ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


「赤ワイン醸造用語」まとめ - 特定地域や人名に由来する製法など


ご覧いただくにあたっての注意当ブログの情報の正確性をご確認下さい。もし間違いを発見された方は他の受験生の皆さまの為にもご指摘下さいますようお願い申し上げます。訂正履歴 ['24.2.15 更新]

当ブログの運営は、神戸の気軽にワインが楽しめるバー Takamocori が行っております。


このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験に挑戦しようと思われている方を対象に

「毎回、もう+(プラス)1点」をとれる学習のヒントをお届けしております。

f:id:ttrd80:20170329144224j:plain

今回のテーマは

赤ワイン醸造の用語です。

ポイントとして各用語の意味・関連事項をおさえて下さい。

それでは問題にチャレンジして現時点での理解度を確認しましょう!

問題です!

f:id:ttrd80:20170501232701p:plain

(難易度 ★★☆☆☆)

以下は赤ワイン醸造に関する用語です。
それぞれ関連の深いものを選択肢より選びなさい。

(1) Chaptalisation
(2) Remontage (3) Pigeage
(4) Ouillage  (5) Collage
(6) Maceration Carbonique

(選択肢)

(A) ブルゴーニュ地方などで行われる、人力による櫂入れ
(B) 卵の白身、タンニン、ゼラチン、ベントナイトなどを使う
(C) 密閉タンクに未破砕の黒ブドウを房ごと詰め、炭酸ガス中に数日おく方法
(D) 「醸し」の工程でタンクの下から果汁を抜いて果帽を液中に沈殿させるよう上から全面に散布する作業
(E) 樽で熟成させる際に、一定量が蒸発する為、定期的に補填すること
(F) アルコール度数を高める為に補糖すること

 

回答とメモ

f:id:ttrd80:20170502204522p:plain

Collage コラージュ なんかは以前出てきましたが覚えてましたか? 今回はどれも試験に出やすい内容です。できなかった方はしっかり覚えましょう!

(1)-(F)

f:id:ttrd80:20170307090159j:plain

Chaptalisation シャプタリザシオン
アルコール度数を高める為に補糖することこれを認めたナポレオン1世統治下の農務大臣「ジャン・アントワーヌ・シャプタル」に由来します。

 

(2)-(D)

f:id:ttrd80:20170515093551j:plain

Remontage ルモンタージュ
「醸(かも)し」の工程でタンクの下から果汁を抜いて果帽を液中に沈殿させるよう上から全面に散布する作業。これにより ①酸素供給糖分・温度を平均化  ③果皮からフェノール類などの成分を抽出します。この3つの効果は試験によく出ます!

 

(3)-(A)

f:id:ttrd80:20170307090240j:plain

Pigeage ピジャージュ
ブルゴーニュ地方などで行われる、人力による櫂(かい)入れ。こちらも「醸し」の工程で行われます。

 

(4)-(E)

f:id:ttrd80:20170307090259j:plain

Ouillage ウィアージュ
樽で熟成させる際、一定量が蒸発するため定期的に補填(ほてん)すること。

 

(5)-(B)

f:id:ttrd80:20170307090311j:plain

Collage コラージュ
清澄(せいちょう)の意。卵の白身、タンニン、ゼラチン、ベントナイト、プロテインなどを使います。

 

(6)-(C)

f:id:ttrd80:20170307090334j:plain

Maceration Carbonique
マセラシオン・カルボニック

密閉タンクに未破砕の黒ブドウを房ごと詰め、炭酸ガス中に数日おく方法。

これにより短期間で色素が抽出でき、白ワインと同じように果汁だけをアルコール発酵させるとボージョレ・ヌーボーのように、渋みの少ない赤ワインが得られます。

 

今回のまとめ

f:id:ttrd80:20170502202341p:plain

今回出てきた赤ワインの醸造用語はしっかり覚えよう!