このブログでは、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験に挑戦しようと思われている方を対象に
「毎回、もう+(プラス)1点」をとれる学習のヒントをお届けしております。
本日は日光にあてるワインです。
普通なら「ワインに日光はさすがにマズいだろ~。」と思ってしまいそうですね。今回はそんな風変りなワインをご紹介したいと思います。
それでは、いつも通りですが
まず問題にチャレンジしてみて下さい。
問題です!
写真はワインが日光に当てられています。これについて以下の問いに答えなさい。
◆Q1.これは主にどの地域で行われていますか?
A.(仏)ラングドック地方
B.(仏)ルーション地方
C.(伊)シチリア島
D.(ポルトガル)マデイラ島
◆Q2.このワインの種類は何ですか?
A.赤ワイン
B.VDN(天然甘口ワイン)
C.VDL(リキュールワイン)
回答とメモ
◆A1.正解は「 B.(仏)ルーション地方」
このように
太陽に樽もしくは瓶をさらす製法を
Rancio(ランシオ) と呼び
これは主にフランスの
「ルーション地方」行われています。
◆A2.正解は「B.VDN(天然甘口ワイン)」
前述のランシオを行うのはVDN(天然甘口ワイン)です。
これによりワインが酸化し独特の色と風味を持つようになると言われています。
ちなみに、VDN(天然甘口ワイン)は
Vins Doux Naturels
「ヴァン・ドゥー・ナチュレル」といい
アルコール発酵中にブランデーなどを加えアルコール発酵を止めて作られます!
また発酵を止める事を Mutage(ミュータージュ)と呼びます。オーディオ機器の「ミュート」と同じですね。
似たような名前で、VDL(リキュールワイン)は
Vins De Liqueurs
「ヴァン・ド・リキュール」といい
アルコール未発酵のブドウにブランデー等のアルコールを添加しアルコール発酵させずに樽で熟成されて造られます。人工的に混ぜて作られた「リキュール」といったところでしょうか。
VDNとのVDL違いはしっかりおさえておきましょう!実際に飲む機会は少ないかもしれませんが試験では必須です。
おまけ
いかがでしたでしたか?
もし、自宅なんかでワインのボトルが日光にさらされているのを見つけたら注意しそうになる気持ちをグッとおさえて...
「実はランシオっていう日の光に当てる製法があってだね~♪」なんて具合に、にわかな知識を披露してみるのもご一興かと(笑)