今回はフランス - ボルドー - メドックの格付け - 第1級 について。古参の方も増えてきておられるので多少内容を付け加えますね。
つかみ動画
1855 Classification Bordeaux Château Wine Ponunciation Guide
学習のポイント
もう読まれてる方も多いかもしれませんが基本的に↓を覚えて下さい。労力のワリに試験では全く出題されない可能性は否めませんが、飲食・サービス業の方は受かってから恥をかかないように多少なりとも知っておく事をオススメします。実際お客さんとの会話で出てくると思うので...。知ってないと信用されないyo!!
(仮説)ムートンの第1級昇格が遅れた理由
1855年のメドックの格付けなんて試験を受けるなら基本ですが、簡単に言えばキャンペーンです(笑) 人はブランドとか権威に弱い!フランスはこういう商売上手よね~。切磋琢磨するし近年の日本ワインの格付けなんかも良い流れかと思いまっす。
で、↑動画も曰くムートンが118年後の1973年に第1級に昇格したわけですが、そもそも最初の格付けでハブられた理由として...
↑ロチルドはロートシルトね。いわゆる世界を牛耳るロスチャイルド家ってやつです。で、この格付けはナポレオン(3世)が!ってのは同じく試験範囲内で↑によると...
ジェームス(↑ジャコブ)は新国王ルイ・フィリップとも親密な関係を保った。そのためルイ・フィリップ王はロチルド銀行にフランス国債を独占的に任せ、また国王個人の投資事業も委ねた[10]。ジェームスはルイ・フィリップの治世から鉄道への投資を熱心に行うようになり、1837年にはパリ=サンジェルマン間、1839年にはパリ=ベルサイユ間の鉄道建設に尽力した。1846年には北部鉄道を設立している[11]。この頃からジェームスは鉄道王と呼ばれるようになった。
=ロスチャイルド家は旧体制側だった!
1848年革命でフランスは共和政となり、11月にはナポレオンの甥にあたるルイ・ナポレオンが大統領に当選した(1851年にクーデタを起こし、1852年にフランス皇帝ナポレオン3世となる)。ナポレオン3世にはジェームスとライバル関係のユダヤ金融業者アシーユ・フールがスポンサーに付いていた。その関係からフールが大蔵大臣に任命された(この人事を聞いたジェームスは「ふーん、新しいワーテルローの臭いがするね」という感想をもらしたという)[13]
とあり...ロスチャイルド家の傘下であったムートンがワインの高い評価にもかかわらず仲間ハズれにされたのはナポレオンの嫌がらせかと言われています。
え、じゃあ「ラフィットも『ラフィット・ロートシルト』だからロスチャイルド家じゃん!」と言いたいところですが、彼らに権利が譲渡されたのは格付け後の1868年の話。実はそれまではオランダ商人のヴィンテーンベルグ家ってのがオーナーでした。
まとめると↓
...ってのは↓の本に書いてあります。著者の広瀬さんは最近の発言に問題があるようですが、かなりの労力をかけられた名著。ネットも無い時代にここまで調べ上げたなんて神!
お酒にまつわるビックリエピソードの発見も多々あり!
もうブログやって3年くらい経ちますが、何回も同じ事書いてても芸がないですからね~。多少情報を新しく付け加えておきました。
そうそう、あんま試験に関係ない内容でしたが、今風に言えばボルドーの格付けにも忖度(そんたく) あり!って感じかと。
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【編集後記】
新型コロナウイルスの対策としてページトップ(上部)の業界向けの試飲会・イベント情報のリンクを外しました。直リンクは可能ですがページトップでご紹介するのは差し控えます。
以上