ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


2次試験 テイスティング・論述 勉強会のレポート


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このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。

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ここ最近は季節がら2次試験対策の話題ばかりですが、

もう数回続けたいと思いますのでお付き合いいただければと思います。

 

今回は先日、2次試験対策のリクエストのあった読者のKさんに、昨夜(2017.08.25 Fri)実際にウチの店舗までご来店いただいたので勉強会を行いました (...といっても筆者のようなハゲのオッサンとマンツーマンなので悲しいかな地味な感じですf^-^; ごめんねー。)

 

※ちなみにソムリエ用の練習なので、ワインエキスパートの方は論述の部分は読み飛ばして下さいね~。

※論述は3次試験の実技に加点されるもので、2次試験の日に評価されるのはテイスティングのみです。(おそらく論述がボロボロの筆者が受かってたのは2次試験で通過者数を削り過ぎて3次で落とせなかったのではないかと...( ゚Д゚)....)

 

 

◆昨夜の内容・流れ

・テイスティング (40分)

ワイン3種  白2(シャルドネ・リースリング)・赤1(ピノノワール)

その他のお酒2種 (コニャック・ラム) でした。

・論述 (30分)

1問目

「暖かい料理と赤ワインのマリアージュについて、オススメのものをご紹介下さい。」

2問目

「②のワイン(ピノノワール) について、ワイン知識の無い方に向けて説明して下さい。」

3問目

「チーズについて簡潔に説明して下さい。」

 

といった具合です。

◆2次試験当日の流れに関して知っておくべき事...

2次試験はテイスティングから論述までブッ通しです!

これが意外にしんどい(=疲れます)!

昨夜は筆者も親心と思い心を鬼にして、実際の試験さながらテイスティング(40分)の直後に速攻で論述の3問(30分)に取り組んでいただきました。

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実はこうしたのには、ちゃんとした理由があって 2016年に筆者が受験した時は テイスティングが思うよにできずテンションがダダ下がりの状態で論述に突入! → 結果、30分中、最初の5分間は頭がフリーズして(=固まって)しまって、全然筆が進みませんでした(@_@! なんたるポンコツ具合www!

そう、2次試験のテイスティング→論述の流れでは 鋼(はがね)のメンタルが必要です!どんなにヘコんでてもゼッタイに筆を止めない事が死ぬほど重要です!

 

◆論述の「②のワイン」といった表現について...

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これに関しては試験当時の筆者は「②ってこの論述の1番めの問題のワインの事だな...たぶんミスタイプとかだろう...」と勘違いしてました。 まさか、論述の数字がテイスティングのワインの数字を指しているなんて...まぁこんなバカは筆者くらいかもしれませんが読者の皆さまも気をつけて下さいね(-ω-)/ テイスティングと論述の問題はリンクしています!

 

◆チョイスしたワインについて...

これにも意味があって、昨夜は分かり易いメジャーなものに絞りました。

まず、赤・白それぞれベタな品種に慣れるところからはじめましょう!

 

白なら...

シャルドネ、ソービニョンブラン、リースリング

 

赤なら...

カベルネソーヴィニヨン、シラー、ピノノワール  (メルロー)

 

まずこの3つ、ないし4つを徹底的にやり込みましょう!

ここで大切なのが品種当てゲームをやらない!という事です。

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回答に先入観を持たずにテンプレート通りの回答をするのは危険と申し上げましたが、できるだけ目の前のワインの特徴を素直に抑えることを心がけるように! そういう意味で、特徴を掴む為にこれらの代表的な品種を飲むのです!

 

品種にこだわらず、軽い品種の ピノノワールとマスカットベリーAの回答が似かよってきたり、あっさりしたシャルドネとリースリングの回答は 多少近いものになってきたりする事があると思います。品種を当てるよりも、軽い⇔重い、スッキリ⇔こってり みたいな「大きなくくり」でワインの特徴を抑えるようにしましょう。

 

ちょっとバラしてしまって申し訳ないですが、昨夜は飲んでいただいたピノノワールを味でシラーだと勘違いされてしまって、冒頭の「色調・濃淡」など実際は軽めのワインだったのにも関わらず、シラーをイメージした重めの赤ワインの回答になってしまってました。

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こういった思い込みで回答してしまうと、連鎖的に間違ってしまう危険性をお分かりいただけたと思います。Kさん、すいません、偉そうに書いてますが、もちろん僕も過去似たような間違いをいっぱいしています m(_ _)m

 

◆論述の料理とのマリアージュ...

これは筆者の独断と偏見ですが、おそらく料理とのマリアージュについては今年も出ると思います。各ブドウ品種や ワインと料理の「暖かい⇔冷たい」 などを考慮して何でも良いからとにかく書けるようにしておきましょう(/・ω・)/

別に、実際には食べた事もないような気の利いたオシャレなフレンチやイタリアンなどのメニューを書く必要はない!と思います。

 

例えば...

マスカットベリーAに「少し甘めの肉じゃが」とか

塩味やミネラル感の利いた甲州に「鮎の串焼き」とか、

 

ちょっと自分の生活に近い感じでも、甘み・酸味・塩味・ミネラル感・地方(国) など、何かの特徴をそろえて理論的に書けばOKです。薄っぺらい知識の料理を無理やり書くよりも、自分の言葉でしっかり伝えれる内容を書くのが大切です。

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昨日「どんな本を読めばいいですか?」とご質問いただきましたが、書店でこんな感じの本にサラっと目を通しておけばいいと思います(´_ゝ`)

 

  

◆論述のブドウ品種ついて...

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昨年2016年はブドウ品種についての説明を求める問題が出ましたが、なんとなく今年も似たような問題は出ると思います。

 

昨夜は例としてピノノワールについて出題したのですが、

ポイントとして以下の5つの切り口で記述していってはどうでしょう('ω')ノ

 

【ピノノワールでの例】

・味わい=軽い

・原産地・有名な産地=フランス・ブルゴーニュ地方

・有名な銘柄=ロマネコンティ、ジュヴレシャンヴェルタンなど

・世界の産地ごとの味の違い=旧世界 上品 、新世界 地域によっては果実味 が...

・個人の感想=ワインに慣れてない方でも苦味が少なく飲みやすいのでオススメ など

 

これに関しては試験に限らず、飲食業の方はもちろん、普段の生活でも使える知識だと思うので 自分なりにまとめておいても損はない!と思います。

ソムリエやワインエキスパートの資格を持っていながら、ピノノワールやシャルドネなど説明できないと恥ずかしいですしね(@_@。

 

この問題に関しては、ブドウの品種を外した回答になる場合もありますが、たとえ間違っていても思いっきり書いてやりましょう!筆者は当時全然違う種類を書いていましたがなんとかなりました(*_*) ちなみに、シラーとカベルネソーヴィニヨンと勘違いして書いてましたよ(笑)

 

◆論述の1次の延長戦みたいな問題...

これについては受験当時 筆者は何が出るか全く予想が出来なかったので完全に諦めてました(-ω-)/

ただ「出たとこ勝負だ!」といってもノーヒント過ぎるので

 

考えられるものとしては、以下あたりかなぁ~と思います。

・今年(2017年)、章に格上げされた「チーズ」の定義 など

・日本酒の知識 「灘の男酒、伏見の女酒」の違いど

・日本ワインについて 品種・特徴など

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上のような、かなりバックリした知識を質問してくる感じだと考えております。

 

もちろん、例えば上のチーズであればホエー(清乳)・乳酸菌・凝乳酵素 など、キーワードをおさえた回答になっているとベターですね。

 

対策としては「これが出たら嫌だな~。」と思う箇所だけを、ソムリエ教本や参考書などを読んで、自分なりにまとめておくコトがオススメです。

 

これに関しては、当時筆者は「簡潔に」と問題に書かれていたのにも関わらず、回答用紙の端っこギチギチまで書きなぐっておりました。試験官の方がたまたま優しかったんだと思います、ありがたや(´Д`)

 

さて、今回はここまで~(^_^)/

次回はテイスティングについて、"禁断の果実" 品種ごとの回答のテンプレート(パターン)の詳細について書いてみようと思っています★