(前回までのあらすじ)
社内のマイペースな空気を感じつつも、ワイン作りへの希望を胸に抱くメグミさん。いよいよインタビューは核心をつく最終章へ。
筆者 : 今後の抱負は?
メグミさん : これだけ広い世界でワインは造られていて、しかも、どこでも買えますよね?
でも、わざわざ「ここに来てワインを飲もう」というお客様の想いを大切にしたい!
「ここに来たら面白いぞ」とか「なんか色々体験さしてもらえるらしいぞ」みたいな。
そして、ずーっとそんな風に思ってもらえるようなワイナリーを目指していきたい。マンネリせずに。
私自身「おもしろい・楽しい」で生きてる人間なんで「人・ワイン・モノ・こと」で来てもらえるワイナリーが理想です。
「あそこに行ったら、あの人がいるから」みたいな。まぁ、美味しいワインつくらないと意味ないですけど(笑)
筆者 : そうそう、肝心な質問を忘れてました。ソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる皆様へのメッセージをお願いします。実際にワインを造られている方からのメッセージとして。
(注)ここから↓はガチのメッセージなので、茶化した画像は無し。
メグミさん : 生産者からの想いとしては、、、まず、各ワイナリーはそれぞれ目指しているものが違う。日本ワインなら県によっても違う。それは独自のスタイルなんですよ。
昨今、資格を取った方が自分の好みの味ではないからといってけなす。「これは品が無いです...」とか、そういった対応を自己判断でするソムリエにはなって欲しくない!
たとえ自分の好みでなくっても「ここのワイナリーはこういうテロワールで、、、こういう味を目指していたんだな。。。」ってコトを言える、そういうソムリエ・エキスパートになって欲しい。
個性をしっかり理解・説明できた上で「こういうスタイル・"売り"でいってて、、、」とか、トータルで話せるような方を生産者としては求めています。
ケチをつけられるじゃないけども、言われるとかなりショック。「一生懸命、あなたの気に入らないワインを造ったわけではない。」って。
一生懸命やってきて、こういう結果になったってのを分かって欲しい。
例えば、、、「今年は天候が悪かった。そしたら、それなりに、こういう工夫をして、、、こうやって造ってきたんだよ。」みたいに、まず全てを肯定して、そこからワインを知らない方に接していっていただければ、もっとワインが受入れ易くなってもらえるような、、、そういう素敵なソムリエ・エキスパートになって欲しいなぁ。、、、という願いはあります。
筆者:いやぁ、非常に耳が痛い!
メグミさん : これって飲食店でも同じですよね?「一生懸命作ったのに~」的な。。。
だから、自分も否定しないよう「この料理と合わせてたからか~。」みたいな広い視点で見ようと思うし、(できたら他の方も...)そうあって欲しい。
最近は単一品種のブドウのワインであっても、定番のスタイルではなく個性がもてはやされるような時代になってきています。「こう造ったんだな、、、」みたいな。勉強は大変ですけどね~。
今のソムリエ試験では土壌のこともワリとしっかり勉強するでしょ? それは凄くイイことだと思っています。
これまでは瓶に入ったワインの個性を言う、結論を言う、コメントを言う "だけ" だった。でも今は土壌・テロワールまで意識して試験を受けられる方も増えてきたし、亜硫酸塩(=保存料)やオーガニックに関心のある方なんかもそう。
そういった造り手さんの想いを伝えていく人や伝道者として、(ご活躍して)いって頂けたら、私たちはホントに嬉しい。
だから、畑に来てもらうの(≒理由)はそこ。インポーターの方、専門家の方も多く来られますが、現場で見て頂くと、きっとわかってもらえる!
資格を取ったから「それで終わり」でなく、資格が取れたから「またイチから、それぞれ工程を見てみようか、、、」みたいな。
だから、河内ワインはいつでもきていただいてOK!
ボランティアで1か月でも2カ月でも(笑)
筆者 : 朗報ですね。迷ったら河内ワインに来い!みたいな。
メグミさん : あ、そういった(見学の)際には「北村(=メグミさん)」をご指名下さいね。(注) 申込フォームの備考欄に「北村希望」と記入下さい。
筆者 : 今日は朝から貴重な体験をさせて頂いて、ホントありがとうございました~m(_ _)m
...と、ここで取材は終了だったのですがインタビューでは語りきれなかった!ということなので、以下メグミさんご本人から受験者の方へのメッセージをそのまま貼っておきます(笑)
・・・
合格発表があるまで、眠れない日々を過ごすことでしょう。
その気持ちは痛いほどわかります。
懐かしいですが、私が1次試験合格発表(当時はPC)の日に、台風21号で大荒れだったんです
家の小屋の波板が飛ぶ!飛ばない!
発表時間!あたふたあたふたてな感じで、もー大変w
結局、波板は全部剥がれ、あー飛んでったー!
で、近所に回収にいくはめに笑
で、あ!!発表とおもって開けたら合格だったという笑
しかも、それが夕方くらいだったので、
社長曰く、私からの連絡がないから
あーダメだったか、、、、
と、落胆していたそうです笑
話は戻しますが、
合格してからが、スタートラインだと思います。
バッジを胸につける嬉しさ半分、重み半分みたいな。
きっとこの先、困難なことや、悩む事が沢山!あると断言できます。
(自分も凄く感じてます)
しかし、そんな時に、この苦しい受験時代を乗り越えた自信、かけがえのない友情、いつも困った時に助言くださる会社の上司、講師や販売店、レストランで活躍する同期たち、恩師や、ソムリエ協会の勉強会など、、、
これからの皆さんの心強い味方になってくれます。
あ、現場体験はうちへ是非!
それは、これからきっと感じる世界です^ ^
受験時代、富田先生の替え歌は全覚えしたなあ笑
カラオケいくと、歌詞がそちらになる笑
自分が目指す(一個人の意見)ソムリエとは。。。
どんなジャンルの方がお越しになられても、その方々に寄り添える人でありたい。
実際、知識は自分の引き出しを増やすツールであって、私は接客中、ほぼお客様の聞き役ですし、話を聞いてるうちに、趣味嗜好、生活スタイル、食生活を頭にインプットしていきます。
知識は聞かれるまで言わないw
聞かれてもないのに、うんちく言うのは自分ならいらない笑
でも、聞かれた時にバチッとした答えが出せる!
それが、引き出しがないと出ないわけです。
しっかり、色々なサイトを利用活用し、新しい情報を得てください
あとは、河内ワインには、あ、北村さんがいるw会いに行こうw
ワインえらんでもらお!
と、気軽に入ってきてくださり、笑顔でいらっしゃいませ!とお迎えする事がなによりの歓びですね^ ^
でも、それが出来るのも、従業員にこれだけ好きかってさせてもらえるここの会社のおおらかさだと思います笑
ええとこに入れました
まさに、飲んで笑って福が来るw
大阪らしい
最後になりますが、こんな人間もおるんだな〜wくらいに、どこか頭の片隅にでも置いててください。
小さい引き出しにでも入れといてくだされば幸いです^ ^
また思い出した時には、是非訪ねて来て下さい^ ^
若輩者ですが、皆様の先輩として笑わせますw
がんばれ!
絶対合格!!!
応援しています
・・・
▼河内ワイン様編 - あとがき
神戸に帰った途端、ドシャ降りのゲリラ豪雨。「昼間見た立派なブドウの実は大丈夫なんだろうか?」と心配になりました。一日の体験でこれなんだから、きっと「いわんや栽培をしている方おや」ではないかと。
翌朝、お土産に頂いたブドウを美味しく頂きました!
以上