ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


流し読みで学ぶ過去問 2017年-098-100 スイス・その他


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このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。 

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このシリーズでは「流し読みで学ぶ過去問のポイント 」と題して、2017年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。

 

ちなみに下のリンクはご参考まで。

【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

 

問題98 [スイス]

スイス最大のワイン産地は?

 

1.  Valais

2.  Vaud

3.  Genève

4.  Neuchâtel
 

 

正解は... 1.  Valais ヴァレー

スイスに関しては5つのワイン産地の名前・位置・特徴をおさえましょう( `ー´)ノ

 

ヴァレー

Valais

スイス最大の産地

ドール Dole というピノ・ノワールとガメイを混ぜたワインが有名

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1993年から10%他のブドウ品種を混ぜる事も許されていて、最近はシラーなんかが入ったブレンドもあるみたいです。

Dôle Blend, Alpine Wines

 

ヴォー

Vaud

ローザンヌ付近の ラヴォー地区 Lavaux ユネスコの世界遺産

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ジュネーヴ

Genève

スイスで初めてA.O.C (※) を導入

※原産地管理法のこと

 

 

ヌーシャテル

Neuchâtel

ウイユ・ド・ペルドリ Oeil de Perdrix というピノ・ノワール主体のロゼワインが有名

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ティチーノ

Ticino

・イタリアの国境近く

メルロの栽培が盛ん

 

まとめるとこんな感じです!

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こういう資料あんまないのよね~。自画自賛(´_ゝ`)!

あと、参考までに過去記事です。

スイス ★ 主要品種 、3つの語圏、世界遺産に指定された地区 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

スイス ★ ヴァレー、初のAOC、ヌーシャテル、ティチーノ など - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

 

問題99 [ワインの購入と管理・販売]

2015年の主要国別・ブドウ酒(2ℓ以下の容器入り)の輸入状況で、1ℓ当たり の平均単価が一番低い国は?

 

1.  チリ

2.  スペイン

3.  モルドバ

4.  南アフリカ共和国

 

 

正解は... 2.  スペイン

「えっ、教本のどこにそんなデータあるんですか?」って感じですね(-_-メ)

 

ネットで調べていたらこんなページがありました。

【ボトルワインの輸入 - 東京税関】

http://www.customs.go.jp/tokyo/content/toku2809.pdf 

 

2リットル以下の容器入りという条件には絞れてはいませんが、これによると...

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で、見ずらすぎるのでグラフにしました(+_+)

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「安いチリワインかなー」と思いきや

スペインです!

あと、フランスよりニュージランド・アメリカが高いなんてのも面白いですね。ブランディングに成功しているのかな~(´_ゝ`)

 

問題100 [ワインの鑑賞と表現法]

「ヴァニラ」の香りはどれに属するか?

 

1.  第一のアロマ

2.  第二のアロマ

3.  第三のアロマ

 

 

正解は... 3.  第三のアロマ

ワインの香りについては3つのアロマの違いを覚えておきましょう( `ー´)ノ

 

第1アロマ

ブドウからくる香り

・くだもの(レモン・リンゴなど)

ハーブ(ミントなど)

スパイス(コショウなど)

ミネラル(※) ... などの香り

※分かりにくい個人的にですがチョークやジッポライターを使った時のフリント(火打石)の香りだと思います( 一一;)

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ちなみに、赤の下線の「aka」というのは「As Known As ~」=「~として知られる」=「通称~」の意味です。

 

第2アロマ (※)

発酵からくる香り

・キャンディ

杏仁豆腐

カスタードクリーム

バナナ

ざっくりとしたイメージですが

第2アロマ

=まったりした甘い香り

と考えてよさそうです。

「いやいや、ボタンやキンモクセイなどの重たい甘い香りも第一アロマでは?」という細かい指摘はご容赦下さいm(_ _)m

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第3アロマ

樽・瓶内での熟成からくる香り

・ヴァニラ

・ロースト香

...などの木樽からの香りや...

・腐葉土ヴァニラ

・森の下生え

・トリュフ

・なめし皮

 ...などの枯れた土っぽいもの・動物的なもの

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この記事を書くために調べていたのですが「第〇アロマ」という表現は海外では一般的ではありません。日本での「第1アロマ」の「アロマ」か「第2・第3アロマ」の「ブーケ」です!

 

そもそも、フランスのブルゴーニュ地方でのみ詳しく3つに分類していたみたいです。ソムリエ協会はブルゴーニュ信者だったって事ですね(笑)   

Aroma of wine - Wikipedia

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試験的には覚えないといけませんが、あまり海外の人には通じなさそうなので注意(´_ゝ`)!

 

今回はここまで!

次回は「ワインの鑑賞と表現法」からです。