ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


【実録】筆者の「ぼったぐりバー」が高いワケ 〜 これを辞めない理由 〜 1:歴史・原価編【リアル】


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当ブログの運営は、神戸の気軽にワインが楽しめるバー Takamocori が行っております。


◉ この記事を書いた キッカケ

 

表題の件、先日当店の GoogleMap 食べログ レビュー

「ジンジャーエール1700円?」「ぼったぐり」

などと 酷評 をいただきました

takamocori google - Google 検索

Takamokkori Tachinomi - Sannomiya/Stand Bar | Tabelog

 

先様に関しては2名でのご来店だったのですが

チャージ料金(当店は500円)が

人数分かかることをご存知なかった様子なので

さらに問題が悪化したのだと察します

 

とはいえ、だとしても

差額でジンジャーエールの価格は1200円 です

 

今ドキ格安店なら

ハイボールが1杯が100円で呑める時代

 

これは はっきり言って

高い!高すぎる!

 

これは ぼったぐりバー だ!

グルメサイトに書き込んでやる!

正義の鉄槌を喰らえ( *`ω´)!

 

…となる

そのお気持ち、すごーく分かります

筆者も昔、バーに不慣れな頃はそう思ってました

 

ですが、これ、わざとです

 

それでは今回

なぜ、筆者がそのような営業を続けているのか?

また、そのようなスタイルに至ったのか?

そのワケをご紹介していきましょう!

 

◉ 当店の歴史:格安店 → 高級店へ

まず、当店がジワジワと値上げをした経緯から

 

2014年に開業して、もう10年になります

当時は 立ち飲み スタイル の 全盛期

「俺のフレンチ」や、「ガールズ立ち飲み」が流行った時代

 

ウチも、そのブームに乗っかり

「立ち飲みバー」で勝負しよう!ってことで

何でも1杯500円 で売っていました!

しかもハッピーアワー(〜20時まで)ならチャージ(500円)無し

この頃の料金なら先様にも気に入っていただけたかもしれませんね笑

 

ただ、その代わりに

1杯500円で出せるワインの仕入れ値は1本500円ほど

6〜7杯取りだったかと記憶していますが

いかんせん "安いワイン" しか出せません 笑

チリの「コセチャ」をよく使ってたなー(遠い目)

 

今でも忘れない、その頃のエピソードとして

酒販店様が1本3000円ほどのワインを売り込みに来て

「んな、高級品使えるかー、このヤローo(`ω´ )o」

…ってなってました 笑

 

・・・

 

そんな 安売り路線がアダとなり

開業2年目くらいには全く利益が上がらず

店が潰れそうになって※焦ってソムリエ資格を取得

※運転資金を銀行にお借りしたほど!

 

その後、年を重ねるにつれ

段々と度胸がついてきたせいか

少しずつ値上げ!

 

結局、現在に至っては原価率はそのままスライド

仕入れ1本1500円〜2500円くらいのワイン 7杯取り

1杯あたり原価くらいで出す!というスタイルです

 

この料金設定は近所のシティホテルとかに近いかも

首都圏など大都市の方には、信じられない高さかもしれませんねー

ですが、神戸は田舎なので繁盛店や資産家でも無い限り値段取らないと即死します

最近、インスタで見る「砂漠など厳しい環境で生きる動植物」に共感すら覚えるほど笑

 

・・・

 

◉ 当店の価格設定について

ここで、近ごろ出している

グラスワインの一例を紹介しましょう

 

少ない数字:グラスの価格

多い数字:ボトルの価格

(ボトルで出ないものはグラスの価格のみ)

左の3種類をグラスワインや「飲み比べセット」で出しています

赤玉はオマケ、たまーに注文されるのにビックリ笑

 

グラス 試験 みたいな感じ

コロナ前で価格設定がもうちょい細かい、当時は「抜栓1杯目価格」とか工夫してました笑

このころはINAOのグラスではなく、やや小ぶり

 

で、どうして値上げしたのか?

なぜ高いワインを使うようになったのか?という理由として

 

件(くだん)の「ワイン飲み比べセット」

これはソムリエ取得後に始めたサービスですが

 

試験でのテイスティングと同じく

ブドウ品種の特性が分かないといけない!という性質上

この程度の価格・レベルのワインを使わざるを得ないというところから

二次試験でワインを購入されてきた方なら、この感覚を分かっていただけるはず!

安すぎるワインは使えないですよねー(全く無いワケでもないけど…)

 

ま、ぼったくりバーにしては

多少の矜持(≒プライド)を持っているわけです

 

今回、先様より

百貨店の試飲コーナーと比べて

量が少なすぎ、ケチというかセコい!

…といったご意見をいただいたのですが

 

(2つ上の写真の)

ワイン4本を自前で揃えるにしても

7000円〜8000円くらいかかります

ちなみに飲食店のワインの仕入れ値は

一般的に市販の7掛け(定価の70%)

日本ワインは割引無しです

 

さらに、ワインには劣化に伴うロスがあります

味が落ちたワインは出せないので、無駄も多いわけです

 

これを、弱小資本の個人店が

百貨店と同じサービスが出来るわけがありません!

飛び道具となる「ワインの販売」もしていませんし笑

 

それに、量が少ないにせよ

仕入れに掛かる金額をカバーしないといけないので

他の商品と組み合わせて店全体の利益を確保する必要があります

 

ここで、ハッキリと宣言しておきましょう!

 

前提として、当店は(非力ながらも)

ワインで勝負したい店

 

悪い言い方をすれば

ワイン以外のご注文に関しての利益は

ワインの品揃えを維持するための "養分" です!

こうできないと、安い発泡酒やレモンサワー※の居酒屋ばかりになっちゃうよ?

※一杯の原価が20円ほどらしい、つまり500円飲み放題(1時間)とかでも…

この手の店が流行る → (店の) 利益率が良い → お客さんは損をしている(≒原価率的が低いモノを出され続ける…)という構図

 

さらに、件のジンジャーエールなど

ソフトドリンクを飲まれる

お客様が集まってしまっても困るわけです

ソフトドリンクに限らず、本質的には

「単価の低い・伸びしろの無い(≒少ない)」

ということになるのですが…

 

・・・

 

長すぎてもダメなので、ここで一息入れるとしましょう

この辺りの 機会損失 の話は次回以降の続きにします

お楽しみに〜

 

【予定しているトピック】

・自信がある→機会損失を防ぐ(優良顧客の)

・安さには際限がない(行き着く先は「ホームパーティ」?)※

・ボランディアは感謝されない(優しくするだけムダ!)※

[追記]下2つ(※)は結局最後まで書きませんでした、また別の機会に…

 

【追記】

食べログに削除依頼を出したら

・・・・・・・・・・・・・・・

この度、「こちらのお客様は2名でのご利用」とのことですが、

そのように判断できた客観的な理由をお教えいただきますよう

お願い致します。

・・・・・・・・・・・・・・・

との返信あり

 

会計がPayPayでお連れ様が払ったんだけど

QRコード決済って犯罪でも無い限り個人情報を開示してくれないらしい

詰んだ(涙)

つーか、食べログ絶対消す気ないだろ 笑

 

→ (2025/01/01) 結局、同伝票は証拠にはならないと突っ返されました

「投稿者本人に確認すれば状況証拠になり得る」と主張したのですが

ご担当の方は意味の分からない返信で煙に巻く様子

 

ま、発想を変えて

この記事とセットで "ネットに末長く存在しておいてもらう"

…ってのも悪くないかも、ってわけで放置決定!

 

以上

 

(続き) 

www.takamocori.info