ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


イタリアワイン勉強のポイント!細かいDOCG・DOCの銘柄を覚える前に


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第6回の本日のテーマは

イタリアです。

 

【1】イタリアの重要性

まずイタリアを学習する重要性についてですが去年(2016年)は128問中5問が出題されていました。

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2014年度は100問中、10問が出ており、昔に比べると比率はやや下がってはいるものの5%~1割ほど出題される重要な国である事は間違いありません。

チリやアフリカ等はいくら勉強しても1問しか出題されないし、フランスほど細かい産地も少ないので学習するリターンの高い範囲とも言えます。

 

【2】出題の傾向

では、実際に去年出た問題を1つご紹介します。

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筆者の走り書きがあります。試験のライブ感が出ていますね(笑) これ以外の問題はブドウの品種や山脈名・新酒についてでした。

傾向としては、(地図を踏まえた上で) 基礎的なものを「広く浅く」という感じがします。

日本酒やニューワールド等、出題範囲が増えて、マニアックな問題を出す枠が無くなったのではないでしょうか(汗)

 

【3】学習の流れ①=地理を覚えよう!

これは全世界の生産国に共通しますが、まず「山脈」や「海」などの地理を覚える事

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イタリアだと海は、「アドリア海」(ブーツの右)・「ティレニア海」(ブーツの左)・「イオニア海」(ブーツの下)。

山脈は、イタリアを縦断する「アペニン山脈」(オレンジ色のとこ)と、ついでに「パダナ平野」(ITALYの文字の少し下あたり) が分かればバッチリです。

 

【4】学習の流れ②=20州を完璧に覚えよう!

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そして、何より州が分からなければ話になりません!これは必須です。教科書にかじりついてでも必死に覚えて下さい。

 

【5】学習の流れ③=代表的な銘柄を覚えよう!

前述の通り基本的な問題が多いの代表的なワインとぶどう品種はおさえましょう!
それでは、代表的なワインを、やはり今日も7問ほど出してみようと思います。

それでは問題です!

『次のワイン産地は地図中の何番・何州か答えなさい(可能であればブドウの品種も)』

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Q1.バローロ
Q2.フランチャコルタ
Q3.キアンティ
Q4.ソアーヴェ
Q5.プロセッコ
Q6.ランブルスコ・ディ・ソルバーラ
Q7.ボルゲリ・サッシカイア

さぁ、いかがでしたでしょうか? かなり実践的な問題かと思います。

基本的な銘柄なのでワイン好きの方なら飲食店で分からないと「やや恥ずかしい」レベルかもしれません。

 

 回答と解説

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A1.地図中2のピエモンテ州。品種はネッビオーロ。合わせて「バルバレスコ」も覚えましょう。トリノオリンピックが開かれたところでも有名。

A2.地図中4のロンバルディア州。品種はピノネーロ(=ピノノワール)、ピノ・ビアンコ、シャルドネ。シャンパーニュと同じ瓶内2次発酵。

A3.地図中9のトスカーナ州。品種はサンジョベーゼ。トスカーナはキャンティー付近の地図を覚えましょう!「トスカーナの休日」って映画もあったような。

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A4.地図中6のヴェネト州。品種はガルガーネガ。グラッパの州としても有名。

A5.地図中6のヴェネト州。主要品種はグレラ

A6.地図中8のエミリアロマーニャ州。主要品種はランブルスコ

Q7.地図中9のトスカーナ州。品種はカベルネ・ソービニョンなどを混ぜたボルドーブレンド。「SIDEWAYS」って映画で出てきた気が。。。

 

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【6】今回のまとめ

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今日も問題をまじえてご説明しましたが、大事なのは海や山脈・平野などの地理、20州の位置、代表的なワイン・ブドウ品種をしっかり覚える事です。

 筆者が勉強していた時には、「このワインはクラッシコ表記ができるか?」みたいなマニアックな問題が出るのかなとビビッていました。

ですが、試験本番にフタを開けてみると「めっちゃ簡単やん! 舐めてるのかな?」と思った程です(笑)

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また、ソムリエ協会の会報誌を見ていても思うのですが、ソムリエ協会はどうもイタリア料理が好きみたいです。なので、ついでに地方料理やチーズも余裕があればおさえておいても良いかもしれません。

最後に、個人的に一番好きなイタリアワインは、先ほど出題した「バローロ」でインポーターの稲葉さんが扱っている「Barolo Riserva Audace Roberto Sarotto」です。

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それほど苦味はきつくないのに深い!コストパフォーマンスが最高のワインです。ご自宅でのイタリアワインの勉強のお供に是非飲んでみて下さい。