このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に
「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。
このシリーズでは「流し読みで学ぶ過去問のポイント 」と題して、2017年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。
ちなみに下のリンクはご参考まで。
【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!
問題114 [酒類概論]
WHOの飲料水水質ガイドラインで軟水に分類される硬度の大まかな規定として 適切なものは?
1. 30mg/l未満
2. 120mg/l未満
3. 180mg/l未満
4. 300mg/l未満
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正解は...
2. 120mg/l未満
軟水・硬水について
軟水(なんすい)と硬水(こうすい)との分かれ目となる硬度は120mg/Lです。
そもそも硬度というのは水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンの含有量の多さによって決まります。
要はどれだけ地面の鉱物が水に溶けているかって事です(-ω-)/
市販のミネラル・ウォーターの硬度について
試験的に市販のミネラル・ウォーターがどの程度の硬度なのか?を知っておきましょう!
...というか飲食業の方はもちろん、いまや普通にコンビニでも買えますしね~(´_ゝ`)
クリスタルガイザー
→ 硬度38= 軟水
ヴォルヴィック
→ 硬度60= 軟水
オーヴェルニュ地方といえば試験ではチーズで出てきます。カンタルとかサンネクテールとか...(´_ゝ`)
上記2つは軟水だから日本人にも馴染みやすかったのね~。
エビアン
→ 硬度304= 硬水
ペリエ
→ 硬度400= 硬水
サンペレグリノ
→ 硬度734= 硬水
他にも コントレックス(硬度1468) や クールマイヨール(硬度1612) などイカつい硬度の水がありますが、興味本位で硬度が高すぎるものを飲むとお腹を下しやすくなるので注意して下さい(-ω-)/
ミネラル成分・硬度の比較一覧 | ミネラルウォーター・炭酸水を比較
おまけ : 硬水のメリット・デメリット
軟水・硬水について調べていると面白いですよ~(´_ゝ`)
硬水だと...
・日本酒造りの際に硬度が高いと酵母が活性化→糖分をよく分解するのでスッキリとした辛口になる(男水と呼ばれる灘の宮水は中硬水[100~300])
これは試験的に頭に入れておきましょう!
・和食の昆布などのダシをとる時に鉱物質が原因で旨味成分が出ない!
・パスタなど茹でる時に型崩れしにくくなる
・肉の臭みが消え柔らかくなる
・エスプレッソなどコーヒーはコクが強まり美味しくなる
料理は水によって作りやすかったり美味しくなったりするのね。
・ミネラル分が大腸の水分吸収を阻害→その他の腸に水分に水分をため込むので下痢になりやすくなる。
前述ですが海外旅行の際にはお気を付けて!
・石鹸が泡立たない
・機械の洗浄やパイプに流すと鉱物質が固まるのでつまりやすい。
食文化だけでなく生活・製造業・インフラでも影響がある模様。
その他、詳細が知りたい方はコチラ!
今回はここまで!
次回は「南アフリカ」からです。