本文を読む前に、よければ解説動画をご覧下さいm(_ _)m
第5回の本日のテーマは
公衆衛生です。
昨年(2016年)のソムリエ試験で衝撃的だったのが「公衆衛生」が一切出なかった事でした。
ちなみに、手元にある資料をみると2014年では100問中の5問も出題されています。
これは個人的にですが公衆衛生より試験本来の「酒」に焦点を当て公衆衛生の問題が「日本酒」にすり替わった印象です。
過去10年間くらいの過去問題を眺めてみると、だいたい試験問題の最初の方に難しい公衆衛生をもってきて「出鼻をくじく」という手法がとられていました。
考えようによっては、その嫌がらせ的な手法がなくなって受験者にはラッキーな事かもしれません。ただ、食品を扱う試験として、それでいいのか?という疑問はあります。
さてさて、前置きが長くなりましたが、今日も頑張ってみていきましょう。
【1】簡単なテスト
今日はいきなり問題です。ラッキー7って事で、とりあえず7問作ってみました。では、どうぞ!
◆Q1.ウインスローの定義の次に当てはまる言葉は?
「〇〇を予防し、寿命を延長し、○○の能率を増進をはかる...」
◆Q2.予防衛生、第1予防・第2予防・第3予防の違いは何?
◆Q3.感染症の成立の要件、感染源・感染経路ともう1つは何?
◆Q4.次の感染症は第1類~第5類のどれに分類されるか
A.エボラ出血熱
B.結核
C.チフス
D.E型肝炎
E.新型インフルエンザ
◆Q5.平成26年の死因順位、2位は何?
◆Q6.悪酔い、二日酔いの原因物質は何?
◆Q7.細菌性食中毒、次の食品を摂取した場合、考えられる症状・菌は?
A.魚介類
B.肉食・卵
C.おにぎり
D.鶏
E.カレー・シチュー
どうでしょう。できましたか?それでは回答編です。
【2】回答と解説
◆A1.「★疾病を予防し、★肉体的・精神的健康の能率を増進をはかる...」これは非常に基本的。答えられないとアウトです。
◆A2.1次が健康増進・教育、2次が早期発見、3次が再発防止・リハビリ。これもよく出る問題です。違いに注意。それぞれのキーワードを覚える事。
◆A3.「宿主の感受性」。つまり、病気のかかりやすさですね。
◆A4.答えは以下です。ちなみに順番通りでした。
A.エボラ出血熱 → 1
B.結核 → 2
C.チフス → 3
D.E型肝炎 → 4
E.新型インフルエンザ → 新型インフルエンザ
覚え方としては
第1「○○熱」。ただし、ペストだけは例外。
第2は2文字の「結核」「髄炎」等と「SARS」が注意。
第3は3文字の「コレラ」「チフス」「赤痢(せきり)」「大腸菌」が覚えやすい。
第4は4文字の「E型肝炎」「A型肝炎」と狂犬病が注意。犬が「フォー(4)と吠える」なんて覚えて覚え方も。
「新型インフルエンザ」だけは、ひっかけの「新型インフルエンザ等の感染症」です。要注意。
◆A5. 死因順位は必須です。1位=悪性新生物(がん) 2位=心臓病 3位=肺炎でした。
以前は3位が「脳血管疾患」だったそうですが、医療の進歩や高齢化が進み、「脳血管疾患」の方が「肺炎」でお亡くなりになるケースも増えているそうです。
◆A6. アセトアルデヒド。基本です。機械的に覚えましょう。
◆A7.
A.魚介類 → ★腸炎ブリビオ ※魚だから「ブリ」と覚えましょう。
B.肉食・卵 → ★サルモネラ菌
C.おにぎり → ★黄色ブドウ球菌 ※「黄色いご飯」と覚える。
D.鶏 → ★カンピロバクターピロリ菌 ※「ピロピロ鶏(とり)」と覚えました(笑)
E.カレー・シチュー → ★ウェルシュ菌
【3】今回のまとめ
今日はこんな感じになりました。(ブログを書くスピードが上がってきたぜ!テスト形式は楽だという事に気付く。)
わりかし基本的な問題だったと思います。教本をさっと見て「せめてこれくらいは...」という感じで選んでみました。
今後はソムリエ試験に「公衆衛生」が復活するかどうか分かりませんが、軽くは抑えておいてもいいかもしれません。