前回はワインバーとしての商売上の自信の話でした
【実録】筆者の「ぼったぐりバー」が高いワケ 〜 これを辞めない理由 〜 2:自信 編【リアル】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!
今回は、本連載の最後に
商売に自信が出てくると
機会損失を意識するようになる!
という話
ありきたりな内容ですが
順を追って説明すると…
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①飲食店にはピークタイム(忙しい時間帯)がある!
なのに、席数は限られている!
つまり、お客様が来店したい時間は「ダダかぶり」なのに
さばける席数に限界があるわけです
(どれほど、いつも「均等に分散して来店してくれたら…」と思うことか笑)
で、ウチのようなバーであれば メインは夜の22時ごろ?
ちなみに、当店の席数は カウンター8席のみ(1席は隠してます笑)
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ここに
②バーというのは
ゆっくりした優雅な時間を過ごしていただく場所
というルール(不文律)が加わってきます
業態的にというか店のマナーとして、お客様に
ドリンクの追加注文を何度も訊ねたり
深夜で時間が遅くとも、あからさまに目から「帰れ光線(=ビーム)」を出したりできないわけです
とはいえ、聖人君子ではないので、決して心に思っていないわけではありません笑
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ですので
③どれだけ安いものを注文するお客様でも
エントリー("入り" の)価格を高く設定する必要がある
ということ!
そこで筆者は
・もし、カウンター全席(8席)が埋まってしまっても
・しかも、そのお客さん全員が1回の注文のみ(追加注文無し)で終わってしまったとしても
最低限、その日の売り上げ目標には届くような値段設定にすることにしました
それが、前々回からの物議を醸している
ソフトドリンクをご利用のお客様でも
(チャージ料金を含めて)1700円とるという値段の正体です!
ちなみに、ビールでもハイボールでも1杯目で
お1人様2000円は確保するようにしています
通りの立ちんぼの女性達(中華系)も
声をそろえて「マッサージ3000円」とか言ってますが
それ以下だと「やってらんない」「相手にする価値も無い」というのが実情なのでしょう
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そうすることによって…
④ 満席時に単価の高いお客様を
取り逃しても諦めがつくようになる のです!
いやらしい話
当店の場合、客単価(最低)2000円想定で満席8席ですので
とりあえず一日の最低売り上げ16000円が確保できるのなら
数万の高額ワインが出るお客様が入れなかったとしても
泣く泣く諦めますよ!という発想です
つまり
飲食店の「席に座る」という行為は
自分以外の人が落とす売上のチャンスを奪う
可能性の補償代を含んでいる
…ということ!(全くもって筆者個人の見解ですが)
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ここで番外編として
アパレルの高級ブランドの場合を考えてみましょう!
筆者の住む神戸市のロゴ(↓緑色)がそれに近いやつ
昨今は 日本人を相手にしない!?という噂をネットで見ましたが
悲しいかな お金を落とさない日本人は相手にもされない ワケです
もちろん 1円の売り上げにもならない「冷やかし」もいれば
何百万・何千万をポーンと使っていく富裕層もおられるでしょう
対して、飲食業では
「入ってきたお客様が注文された」からには
「相手をしない」ワケにはいきません
無論、アパレルと飲食とでは
「商売やビジネスモデルが違う!」
といえば、そこまででしょう!
ですが、これって
どちらがエグいのでしょうか?
そして
どちらが優しいのでしょうか?
ちなみに、筆者はショッピングや外食する時など
「自分はお金を落とさないから、相手しなくていいですよ
他の方の接客に回って下さい」と言ってしまうタチ
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あとがき
筆者自身、久々に「やる気」が出た連載でした
この度は3回シリーズの長きにわたり
お付き合い下さって誠に有り難うございます
とりあえず、これくらいで
高めの料金にしている
理由は一通りは書けたと納得しています
他にも、オープン当初
水だけで5時間過ごす四天王(みたいなお客様たち)がいて
「水を有料にした話」も盛り込もう!なんて画策しましたが
長すぎるので、また別の機会に⭐︎
追記R07/01/03)
本記事のキッカケのクレーム、「ラーメン豚山」の女性投稿者と手口が似てる
似たような迷惑な人、多いんだろうなぁ
今思えば軽ーく流して、こんな記事書く必要もなかったかもね笑
以上