筆者は飲食業です。ソムリエ試験には昨年(2016年に)合格しました。
今回はこれまでの筆者の苦い経験から「ソムリエ試験を受けようかどうか迷っている」という方に向けて「なぜ受験すべきか?」についてお伝えしたいと思います。
- 1.真剣に勉強すれば合格できる!
- 2.試飲会が楽しくなる!
- 3.職場でお客様の対応が良くなる!
- 4.プライベートでも対応が良くなる!
- 5.ソムリエのコミュニティに入れる!
- 6.ソムリエ試験は更新費がかからない!
- 7.自分の実力以上のワインは売れない!
- まとめ + 2017年 出願の締切日
1.真剣に勉強すれば合格できる!
まずソムリエの合格率をを他の資格と比べてみましょう。
人気の「宅建」で15%。意外と厳しいんですね~。 司法書士にいたっては3%です。これはよっぽど勉強しないけませんf^-^; 1種の電気工事士は50%とやや高めです。
そこでソムリエ試験の合格率は全体では約40%です。でもこの数字は前年度に2次試験に落ちた残留組を含みます!ちなみに3次試験まで一気に通ったストレート合格の方の数字でいくと2016年は26% です。(ちなみにワインエキスパートは34%)
つまりソムリエ試験は 3割近くの人は通っているのです!
確かに難しいかもしれませんが他の資格に比べたらまだマシというのが現実です。この3割の難易度ごときで文句を言ってたら他の業界の人に怒られかねません。厳しいようですがソムリエ試験が難しいとか言ってるようでは飲食業しか知らない井の中の蛙と同じです。
話を戻しますが、ソムリエ試験は他の資格と比べても合格率もそれほど酷くありません。頑張れば合格できるレベルです!
2.試飲会が楽しくなる!
飲食店ではワインの品種や価格帯がある程度が決まっています。
例えば上の写真のように試飲会で「ソアーヴェです!」と言われたとします。知識のある方は別ですが、職場でイタリアワインを扱ってでもいない限り普通はソアーヴェがイタリアのどの州のワインなのかなんて分かりません。
「あー、ソアーヴェね。」と誤魔化すのが関の山。恥ずかしながら以前の筆者は全然分かりませんでしたf^-^;
ソムリエ試験では広く浅く日本から南アフリカまで約20か国のワインを勉強します!これを終えてから、もしくは勉強の途中でもワインの試飲会やワイン会にいくと大体の銘柄が分かるようになります!そう、ソアーヴェごときは軽く分かるようになるわけです。むしろ分からないと厳しい...(@-@)!
また、やらしい話ですが試飲会で名刺をインポーターの方に渡す時なんかは、心なしか対応が丁寧になったような気もします (笑)
3.職場でお客様の対応が良くなる!
これも厳しいようですがバッチ付きの人間とバッチ付きでない人間は扱いが変わってきます。これは本人がどれだけの知識を持っているかではなくって、単純に見た目で「この人はブドウのバッチがあるな~。信用できるはずだ!」というシンプルなものです。
Googleなどの検索エンジンでソムリエ関連の記事を漁って読んでいると「なぜ試験を受けようと思ったか?」みたいな記事に「職場での悔しい思いをバネに頑張った!」みたいな方の話をちらほら見つける事ができます。
もしラッキーな事にそんな煮え湯を飲まされるような経験もなく「ソムリエの資格なんか持ってなくても、自分はイケてる!」と思っている方!
はっきり断言しましょう。野武士は野武士です! 試験をくぐり抜けてきた人は幅広い知識を持っています。
一番ダメなパターンは...もちろん以前の筆者の事ですが(笑)....チャレンジもせずに「資格なんか無くっても」とか「ソムリエ試験なんてくだらない」とか「大したことない」とか決めつけている状態です。イソップ物語に出てきたキツネが「あれは酸っぱいブドウだ!」と手が届かないものに対して悪口を言ってるのと同じです。
もし負けず嫌いで自分に自信があるのなら、上のキツネみたくならずに試験にチャレンジしてみて下さい!受験会場やスクールで切磋琢磨している仲間を見たらなんて自分は小さい奴だったんだ!と思うかもしれませんよ。もちろんこれも筆者の話です f^-^;
話を戻して、最近は「人は見た目が100%」なんてドラマもあったりするようですが飲食業も同じです。酸っぱいブドウのキツネみたく負け惜しみを言う前に必死に勉強して立派なブドウのバッチをぶらさげて下さい!まず単純に見た目でアピールできるようになりましょう!
4.プライベートでも対応が良くなる!
資格が取れてから食事や飲みに出かけたら、サービスしていただける事が多くなりました。これは特にソムリエの有資格者の方に親切にしていただける感じです。冷静に考えてもみると「こいつも俺と試験をくぐり抜けた仲間だ!」という意識が働くのだと思います。という事は逆に...(下に続く)
5.ソムリエのコミュニティに入れる!
(続き) 試験に通っていなければ「仲間とはみなされない」わけです。これまたやらしい話ですが、よっぽど流行っているお店を経営しているとかでもない限りはマトモに相手にされないと考えておきましょう。おそらくどんな良い条件であっても試験に通ってないだけで彼らとの距離を詰めるのは難しいと思います。これはあくまで筆者の主観的な意見ですが、それくらいワイン業界の皆様は気位の高い印象があります。
なので、さして光る才能も無い方がこの辺りの人達と仲良くなろうと思ったら真っ先に資格を取る事です。ソムリエ協会関係のパーティーとかワイン会などがありますが遊んだり・交流したりするのは試験に受かった後です! そうでなければ「あっ、素人なのに無理してきてるな~。少し知ってる感じもするけどしょせん素人」って感じにとらえられかねません。ソムリエ協会なんかは有資格者でなくても入れますが言わずもかなでしょう。
逆に通ってしまえば、彼らと仲良くできて可愛がられたり有益な情報を教えてくれる事も増えると思います。さらには飲食業界でも横のつながりができるので転職しやすくなります!つぶしがきくようになるって大事ですよね(@_@)!
6.ソムリエ試験は更新費がかからない!
あと、ソムリエの資格は一度通りさえすれば、ずっと使えます。更新費用は必要ありません。あとソムリエ協会に入会するかどうかは自由なので、これにさえ入らなければお金はかかりません。
これは自動車免許が取れた時に「交通安全協会」に入るかどうかと似たような感じです。それでも筆者は業界の最新情報を知れたり協会主催のセミナーに参加したいので入ってますが、もし自身で入会しなくても仲間や職場の先輩から協会の情報を教えてもらうのも良いと思います。
「利き酒師」や「ウイスキーコニサー」の資格などは年間1万以上の年会費が発生します。資格が取れた直後に退会したにも関わらずこれらの資格を名乗る方も多いようです。ですが合法的な資格とは言えないのでオススメはできません。
7.自分の実力以上のワインは売れない!
これは読者の皆さまご自身も体験したり、はたまた逆にお客様の立場に立った時にお気付きになられた事もあるかもしれませんが自分の実力以上のワインは売れません!もし、レストランやワインショップで自信なさそうにワインをすすめられても頼んだり買ったりする事はありませんよねf^-^;
これはどの業界でも同じだとは思いますが売り手には絶対的な自信が必要です!この為には裏打ちされた知識がどうしても欠かせません。決してソムリエ試験で絶対に自信がつくとは限りませんが、少なくとも何もしていない状態よりも勉強したのだという自負が持てるようになると思います。
あと、これは筆者の意見ですが接客業をしている人間は基本的に3種類しかいないと思っています。知識と見た目のマトリックスを作ると下のイラストのようにります。各個人がどこに位置づけられるかはさておきせめて知識を増やす事によってグレードを1つ上げましょう!
先日かっこいいホストのお兄さんばかりを集めソムリエの資格をとらせてワインバーにしているお店の記事を見つけました。そのお店がどうかはさておき、美人なお姉さんやカッコいいお兄さんなど見た目がいい方が資格を取れれば鬼に金棒です!容姿に自信のある方は是非↑の「最強」を目指して頑張ってみて下さい。
まとめ + 2017年 出願の締切日
1.真剣に勉強すれば合格できる!
2.試飲会が楽しくなる!
3.職場でお客様の対応が良くなる!
4.プライベートでも対応が良くなる!
5.ソムリエのコミュニティに入れる!
6.ソムリエ試験は更新費がかからない!
7.自分の実力以上のワインは売れない!
以上7つの理由をご説明しました。もし少しでもソムリエ試験に興味を持たれた方は、ぜひ一歩踏み出してチャレンジしてみて下さい!たかだか資格試験かもしれませんが、もしかしたら良い方向に人生が変わっていくかもしれませんよ^-^
今年(2017)の出願の締切は6月30日(金)まで!
2017年度の出願は終了しました。