ`)

 

ソムリエ一次さま >>
コメントありがとうございます^ ^!
おめでとうございました。一次突破 素晴らしいです。

>ソムリエ一次 (113.154.37.168) 2018-09-04 19:35:55
>突破しました!このブログに大変お世話になりました?? ありがとうございました!

 

流し読みで学ぶ過去問のポイント - 2017年 S/WE共通 006-010

このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。 

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このシリーズでは「流し読みで学ぶ過去問のポイント - 2017年 S/WE共通 ○○~○○」と題して、

1回5問のペースで2017年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の問題から覚えるべきポイントを探っていきたいと思います。

 

ちなみに下のリンクはご参考まで。

【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

  

それでは問題です!

 

↓↓↓

 

問題6 [酒類概論]

防除のためにボルドー液が有効とされる害虫病は?

 

1.  ベト病

2.  灰色カビ病

3.  ウドンコ病

4.  晩腐病

 

 

正解は... 1.  ベト病

初歩的な問題です。

ブドウの病害の対策に関してはこのように覚えましょう!

 

・「ベト(病)っとしたボルドー液

 

この他にも...

 

晩腐病

(ばん) ときたら ベン(トレート)

 

灰色カビ病

=Pourriture grise プリチュール・グリース

イプロジオン水和液

カタカナ名も対策名も選択肢で一番長い

 

ウドンコ病 

「黄(硫黄)色い=ウドン」

「黄色いウドン」

 

・フィロキセラ=台木(だいき)

 

できれば、これに合わせて発生した順番や年号も覚えておくとバッチリです。

病名ー対策ー順番(年号)の3つを頭の中で関連付けしておこう( `ー´)ノ

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問題7 [酒類概論]

ブドウ病害被害が日本で最大のものはどれか?

 

1.  ベト病

2.  灰色カビ病

3.  ウドンコ病

4.  晩腐病

 

 

正解は... 4.  晩腐病

これも初歩的な問題。

日本というキーワードが出てくる病名はこれだけです。

晩腐病=Ripe rot ライプ・ロットという英名も覚えておきましょう。

ソムリエ協会は日本推しだからね~(´_ゝ`)

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問題8 [酒類概論]

通常1kgのブドウから搾汁される果汁またはワイン(赤ワイン)の量として適切なものは?

 

1.  400ml

2.  700ml

3.  1,000ml

4.  1,300ml

 

 

正解は... 2.  700ml

これは意外な問題でした(汗)

実際に1kgから搾(しぼ)られるのは600~800mlです。

まあ、絞るにも関わらず同じ 1000ml や 増えて1300mlとかは無いですね。400mlってのもさすがに少な過ぎるし...('_')

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問題9 [酒類概論]

発酵によって生成される酸はどれか?

 

1.  コハク酸

2.  リンゴ酸

3.  クエン酸

4.  酒石酸

 

 

正解は... 1.  コハク酸

こちらも初歩的な問題でした。

これに関しては ブドウ由来の酸 3種類発酵によって生成した酸 3種類 貴腐ワインに含まれる酸 1種類 の 合計7つを覚えましょう!

 

【ブドウ由来の酸 の覚え方】

「酒石(しゅせき)でリンゴは喰(く)えん!」

酒石リンゴ酸クエン酸

 

【発酵によって生成した酸 の覚え方】

「コハクなニュース」

→「コハク酸乳酸酢酸

 

【貴腐ワインに含まれる酸】

ガラクチュロン酸

 

こんな問題が出たら、まず上2つの覚え方を唱(とな)えてみて仲間ハズレを探すと便利ですよ~(=゚ω゚)ノ

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問題10 [酒類概論]

次の発酵・貯蔵容器のうち最も酸素透過率が高いのは?

 

1.  ステンレスタンク

2.  コンクリートタンク

3.  新樽

4.  古樽

 


 

正解は... 3.  新樽

2017年からの新しいタイプの問題でした。

酸素透過率なんて耳慣れない言葉ですが簡単に言うと通気性ですね。

ステンレスタンクとコンクリートタンクは考えづらいので「木の新樽か旧樽か?」という事になるのですが、樽は使えば使うほど木目が詰まっていくそうです。ってな訳で「新樽」が正解となります。

 

ついでに特徴をおさえましょう!

【ステンレスタンク】

熱伝導性が高いので温度管理が容易

殺菌が容易

 

【コンクリートタンク】

 仏名 Cuves à vin en bèton キューブ・ア・ヴァン・アン・ベトン

 保温性が高い

 殺菌・清掃が容易

 

【木樽(オーク樽)】

木目を通して穏やかに酸素と接触

樽からの成分を抽出(ヴァニラ・ナッツ香など)

※他にもありますが割愛します!

 

筆者はコンクリートタンクなんて知りませんでした(笑)

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今回はここまで~。

次回は11~15問目でッス(; ・`д・´)!

流し読みで学ぶ過去問のポイント - 2017年 S/WE共通 001-005

このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。 

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今回から「流し読みで学ぶ過去問のポイント - 2017年 S/WE共通 ○○~○○」と題して、

1回5問のペースで2017年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の問題から覚えるべきポイントを探っていきたいと思います。

 

ちなみに下のリンクはご参考まで。

【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

  

それでは問題です!

 

↓↓↓

 

問題1 [酒類概論]

日本の酒税法で規定されている酒類とは15℃においてアルコール分が何%以上のものか?

 

1.  0.001%

2.  0.01%

3.  0.1%

4.  1%

 

 

正解は... 4.  1%

教本でも見過ごしてしまいそうな酒税法上の「酒類」の定義でした。

これに関しては酒類の3つの分類醸造酒・蒸留酒・混成酒の違い3つそれぞれの具体的な銘柄(醸造酒だったらワイン・日本酒、蒸留酒ならウイスキー、混成酒ならヴェルモットなど) を覚えましょう!

盲点をつく問題でしたね。出鼻をくじかれた人も多かったのでは...(´・ω・)

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問題2 [酒類概論]

Vermouth (ヴェルモット) が 分類されるのは?

 

1.  Still wine (スティルワイン)

2.  Sparkling wine (スパークリングワイン)

3.  Fortified wine (フォーティファイドワイン)

4.  Flavored wine (フレーヴァードワイン)

 

 

正解は... 4.  Flavored wine

概論のワインの分類からの出題です。

スティルワイン(=泡の無い一般的なワイン)やスパークリングワイン(=泡)ではない事は分かりますね。

ここでフォーティファイドワインとフレーヴァードワインの違いをハッキリさせておきましょう! 

 

・Flavered wine フレーヴァードワイン

ワインにスパイス・果実・薬草などの風味を付けたものです。

 

・Fortified wine フォーティファイドワイン = 酒精強化ワイン

ワインにアルコールを添加したもの。シェリー・ポートワイン・マデイラ など 

 

で、そういえば ベルモット(仏=vermouth 伊=vermut)は「アル添(てん)」してねーよな!ってなるのでフレーヴァードワインです。

アル添に気付くかがポイント。ちょっとややこしいかな...(-_-)

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問題3 [酒類概論]

2015年の国別ワイン消費量が多い国は? 

 

1.  France

2.  Italy

3.  United States

4.  China

 

 

 

正解は... 3.  United States

概論に載ってる統計データからの出題です。

問題のような国別ワインの消費量国別ワインの生産量3位(可能であれば10位)まで覚えておきましょう!

このデータに関しては常に変動するので手を抜いて作っているテキストには載っていません!ソムリエ教本を開く貴重な機会です(笑)

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問題4 [酒類概論]

Foxy Flavor (フォキシー・フレーヴァ―) とよばれる独特の香りを持つブドウ品種は?

 

1.  Vitis amurensis (ヴィティス・アムレンシス)

2.  Vitis vinifera (ヴィティス・ヴィニフェラ)

3.  Vitis Coignetiae (ヴィティス・コワニティ)

4.  Vitis labrusca (ヴィティス・ラブルスカ)

 


 

正解は... 4.  Vitis labrusca

ワイン用ブドウ品種に関する問題です。

フォキシー・フレーヴァーという言葉自体は Fox さんという学者が提唱したからという説がありますが、そもそもアメリカでは ヴィティス・ラブルスカ種を 「Fox grape」と呼んでいたというのが今は有力だそうです。

 

選択肢4つのブドウ品種の特徴は頭に入れておきましょう!

・アムレンシス=東アジア

・ヴィニフェラ=一般的なワイン用ブドウ。約1000種類あるってのと、実際に醸造に使われているのが100種類って数字も大切かも。こんな数字は問題によく出ます!

・ラブルスカ=北米、主に食用、フォキシー・フレーヴァー

・コワニティ=日本の山ブドウ

コワニティとかフォキシーフレーヴァーとか初めて知りましたf^-^; 古い勉強してない有資格者は分からないんじゃないかな。もちろん自分の事ですが(笑)

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問題5 [酒類概論]

北半球のブドウの育成サイクルとして、一般的に地上樹部の活動が始まるとされる気温は?

 

1.  0℃

2.  5℃

3.  10℃

4.  15℃

 


 

正解は... 3.  10℃

ブドウ栽培の条件に関する問題です。

これに関しては地上樹部などと見慣れない文字が出てきましたが 気温が10℃~16℃がベストと覚えていれば解けた問題です。

その他、ワインベルトの北緯・南緯(北半球30-50度 南半球30-50度)、日照時間 1000~1500時間、年間降水量500~900mm といった数字も忘れないように!

地上樹部って...(´_ゝ`)

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今回はここまで~。

次回は6~10問目です( `ー´)ノ

ソムリエ3次試験「サービス実技・書類審査」対策【超まとめ】

このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。 

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今回は【超まとめ】ソムリエ3次試験「サービス実技・書類審査」対策 と題して書類審査やサービス実技練習でのポイント筆者の体験談などこれまでの記事のおさらいをしたいと思います( `ー´)ノ

 

1・書類審査についてのアドバイス

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ソムリエの「書類審査」を確実に通す!職務経歴書のアドバイス4点 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

基本的に書類は「特定記録郵便」でソッコー送ってしまいましょう!転職して経歴の年数が分かりにくい方は「日数計算サイト」を使うのが便利です。また筆者の体験談ですがWEB出願の時に間違ってても訂正できます(笑)

脅すわけではありませんが実技が上手くいっても期限ギリギリに普通郵便で提出して書類不備となって落ちた方もいるようです。

なにしろ書類は早く正確に!

 

2・サービス実技の練習に必要な道具を揃える!

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ソムリエ「サービス実技」練習用のワイン・道具を最安値で揃えよう! - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

試験に必要な道具はネット通販で買って揃えればと2~3倍安いですよ!という話。ワインに関しては筆者はコストコがベストなどと書きましたが、アマゾンや楽天でも探せば良いものがあるかも(=_=) 道具はせめてパニエ・デカンターはどうしても欲しいところ。概算だと道具一式が9000円以内+ワインは1本700円のものを2週間分(14日分)として 700x14=9800円 だとするとトータルで2万~3円くらいかと。

しっかり練習する為にちゃんと揃えましょう!

 

3・2016年度の筆者の体験談

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三次試験サービス実技 2016年度 筆者の体験レポート@大阪会場 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

記事は試験当日の朝の練習から始まります。試験会場のレイアウトや受験当時に受けた感じなど我ながら有用なレポートかと(笑) この体験んからアドバイスできるとすれば「試験では2人1組になるので、隣合わせた受験者の方につられやすい」って事かなぁ~(@_@;)

本番はマイペースに!他の受験者にのまれない事が大切です。

 

4・練習での心構え

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2週間自力で練習したら何とかなる!「サービス実技」3つの大前提 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

「道具を揃える」「時間を計る」という事に加えて、一番お伝えしたかったのは「最新の協会の動画に忠実に」という事です。古いyoutube動画や有資格者の方のアドバイスに惑わされないように!

手本とすべきは協会の動画これ一択なり(´_ゝ`)

 

5・具体的な練習方法について

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ソムリエ 三次試験「サービス実技」 練習の流れとポイント解説 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

筆者が試験当日までどのような練習をしていたかをレイアウトや細かい流れ・注意点など詳細にご紹介しております。一度この記事を読まれてから日々の練習を行うと効果的なのではないかと思います。

前述ですが試験当日はかなり人につられやすいです。みっちり練習して流れを身体に染み込ませましょう!

 

さーて、こんなところで筆者からの3次試験に向けたアドバイスは余すところなく全て書き切りました(; ・`д・´) あとは読者の皆様の努力次第です。残すところわずかですが是非3次試験当日まで全速力で駆け抜けて下さい。陰ながら応援しております!

 

解説動画

youtu.be