ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

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「シャルトリューズ」の難問3つ!原材料・産地・アルコール度数など


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「毎回、もう+(プラス)1点」をとれる学習のヒントをお届けしております。

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今日はリキュールの
シャルトリューズがテーマです。

試験的に覚えるべき「リキュール」は合計で25種類ほどありますがその中の1つ。毎年、酒類飲料概論としても確実に出題される分野です。

それでは、いつも通り3つの問題にチャレンジしてみて下さい!

問題です!

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◆Q1.Chartreuse(シャルトリューズ)の原材料はどれ?

  A.130種の植物
  B.27種の薬草、スパイス
  C.40種のハーブ、スパイス
  D.56種のハーブ、スパイス

 

◆Q2.Chartreuse(シャルトリューズ)の産地はどれ?

  A.ノルマンディー地方のベネディクト派修道院
  B.ベネディクト派の オーヴィレール修道院
  C.アルプス山麓、ヴォアロンの修道院
  D.ベルギーのトラピスト会の修道院

 

◆Q3.Chartreuse(シャルトリューズ) Vertのアルコール度数は?

  A.55度
  B.40度
  C.42.3度
  D.35度

 

回答とメモ

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◆A1.正解は「A」

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シャルトリューズの原材料は「130種の植物」です。

大きく香草・薬草(ハーブ系)と言われる分野ですが、リキュールによって使われている種類数が違うのがややこしいところ。

この問題に関しては、他の選択肢も全て覚えておきましょう!以下は「くだらない覚え方」ですが、ご紹介しておきます。

・シャルトリューズ
  選択肢(A)「130種の植物」
  →シャルト(とう)リューズ
  →とう = 10 = 数に「0」がつく
  →130
・ベネディクティン
  選択肢(B)「27種の薬草、スパイス」
  →ベネ(な)ディクティン
  →なな = 7 = 数に「7」がつく
  →27
・ガリアーノ
  選択肢(C)「40種のハーブ、スパイス」
  →ガリアノ(「ー」を外す)  →4文字
  →40
・イエーガーマイスター
  選択肢(D)「56種のハーブ、スパイス」
  →イエー(家でゴロゴロ)ガー(略) 
  →56

この手の「ややこしい数字」の問題はソムリエ協会の大好物です。しっかり覚えて、こんな嫌がらせに負けないようにしましょう!

 

◆A2.正解は「C」

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シャルトリューズの産地は「アルプス山麓、ヴォアロンの修道院」です。

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調べると「不老不死の霊薬として1600年頃に作成された」とありますが、簡単に言えばシャルトリューズとは海外の「養命酒」みたいなものだと思って下さい。いつしかこれを修道士たちが売り歩くようになり世に広まっていきます。その他にも、ヨーロッパの修道士達はワインやビールを作ったり金策に必死だった訳です。

ところで、他の選択肢は分かりましたか?名前の通りのものも多いですが、軽く頭に入れておきましょう。

・(A)ノルマンディー地方の
ベネディクト派修道院
ベネディクティン

・(B)ベネディクト派の
オーヴィレール修道院
→シャンパンのドンペリ

・(D)ベルギーのトラピスト会の修道院
トラピストビール

 

◆A3.正解はA

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シャルトリューズ「Vert(緑)」
アルコール度数は「55度」です。

ちなみに、もう1種類あって
「Jaune(黄)」は40度

緑の方は度数がキツイですね。

そもそも、シャルトリューズは霊的な儀式に使われていたという説もあります。

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 寒さが厳しいアルプスの荘厳な教会でアルコール度数が50もあるキツイ酒を飲んだら、熱心な信者でなくとも気持ちが「トランス」してしまうのは分からないではありません。

さて「Vert(ヴェール)」とか「Jaune(ジョーヌ)」とか、ややこしいなぁと思いますが、

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サッカーの「東京ベルディー」のチームカラーと語源は同じ「緑」と覚えましょう。

おまけ

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いかがでしたでしょうか?

リキュール系は馴染みのない方も多いかもしれません。1次試験の筆記はもとより2次試験のテイスティングに出題される事があるので、普段から少しずつ飲んで舌に馴染ませておくのも良いかもしれませんね。

もちろん、筆者は試験前にあせって必死に飲みあさりました(笑)