ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


ペイ・ナンテ地区 ★ 最大のAOC、シュール・リー、品種 など


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このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。

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今回のテーマは

ロワール ペイ・ナンテ地区 です。

ポイントは主要都市、最大のAOC、特徴的な白ワインの製法と熟成期間、生産色、ブドウ品種をおさえるコト!

それでは、問題にチャレンジして
現時点での理解度を確認しましょう!

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【1】実力テスト

(難易度★☆☆☆☆)

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(問1)(A)の都市の名前は?
(A) Nantes
(B) Orlean
(C) Anjou
(D) Touraine

(問2) この地区最大の(B)のAOCの名称は?
(A) Muscadet-Coteau de la Loire
(B) Muscadet-Cotes de Grandlieu
(C) Gros Plant du Pays Nantais
(D) Muscadet-de Sevre et Maine

(問3)「滓の上」という意味で、白ワインを滓と寝かせて熟成させる製法は?
(A) Skin Contact
(B) Saignee
(C) Sur Lie
(D) Soutirage

(問4) ペイ・ナンテ地区において(問3)の最低熟成期間は?
(A) 収穫翌年の3月1日
(B) 収穫翌年の4月1日
(C) 収穫から3年後の3月1日
(D) ない

(問5) Fiefs Vendeens Vixの生産色は?
(A) 赤
(B) 白
(C) 赤・白
(D) 赤・白・ロゼ

(問6)Coteau d'Ancenisの白ワインの主要品種は?
(A) Muscadet
(B) Muscadelle
(C) Chenin Blanc
(D) Pinot Gris

※せっかくなので、お手元にペンがあればメモ帳にでも書いてやってみましょう^-^!

※ロワール渓谷地方がフランスのどこにあるか分からない方は↓へ

フランスワインの産地

※ペイ・ナンテ地区がロワールのどこにあるか分からない方は↓へ

ロワールことはじめ。まず4つの地区を覚えよう!

 

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【少しブレイク...】

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いかがですか?

ロワール渓谷地方の2回目です。こんな事を言うものなんですがペイ・ナンテ地区はそんなにボリュームがありませんf^-^;なので前回の内容とだいぶかぶっております(笑)これから1地区ごとに説明するのでやむなしに...というのもありますが、一通りサラッと流しておきましょう。それでは回答です!

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【2】回答と解説

(回答)

(問1) (A) Nantes
(問2) (D) Muscadet-de Sevre et Maine
(問3) (C) Sur Lie
(問4) (A) 収穫翌年の3月1日
(問5) (D) 赤・白・ロゼ
(問6) (D) Pinot Gris

(解説)

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(問1) 「ペイ・ナンテ地区」って言ってるだから、勿論スペルの近いNantes ナントを選びましょう(笑) ちなみに世界史の授業なんかで「ナントの勅令(*)」って出てましたが、そのナントです! *仏語で「L'Edit de Nantes

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話を戻しますが、前回ロワール地方は横長につながっていると申し上げました。ここでロワールの4つある各地区での主要都市の位置をしっかり把握しておきましょう!たまに問題で「ロワール渓谷地方の都市を上流から並べて正しいのはどれか?」的なやつが出たりします。選択肢のAnjouアンジュ―、Orleanオルレアン、Tourトゥールに加えてSaumurソーミュール全体での相対的な位置を確認しておいて下さい。まぁ、この辺りはこれから数日かけてじっくりご紹介するのでご安心を^-^!

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(問2) これは単純にペイ・ナンテ地区最大のAOCはMuscadet-de Sevre et Maineミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌと覚えて下さい。生産色は白のみです。

(問3)「滓の上」と出た時点で、無条件にSur Lie シュール・リーです。ちなみにSkin Contact スキン・コンタクトは同じ白ワインでも発酵前に果皮と漬け込んでおくやつ。Saignee セニエはロゼの製法。Soutirage スーティラージュは滓引きのコト。

(問4) ペイ・ナンテ地区でのシュール・リーの最低熟成期間は収穫翌年の3月1日です。これも単純に覚えて下さい。

(問5) Fiefs Vendeens Vixは「赤・白・ロゼ」の全色です。ちなみに「Fiefs Vendeens ...」と似た名前のものがあと4つありますが生産色は全て同じです。これはマイナーなので筆者は覚える必要も無い気がしますf^-^;

(問6) Coteau d'Ancenisのの主要品種はPinot Grisピノ・グリです。ロワールの中流だとChenin Blanc シュナン・ブランが多く、この地域だと前述の通りMuscadet ミュスカデかと思いがちですが違うので要注意です。

あと補足ですが、Muscadelle ミュスカデルとMuscadet ミュスカデは綴りが似ていますが全く違う品種なので間違わないようにして下さい。恥ずかしながら筆者は同じだと思っていましたf^-^;

最後に今回の要点をまとめるとこうなります!

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【3】今回のまとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

ボルドーやブルゴーニュに比べるとマイナーなロワールですが、たまにレストランや飲食店に行って白ワインを頼んだら「ロワールのものです!」と言われたりする事があります。

勉強する前なら「それってどこにあるんだろう?」とか「ブドウ品種は何なんだろう?」とか思ってしまいますが、こうやって勉強をちゃんとしていると「あぁ、ミュスカデかな。」とか「ペイ・ナンテのものですか?」なんて店員さんに聞いてみたりできてワインを頼むのが楽しくなっていくと思います^^!!

まぁ、ロワールの白も色々あるのですが今回のメインはミュスカデでした。この調子でロワール地方を上流へとさかのぼっていきましょう!

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大きなワインショップなんかにいったらロワールの白が置いてある事も多いです。もし写真のようなシュール・リーのミュスカデを見つけたら、せっかくなんで買って飲んで見て下さいね(笑)