ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


過去問解説 2016年 共通[011] ワインの「醸し」について勉強しよう!


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このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。 

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このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。

 

問題011 [酒類飲料概論]

ワインの醸造において使われる用語「マセラシオン」の意味は?

 

1.  醸し

2.  酵母

3.  発酵

4.  除梗
 

 

正解は...

1.  醸(かも)し

「醸し」=「マセラシオン」 はワイン作りにおいて大切な工程の1つです!

試験を目指そうという方なら、ぜひ他人に語れるレベルの知識を身に着けておきましょう(-ω-)/

 

醸(かも)しとは

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赤ワインを赤ワインたらしめるワインの醸造工程が醸(かも)しです。この工程でアルコール発酵中のワインをブドウの種子に漬け込んで赤い色素(=アントシアニン)苦み(=タンニン)を引き出します。

 

実は黒ブドウからでも白ワインを作る事は可能で、例えばフランスのシャンパーニュ地方などでは...

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黒ブドウのピノ・ノワールなどから作る白のワインをブラン・ド・ノワール blanc de noir (=「黒の白」の意) などと呼んだりします!これは黒ブドウを使っているにも関わらず、先ほどの醸しを行わないために赤い色素が出ず白ワインとなるのです(-ω-)/

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ちなみに2017年度のソムリエの論述試験にオレンジワインとは何か説明せよ!」という問題が出題されていました。

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白ワインの製造工程では本来「醸し」は行わないのですが、赤ワインと同じくブドウの皮や種(たね)に漬け込む「醸し」を行うことによって↑の写真のようなオレンジに近い色が抽出されるのです!

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そもそもオレンジワインの起源はジョージアで...

イタリアからだいぶ東ですね~、ってか東欧です(´_ゝ`)

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地中に埋めた大きなツボ(=アンフォラ amphora )でワインを作っていたのですが、そこに皮や種ごとワインをぶち込んでいたというのがキッカケだそうです。

こうやって知るとオレンジワインってワイルドな感じがしますね(; ・`д・´)!

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さて、ここまできたところで...

練習問題

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1・赤ワインと白ワインの決定的な違いを生む工程は?

「〇し」

 

2・1の目的は?

「ア★★★★★★とタ■■■の抽出!」

 

3・シャンパーニュ地方で黒ブドウから作られる白のワイン(≒シャンパーニュ)を何と呼ぶ?

「〇〇〇・ド・〇〇〇〇」

 

4・オレンジワインについて説明せよ!

・製法について

「赤ワインで行う〇〇を...」

 

・発祥の国は?

「東欧のジ〇〇〇〇」

 

・地中に埋めている大きなツボの名称は?

「ア〇〇〇〇」

 

分からなかったらやり直し!

内容を読み返しましょ~(´_ゝ`)

 

今回はここまで!

次回は 共通問題[012] 酒類飲料概論 からです。