今回はカナダのナイアガラ・ペニンシュラをひもといていきたいと思います。そう↑の写真みたく『ナイアガラの滝』で有名なとこ。
スーパーマンって映画でこの滝が出てくるんだけど、若い人は知らないわな~。なんせ80年生まれの筆者でギリだ( 一一;) 再放送世代だけど。
Superman II (1980) - Niagara Falls Hero Scene (3/10) | Movieclips
カナダ全体 → 『ナイアガラの滝』ってどこにある?
まず、カナダの全体的なところから入ってみましょう。
これは分かりますか?
州名・都市名・湖の名前が選択肢のどれに当てはまるかッ(; ・`д・´)
五大湖なんて小学校で習ったような気もしますね。。。
最悪スペリオル、ミシガン、ヒューロンは分からなくてもOK
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カナダでも色んな州がありますが、2019年のソムリエ教本だと(一般呼称)試験に関係するのは西部のブリティッシュ・コロンビア州と東部のオンタリオ州の2つだけ。オタワはカナダの首都ね。
で、まず知っておいて欲しいのは、あの有名な『ナイアガラの滝』は南→北に流れているという事実!
↑地図 [五大湖の高低差] + 水の流れ をよく見て欲しいんだけど...
五大湖でも西側の スペリオル湖 から...
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ヒューロン湖(お隣のミシガン湖はつながっているけど流れとは関係なし)
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エリー湖
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(ナイアガラの滝を通過)
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オンタリオ湖
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セント・ローレンス川 となって大西洋に抜けていく...
...ってことね。L字型に曲がってます。
『直角斬り』みたいでしょ?っーても筆者と同じ氷河期世代以前しか伝わらないか...( 一一;)
オンタリオ州の生産地域
先ほどは地図がちょっと小さくなってしまって申し訳なかったですが拡大して見てみましょう!
オンタリオ州には↑3つの生産地域があります。水が南のエリー湖からナイアガラ・ペニンシュラ[↑アップで見ると「半島」のようになっていますね!]を通ってオンタリオ湖に抜けると理解していれば、消去法で北東にあるプリンス・エドワード・カウンティのみ頭に入れておけばOKというコトになります。
あと試験では1811年、オンタリオ州でジョン・シラーがワイン造りを始めたというのがポイント。今でも生産の中心はオンタリオ(国内の約6割)だし、カナダのワイン法であるVQA(≒品質保証[呼称]、詳しくは↓)も元祖はオンタリオ。西のブリティッシュ・コロンビアは "BC" VQA とかくっつけないといけないので立場弱そうな感じ( 一一;)
【参考】 国内の生産比率・VQAについて
カナダワイン [wiki]
VQA [wiki]
ジョン・シラー
↑元兵士でドイツ人。アメリカ独立戦争[アメリカ vs イギリス]でイギリス側について敗戦後カナダに流れた落人(おちうど)ってか苦労人。そんな時代でっす↓04:30~05:00あたり。
The history of Canada explained in 10 minutes
オンタリオ州のブドウ品種について
btw、ここでブドウ品種について見ておきましょう!
http://www.vqaontario.ca/Library/AnnualReports/vqa_annual_report_18.pdf
特色の無い国際品種ばかりでパッとしねーな( 一一;)って感じですね。
全体的にはリースリング、シャルドネなど冷涼な地域でつくられる品種が多いです。...ってのが↑と↓を比較してみて!
https://www.thirtyfifty.co.uk/images/Grape-varities-and-Climate.jpg
ちなみにその昔、仏ボルドーで早熟のメルロと晩熟のカベルネ・ソーヴィニョンを混ぜたりするようになったのはどっちががコケた時のリスクヘッジ。シャンパーニュは地域ごと"ほぼ"全滅するので違う年とブレンド( 一一;) 長野の桔梗ヶ原メルロは寒さが厳しいので早熟品種を選んだ結果。...とまぁ現実的な理由ってのがあるってわけでっす。
さておき、試験的にヴィダル(・ブラン)の交配↑だけは要暗記。個人的にはカベルネ・フランがアイスワインに使われたりするってのが発見です。
ナイアガラ・ペニンシュラのサブ・アぺレーション
前述の通り品種に特色が無いので地図問題とかで出題されるだろうとヤマをはってみます(笑) エクセレンスなんかの方は要注意!
で、↓分かりますかね?
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単純に名前と位置くらい覚えてね♡って感じです。
でも、どうしてもサブアペレーションの詳細が知りたいって方は↓
補足しておくと↑ナイアガラ・エスカープメント(=崖)って名前がありますが、実はヒューロン湖やミシガン湖の北側をグルっと回ってかなり西まで長く続いてます。
拡大しておくとこんな感じ↓
あ、トロント付近をGTAって言うみたいですね...
↓ワイン・サーチャーの記事が良かったのでぜひ一読をおススメしますが...
https://www.wine-searcher.com/regions-niagara+peninsula
中でも気になったのがこれ!
The ridge of the escarpment creates circulation of this air, which extends the growing season by staving off frosts, and also shelters the vineyards from colder weather systems from the south.
(雑な訳) 崖が扇風機みたく空気をかき混ぜて、...霜の害を防ぐ!
つまりこーゆーこと!
ポイント
・エスカープメント=崖(がけ)っーても湖のほとりからはやや離れてる。
・水は湖でも川でも保温効果があるので、付近は冬に暖かく(↑)夏は冷たいとう逆転現象が起きる。
(参考) DIAGRAMS AND TECHNICAL INFORMATION FOR THE NIAGARA PENINSULA
教本を見てもベンチとか南側が冷涼とかよく分からなかったんだけど、↑を見れば一目瞭然。↓の動画にも解説(02:40~)されています。湖からの距離によって寒暖差が生まれるので栽培するブドウ品種が変わってくるというのも納得 (´_ゝ`) ウム
今回はとりあえず大枠としてこれくらいは理解しておけばOKなのではないかと...( 一一;)
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【編集後記】
久々の更新になってしまいました。...というのが新型肺炎のニュースが気になり5ちゃんねるとツイッターでずっと情報を追っています(継続中)。皆さま、どうかご無事で!
以上