ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


ギリシャといえば「レッチーナ」!その保存用の壺と独自のブドウ品種


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このブログでは、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験に挑戦しようと思われている方を対象に

「毎回、もう+(プラス)1点」とれるような学習のヒントをお届けしております。

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今日はギリシャがテーマです。

ギリシャは出題率が非常に低く、去年(2016年)のソムリエ試験では1問だけ、2012年から2014年の3年間は全く出題されていません。

つまり「毎年1問出るかどうか」くらいの国ですが、内容は簡単で楽しいものです。

それでは、いつも通り3問ほどですが「腕試し」しながら覚えていきましょう。

問題です!

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◆Q1.ギリシャ特有の松脂による独特の風味をもったワインはどれか?

  A.アッキーナ
  B.チョチョリーナ
  C.レッチーナ
  D.クッチーナ

 

◆Q2.古代ギリシャ時代に使われていたワインを保存する壺の名称はどれか?

  A.アシリ
  B.アシルティコ
  C.アギオルギティコ
  D.アンフォラ

 

◆Q3.Nemea(ネメア)でAgiorgitiko(アギオルギティコ)から作られる赤ワインを何と呼ぶか?
  A.ヘラクレスの血
  B.アポロンの血
  C.ポセイドンの血
  D.アルテミスの血

 

回答とメモ

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◆A1.正解はC、「レッチーナ」

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「Retsina(レッチーナ)」とは、白ブドウの「Savatiano(サヴァティアノ)」から作られるワインに松脂を入れたフレーヴァ―ドワインです。

ギリシャといえば、ほぼレッチーナ関連の問題と言い切っても過言ではありません。

ちなみに、ロゼのレッチーナは「kokkineli(コッキネリ)」と呼びます。

あわせて覚えておきましょう!

 

◆A2.正解はD、「アンフォラ」

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これは、前述のレッチーナの運搬・貯蔵に用いられていました。そういえば、高校時代に世界史の授業の資料で見たような気がしますね(笑)

ちなみに、他の選択肢は全てブドウの品種です。

 

◆A3.正解はA、「ヘラクレスの血」

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ペロポネソス半島のNemea(ネメア)で、黒ブドウ「Agiorgitiko(アギオルギティコ)」から作られます。他の選択肢も、全て神々の名前でしたが「ヘラクレス」が一番しっくりくる気がしますね(笑)

これとの対比で、北部ギリシャ地方「Naoussa(ナウサ)」の黒ブドウ「Xinomavro(クシノマブロ)」も覚えておきましょう。ピノノワールやネッビオーロ(伊のバローロ等で使われる)と類似性があると言われています。

★ネメアとナウサの位置を確認しておいて下さい。

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おまけ

さて、いかがでしたでしょうか?

ギリシャは古代史や神々の名前など、勉強するのに楽しい国の1つです。

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ちなみに、筆者の好きなギリシャワインは前述の「Xinomavro(クシノマブロ)」を使った「Ramnista」という銘柄。(インポーターはモトックス)

半年くらい前の試飲会で「ギリシャワインはこれほど美味しいのか」と感動したほどです。お味は上品なタンニン(苦味)がありつつ力強い感じ。是非、ギリシャ学習のお供に飲んでいただきたい1本です。