今回はタイトルの件について
先週末フィリピンから一時帰国のタイミングでお立ち寄り下さったi(あい)様談。
右の渋い紳士がi様でっす。
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エキスパート試験に合格したのは3年前。
試験のたび(1次・2次)に帰国しての受験に。
テイスティングの勉強では
地元東京の馴染みのレストランの店主さんに
試験に出そうなワインを出してもらっていたそう。
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海外生活は今年で25年目。
普段は奥様と一緒に1日に2本はワインを開ける超ヘビーなワイン愛好家。
…といっても、海外ではスーパーやワインショップなどの銘柄が極端に少ないため
同じ銘柄のワインを1000本以上飲まれた経験もあるのだとか。
ワインの販売価格(特にアジア圏)は日本国内より約1.5倍くらい高く
帰国される際には安く買えるチャンスを活かすため財布の紐が緩くなるそう。
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【試験で苦労したこと】
前述の通り、海外ではワインの銘柄が少ないケースが多く
(おそらく日本ほどの購買力もなければ輸入元も少ない)ので
試験に出てくる各ワイン産地の銘柄が1つか2つあったらマシだったそう。
たとえば、フランスのアルザスなら同地方のワインが1本あるかないか。
ロワールのカベルネ・フランに至っては1本も無かったとのこと。
それでも、現地の近くに住んでいる
目利きのワインショップのお友達(スイス人)のおかげで、ずいぶん助かったのだとか。
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ついでに言っておけば、旅行で行かれた伊シチリアなど
ワイン生産が根付き過ぎている国や地域では
みんなが地元のワインを飲むので海外の銘柄は少なく
テイスティングの勉強がやりにくい印象だったそう。
…って事で、日本のワイン愛好家は
マーケット的にも産業的にもちょうど恵まれた環境にあるってこと。
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あと、テイスティングを勉強するにあたっては
ワインを小分けにして保存しておく為のガラス瓶が手に入らなかったので
現地の「リポビタンD」的な栄養ドリンクの入れ物を洗って使ったそうです。
しかも薬品っぽい匂いがキツいため
最初に重曹で洗浄してから使ったそうな↓
これだけやっても、ニュートラルなシャルドネを↑に入れて保管していたら
薬品の成分と混じってかリースリングみたいな味なったというのは笑えない笑い話。
さすがに国内ではこんな経験をする方はゼロでしょうが
「(海外では)環境的にマイナスからのスタートを切る受験生もいる!」
…ってことを知っておきましょう。
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この夜は日本国内にいたら、まず気付けないような視点からのi様のお話しだったので大変参考になりました。
写真はイチオシの日本ワインで乾杯した瞬間をパシャり。素敵な出会いに感謝です(合掌)
以上