前回は 原価 や ビジネスモデル 中心の話でした
【実録】筆者の「ぼったぐりバー」が高いワケ 〜 これを辞めない理由 〜 1:歴史・原価編【リアル】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!
今回は、その続きで ビジネス上の 自信 という観点から
ここから次回の 機会損失 に話を繋げる予定です
◉「安売り」の "底なし沼"
さて、まずは筆者が自信を付ける前に経験した
とある絶望的な話 のご紹介を避けては通れません!
この事件をキッカケに、その昔(10年くらい前)
「安くて、オシャレで、みんながリラックスできる、アットホームな店をつくりたい!」なんてキラキラした甘い夢を見ていた純情な青年(自分でいう笑?)が
守銭奴の復讐モンスター に大転身します笑(ビジネス上のジョーカーか?)
・・・
それは 開店1〜2年目のある日
店の前で 入ろうかどうか悩んでいるお客様 がいました
そこで、声を掛けてみると
お客様「ビールって、一杯いくらですか?」
筆者「500円です」
お客様「ちょっと高いですねー」
筆者「いくらぐらいならOKですか?」
お客様「300円くらい?」
筆者「き、きびしいです…(涙)」
- 会話終了 -
・・・
ちなみに、確か当時使っていた
ハートランドビールの原価が250円 ほど
仮に、この価格にして
1杯の利益が50円いかないのでは
さすがに店は存続できないと落胆しました
大手チェーンと違い「個人店」です
1日の来客数も多くて20人程度
もし、このご希望の価格(1杯300円)にして
さらに、注文が全てビールだったと仮定すると
1日の利益1000円(Max50円x20人)?1ヶ月で3万手前?
これでは、家賃、光熱費、仕入れ、多少の自分の生活費など
合わせてウン十万円をまかなえるワケもなく、あっという間に大赤字です
◉ 目玉や自信がないと「安売り」しかできないのは当たり前!
ですが、上記 お客様の反応も当然 だったと思います
なぜなら
店としての「売り」や「目玉商品」がないので
「安さ」でしか評価できない からです
当時は、この解決策なんて思いもつかなかったのですが
潜在意識に深く残った のでしょう(だから、今こうして書いています笑)
こうした経験から…
オレは金持ちでも資産家でもないし
「安売り」路線 は無理だ!とハッキリ自覚した のを覚えています
◉安売りからの脱却
前回の経緯通り
「ワイン飲み比べセット」を充実させていく過程で
グラスワインの価格をジワジワと値上げしていきました
(1~2年目※) 1杯500円 ※ここでイスを導入し”立ち飲み”店を辞める
→(3年目)800円
→(5年目)1300円
→(7〜8年目)1800円
→(現在10年目) Max 2000円前後?
…という歩みです
結局、安売り問題を解決するまで
約5年はかかったことになります
◉ 偶然が重なる=点と点が線に…
筆者が昔、お世話になったワインの先生いわく
「自分の実力以上のワインは売れない!」そうです
この値上げに関しては
たまたま、偶然 にも…
・値段を上げる必要性に迫られたり(経済性)
・ソムリエ資格がとれたり(箔)
・近所の高級ワインバーが1杯2000円はとっているという事実を知ったり(パクり)
・お客さんにブログを書くことを勧められて知識に自信が付いたり(アウトプット)
…が重なった結果に加え
数年の歳月が必要 でした
・・・
◉ワインバーにおける自信とは…
ちなみに
ソムリエが取れてたての頃は鼻息は荒かったですが 笑
所詮 "にわか" の「おっかなびっくり」です!
「こんなんでエエんやろうかねぇー(鼻ほじー)」くらいの感覚です
資格があっても
例えば、お客さんに「このワイン美味しいですか?」と聞かれて
「あ、イイんじゃないッスか?(他人事)」くらいの軽いノリ
それが、日々の研鑽 と
ガムシャラにワインなどを飲みまくった数
色んな飲食店などに出向いた経験などを経て
1本のワインをお客さんに出すにしても
「これは、悪くないですよ!」と
心の底から言えるかどうか?
・・・
この辺りの感覚が、筆者の
ワインバーにおける自信ではないかという認識で
こうなってくると、1万〜2万くらいのワインもボトルで売れてくるようになります
・・・
長くなりましたが、こうなって
やっとビジネス上の 機会損失 という概念がお話しできる下準備ができました!笑
また、ここで一息入れましょう!
次回をお楽しみに〜
以上
(続き)