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(前回までのあらすじ)

コロナ禍の中、ブドウ栽培を社長に願い出たメグミさん。いきなりの大任を授かるも...

以下記事の内容に関しては、㈱河内ワイン様の公式な見解ではなくメグミさん個人のお考えです。

 

メグミさん : ボランティアで手伝って下さる皆さまのおかげで、くじけずに頑張れたってのがあります。

 

あと、体がしんどい時とか社長が「メグミさん、草刈り(↓)しといたったよ~。」なんて声をかけてくれる時も(笑)

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筆者 : 社長、優しッ!(おもろい人やん。。。)

 

メグミさん : そうなんですよ。"とけるくらいのアメ"はくれるんです。ムチも凄いですけど(笑)

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筆者 : ところで、話を進めて栽培に関してはどのようなお考えをお持ちですか? 理想とされる or 尊敬される方がいたりだとか?

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メグミさん : やはり、大阪ワイナリー協会さんですかね。カタシモワインフードさん、飛鳥ワインさん、仲村ワインさん ...など特にお世話になっています。※順不同

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協会会員の紹介 - 大阪ワイナリー協会

www.osaka-winery.com

 

特に仲村わいんさんに至っては、社長に「畑を盗作しに(≒良いアイデアを盗みに)いくぞ!」と連れていかれたくらいです(笑)

 

筆者 : そういや、河内ワインさんって老舗ですよね (↓)

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さておき、ワイナリー / 醸造をされるにあたってお好きなワインとか衝撃を受けられたワインなんてありますか? 社内でもコレがブームとか。

 

メグミさん : けっこう、そういうの聞かれるんですけど、そういうのはあまり無いんです。会社全体で考えてもワリとみんな何でも飲む派

 

でも、やっぱりウチのワインイチバンかな~(笑)

 

筆者 : 同業(≒業界)で、何か思われる方はいますか?

 

メグミさん : ちょっと話がそれますが、社長曰くお父様強烈だったそうです。かくいう私も、さる25年前初めてデラウェアのワインを飲みに来た時に、おもむろに日本酒の一升瓶をとり出してしてきて「わしゃ、こっちがエエんやけどな。ワハハハ!(→日本酒飲む!)」が初対面の思い出です(爆)

 

同業者の方で個性的な方も沢山おられますが、そこまでパンチのある方はいませんね。もちろん悪い意味ではなく。。。

 

もとい、ワインに関しては別段「自分たちのワインの味が...」とか「ここのワインには...」とかってのは無いです。会社的によそ様のコトはあまり気にしてないかも。

 

筆者 : ブドウの栽培に関してはどうでしょう。契約農家さんへの想いとか?オーガニックへのこだわり等あったりします?

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メグミさん : 農薬に関しては意見の分かれるところでしょうが、私としては最低必要限な物だけにしたい。なので、「草刈り」や「除葉」「キャノピーマネジメント」などを慎重にしていくつもりです!

※ブドウの葉っぱ・実などに当たる日照量の管理

 

筆者 : 栽培は「垣根」と「棚」があって、契約農家さんには「垣根」はお願いしずらいみたいな空気感ってありますか?

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メグミさん  : そもそもシャインマスカットをされている農家さんだったら、ワイン用ブドウの栽培はやらないかもしれません。手間がかかるワリには販売価格が...という話です。

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シャインマスカット - Wikipedia

 

そんな状況で「美味しい or 美味しくない」とか「糖度が...」って注文だけを契約農家さんにお願いするは心苦しい。。。

  

筆者 : リアルな話ですねぇ。

 

今でこそワイン用ブドウは認知されていますが、ひと昔前なら「ワイン用は儲からないからやらない!」とか「ワイン用に(ダメな)ブドウを卸すのは二流の農家がやることだ!」みたいな風潮があったと聞いています。

 

次に、醸造に関してはどうお考えですか?

 

メグミさん : 最新の設備効率よく、はるかに衛生的。河内ワインが求めるワインにバチッと仕上がるので "機械頼み" なところはあります。

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筆者 : ラインナップに関しては? マスカット・ベーリー・Aや、デラウェアを推されてるイメージですが。

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メグミさん : やはりデラウェアがイチバン入りってきますからね~。地元のブドウが優先って感じでしょうか(笑)

 

他のブドウ品種に賭けてみるって手もありますが、デラウェアはもうこの地域で確立された立派なブドウという位置づけで、これでシッカリと地に足をつけてやっていこうみたいな。

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それに、農家さんからデラウェアがいっぱい届きますからね~。(それをワインにしないと)タンクが空かない(笑)↓

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あと、この辺りの村としてデラウェアを育てたい!ってのはあるそうで。

 

筆者 : だったら?

 

メグミさん  : ベリー・Aとかメルローとかありますけど、相対的に赤は少ないですかね~。

 

そうそう、デラウェアとかベリー・Aとかって生食用のブドウは昔からありましたけど、メルローなどワイン用のブドウって、まだまだこの地域では歴史が浅い(≒馴れていない)。

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だから、会社としては経験値の浅い外来種のメルロー等をあまり増やす気はないみたいです。一度作ってしまうと継続的に獲らないといけないし、それが足かせになってしまうかもしれないので。

 

ただ、個人的にですが最高のメルローを樽三本でもいいから、地元である河内 - 駒ヶ谷の自社の自信作を生み出すブドウが作れるよう頑張りたい気持ちはあります。

 

筆者 : 品評会とかコンクールとかその辺りは?

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メグミさん : 社内的には全然興味なさそうです(笑) そのせいかウチのワイン知らない人も多いですもん。「どこのやつ?」みたいな。

 

筆者 : 百貨店・デパートなどで売られいるのは存じてますが...

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メグミさん : 基本的にあまりコチラから「売って下さい!」ってケースは少ないですかね~。

 

とにかくここ(=ワイナリー)に来て欲しい。むしろ、ここでこういう事をやってるって体験して知って欲しい楽しんでもらいたいんですよ。

 

これは自らがやっているからこそ言える強みかも。

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筆者 : ワイナリーを体験した後にレストラン「金食堂」でお食事というコースをされていますね?料理への想いなんかはありますか?こう合わせて欲しいとか。

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メグミさん : 特に会社的にもそういうペアリングのオシみたいなのは無いです。ゆるーくやってますから(笑)

 

でも、 若手の料理で頑張っていきたい方は、ここの箱(レストラン&調理スペース)があるんでワインに合わせて料理を作る "力試し" をされる方がおられますよ。「コラボさせて下さい」って。フレンチ、イタリアン、スペイン...などのジャンルの方々が...。

 

筆者 : その時に良かったと思ったもの(=料理)は?

 

メグミさん : (調理して頂くにしても、台所の使い)勝手が違いますからね~。その方達の十八番の料理が(ウチで)できるか?って言ったらなかなか難しいところがあるでしょうし...。

 

ただ、基本的にはウチのワインが好きだ!と言って下さる飲食店さんです。

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「アレでやってみたい」、「コレでやってみたい」、「コンポート作ってみたい」...とかって具合で (ウチのワインが好きな方なら) やっぱり料理にも愛情が入りますもんね。身内感は凄くありますけど。金銅※ワールドが(笑)!

※社長のご家族の名前

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筆者 : 続いて消費者(の方)に向けてですが「こういったワインが求めらているのでは...」とかってのはあります?

 

メグミさん : そういうのは社内でもあまり感じていないんじゃないのかな~。

 

...と言っても、トレンドもあるだろうし、新しいコトも必要でしょうが、消費者の方を意識し過ぎると完全に出遅れてしまうとのコトで。

 

個人的には、どちらかというと惚れ込んできて下さる方のほうが良い。現状でも「ここのんが好きやから!」って来られる方が大半です。

 

だからこそ好きで来て下さるファンの皆さんをパチっと掴めているのかも。お客様主体というより "こちら主体" だから強いんです。

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それと、ウチのワインが口に合わないからといってワイン全部がダメって事でもないでしょうから、是非他でも好みのワインを探して頂きたいですね。

  

筆者 : 今回のデラウェアを使ったオレンジワインの件は先手先手って感じでしょうか?

 

メグミさん : いや、実は「やりたい!」って言う人が来たからだそうですよ(笑)

    

筆者 : 今後の業界的にというか地域的な"ご展望"はありますか?種無しブドウを作る「ジベレリン処理」の開発に寄与した伝統ある河内地域ですけども...。

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↓昭和35年(1960年)にジベレリン処理によるデラウェアの種なし早熟栽培が実用化...

www.pref.osaka.lg.jp

 

メグミさん : 社内的にもキホンは「(歴史より)今が大事!」だそうで、畑作りも工程は見ない。結果重視!(...と言っても、私の居ない時間にはちゃーんと見に来て、知らんぷりして見守ってくれているのは気付いてますがねw)

 

あ、よく今どう頑張んねん?」ってのは強調されますよ(笑)

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今回もインタビュー先は...

www.kawachi-wine.co.jp

 

- 続く(↓) -

(次回はいよいよ本題である"ソムリエへのメッセージ"です。乞うご期待)

www.takamocori.info