ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


【ニュージランド】セントラル・オタゴの7つのサブリージョンを覚えよう!

さて、今回は引き続きニュージランドセントラル・オタゴサブリージョンを取り上げまっす。

 

ここね。↓18番。

f:id:ttrd80:20190410083649p:plain

 

◆全部のせ

f:id:ttrd80:20190410094620p:plain

(補足)

C盆地=クロムウェル盆地

90末=1990年代末

石英=鉱物のクオーツ (時計なんかでも使われてるやつ)

シスト=片岩(へんがん)

仏ジャンDF=フランス人 ジャン・デザイア・フェロー

 

◆地名抜き

f:id:ttrd80:20190410094846p:plain

 

◆キーワード抜き

f:id:ttrd80:20190410095127p:plain

 

◆全部(地名・キーワード)抜き

f:id:ttrd80:20190410095235p:plain

 

なんか↑牛丼みたいになってきた 笑

友達や家族にキーワードを言ってもらって地名を当てるってゲームをしても良いかも。

 

おまけ動画

youtu.be

 

【編集後記≒雑記】

昨日は海外からのお客さんが。

神戸は田舎町だけど、港があるから色んな出会いがあって楽しい!

f:id:ttrd80:20190410101721j:plain

 

ところで、いつも「次(店に)来る時までに面白いものおいとけよ!」 ってお客さんがいます。その対策で昨日ヒマな時間に頭が爆発しそうなくらい考えて買ったのが↓3つ。

 

◆スペインカタルーニャ州伝統のポロン Porron

www.youtube.com

この水差しみたいなのでワインをみんなで回し飲みしまっす。

日本でいう「同じ釜の飯を食った仲間」はスペインだと「同じポロンでワインを飲んだ仲間」みたいな感じか(; ・`д・´)!

水芸(みずげい)みたいに手を高くあげて一気に飲み干す大会なんかもあるよ。実はカタルーニャ紳士の "たしなみ" の1つ。

TOSSDICE リサイクルガラス 水差し PORRON 125ml S 4227S

 

ヘンプ(大麻)ビール

 

 

協会の最新号に大麻ワインなんて載ってたんだけど、さすがに日本じゃ無理っぽい。カリフォルニアでも一部の人しか買えないって何かに書いてた( 一一;)

なので、悔しいからせめてヘンプ(大麻)ビールにしたのさ。

ヘンプビールミックスバイオ・EU有機認証 330mlx12本 

実は調味料の七味なんかにも大麻のタネが入っているよ~。

 

◆アイルランドの密造酒といわれた ポチーン

もう完全に名前で下ネタ狙ってますが。「ポット・スチル」=蒸留釜からきています。個人が密造でジャガイモや穀類とかで造ってたものが起源。1997年にやっとポチーンという名称で初めて輸入が解禁された。

 

現地では一般的にあまり樽熟しないらしく、それにのっとってどうせなら無色透明のやつを!って事でこれに決定。色が付いてるの買ったらウイスキーとさほど変わらんやん(; ・`д・´) ...ってかポチーンぽさ皆無。

アイリッシュウイスキー グレンダロウ ポチーン プレミアムアイリッシュ [ ウイスキー アイルランド 700ml ]

 

とまぁ、こんな感じの飛び道具ってか懐刀(ふろころがたな)を準備して武装完了。他のお客さんにも使えるしね 笑

 

以上

ニュージランド暗記用 - 地図・地名・キーワード【超まとめ】

今回はシンプルにいきます!

以下4つの画像をスマホに保存して暗記に使って下さい。

通勤時間とか休憩時間など空き時間を活用しよう(; ・`д・´)!

 

◆全まとめ Ver

f:id:ttrd80:20190409131536p:plain

(略字)

サミュエル・M=サミュエル・マースデン

ジェームズ・B=ジェームズ・バズビー

M・ブラコヴィッチ=マイケル・ブラコヴィッチ

MOW S・ハロップ=マスター・オブ・ワイン サム・ハロップ

ギムレット・GD=ギムレット・グラヴェルズ・ディストリクト

ブリッジ・パ・T=ブリッジ・パ・トライアングル

サブR=サブリージョン

SB=ソーヴィニョン・ブラン

ダニエル・S=ダニエル・シュスター

ペガサス・B=ペガサス・ベイ

ノース・C=ノース・カンタベリー

マ組織=マーケティング団体

イベ=イベント

7SR=7つのサブリージョン

 

◆地名抜き Ver

f:id:ttrd80:20190409131603p:plain

 

◆キーワード抜き Ver

f:id:ttrd80:20190409131626p:plain

 

◆全部 (地名&キーワード) 抜き Ver

f:id:ttrd80:20190409131650p:plain
 

【参考リンク】

数年前からニュージランドのGIが 【10→18】に増えてるけどカンペキだよね?【前編】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

ニュージランドのGI【後編】- 今回は「6時のガブ飲み」 - 「ホップの目的」など雑学多めwww - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

 

おまけ動画

youtu.be

 

以上

ニュージランドのGI【後編】- 今回は「6時のガブ飲み」 - 「ホップの目的」など雑学多めwww

f:id:ttrd80:20190408074048p:plain

今回は先日のニュージーランドの続き。

  

◆ウォームアップ - 「六時のガブ飲み」

f:id:ttrd80:20190405113813j:plain

まず、さわりに調べてて面白かったのが、NZ・豪でも米の禁酒法(1930-33)ほどではないけど、six o'clock swill (シックス・オクロック・スウィル) という言葉 (略して6時ガブ飲み) があって、1920年ごろ~1960年代まで バーなど酒が飲める施設は5時オープンで6時(=18時)までの1時間しか営業できないという規制があった(; ・`д・´)!

 

だから国民はこぞって酒を6時までにガブ飲み。でも、酒の消費量自体はあまり変わらなかったそうな笑

ちなみに、これは豪の当時の映像。同じ法律が施行されていたのでイメージ動画です。これはこれで楽しそうですね...笑

www.youtube.com

 

まぁ、米の禁酒法と同じく道徳上の施策として は うまくいかなかったんだけど、法令が終わり営業時間が延長、そこにBYO(ビーワイオー=Bring Your Own=ワインの持ち込み)の制度なんかが普及したおかげで国民がワインに注目する1つの流れになったそうな。

New Zealand wine - Wikipedia

Six o'clock swill - Wikipedia 

当時は旅行客が増え始めてたのに、この法令。せっかくの外貨獲得のチャンスを逃してた笑

www.youtube.com

 

↑試験的に全然役に立たない知識だけど、1930年ごろって世界的にこういった禁欲的な運動が盛んな時代だったって知っておいて(-ω-)/

 

さ、続きをいきましょう!

 

9 ワイララパ

以下グラッドストーン・マーティンボローはこの地図を参照!

f:id:ttrd80:20190406220820p:plain

o)・首都ウエリントンの北東国内を代表するピノ・ノワールの産地。マーティンボロー(GI)グラッドストーン(GI)マスタートン3つのサブリージョンがある。

NZ全体での3%程度の生産に過ぎないにもかかわらず質の良いワインを生み出すピノの名産地(; ・`д・´)!

 

10 グラッドストーン  (↑ワイララパ内サブリージョン)

f:id:ttrd80:20190408080528p:plain

r)・ワイララパのサブリージョンであるマスタートンの南側に位置。

ワイララパ北部のマスタートンとグラッドストーンは西隣にある山脈 タラルア・レンジの影響で雨や冷たい風・湿気がさえぎられやや温暖(いわゆる「フェーン現象」ってやつ)。かたや南部のマーティンボローなどは山脈より海の影響を受ける冷涼な海洋性気候。

https://www.jma.go.jp/jma/kids/faq/images/a3_4.gif

 

11 マーティンボロー (↑ワイララパ内サブリージョン)

f:id:ttrd80:20190406223800p:plain

a)・日本人の造り手のパイオニア「クスダ・ワインズ」が所在するマーティンボロー・テラス地区、ドライ・リヴァー地区、テ・ムナ・テラス地区などがある。

昔、この辺一帯↑は東に流れるフアナルア・リヴァーの河床だった。↑地図のAta Rangi アタ・ランギ なんて有名ですね(´_ゝ`) ドライ・リヴァー地区、テ・ムナ・テラス地区は教本に地図も載ってないから出ないんじゃないかな~(適当)

 

そういや、ブドウ畑が川の近くにあると川がラジエーター的な役割をして気温が安定するというのがありまっす。「熱しにくく冷めにくい」という水の安定感よwww。ブドウ畑も車やバイクと変わらんのや~(雑)

ENGINE COOLING | How It Works - YouTube

 

12 マールボロ

f:id:ttrd80:20190408095408p:plain

c)・ブドウ栽培面積は国内最大ソーヴィニョン・ブランが栽培面積の8割を占める。豪州マーガレット・リヴァーのワイナリー 「ケープ・メンテル」のオーナー デヴィッド・ホーネンが1985年に「クラウディ・ベイ」の名でソーヴィニョン・ブランを生産→世界的な成功をおさめる。日本人のキムラ・セラーズも進出。

大切なのはNZワインの大半はここでできているという事実!

で、NZのソーヴィニョン・ブランは革新的だった。南アフリカは味を似せる為に胡椒を添加したってエピソードは笑えます。(2019教本 P586)

↓見たことあるかな?筆者は二次試験の勉強で飲んだ思い出が...(´_ゝ`)

f:id:ttrd80:20190408081643p:plain

 

(追記) 以下3つのサブリージョンも覚えておいてね~。

それぞれの特徴

ワイラウ=(ボディーが)

サザンらかめ

アワテレ=冷涼なのでがシッカリ

f:id:ttrd80:20190409100147p:plain

 

13 ネルソン

f:id:ttrd80:20190415091516p:plain
k)・マールボロの西側に位置。ビールに用いられる「ネルソン・ホップ」の重要な産地

ちなみに↑ネルソンの左側の海をオーストラリア南東部から広がるタスマン湾(タスマン海の一部かと)呼ぶよ。

f:id:ttrd80:20190408085247p:plain

サッポロがこんな商品を出してますね。教本の「ネルソン・ホップ」とは個別の名称ではなくネルソンでつくられているホップの総称かと

List of hop varieties - Wikipedia

 

ちなみに、ホップは元々ビールを造るのに清澄保存の目的で使われていた。いつしか醸造の技術が進歩してその必要性が無くなったんだけど、ビール独特の苦みや風味付けを行う為にホップを使う慣習のみが残ったってわけだ(; ・`д・´)!

 

ギリシアのレッチーナの「松やに」(←もともと フタ目的) など酒にはそんなエピソードも多い。目的や本質ではなく「おまけの特性」が残るって概念ね。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1988/95/8/95_8_550/_pdf

 

14 カンタベリー

f:id:ttrd80:20190408100221p:plain

n)・1978年、生産者セント・ヘレナがクライストチャーチ北部にブドウの木を植えるも80年代半ばまで栽培は困難かと思われていた。最大3つのGIが重なる。

とりあえず「クライストチャーチ」ってキーワードで判断しよう。この前、銃乱射事件があったとこ。ご冥福をお祈りします。

 

15 ノース・カンタベリー (↑カンタベリー内)

p)・GI審査中ワイパラやワイカリ地域を含む最も生産者が集中しているカンタベリーの北側。

↑ちなみにワイカリはワイパラの北側にあって地質がチョーク質なのでミネラリーなワインができる。

 

16 ワイパラ・ヴァレー (↑カンタベリー ・ ノース・カンタベリー内)

f)・最初にブドウの樹を植えたのは「ペガサス・ベイ」と「ダニエル・シュスター」。1970年代にドイツから移住したクライストチャーチのリンカーン大学でブドウ栽培を教えていたダニエル・シュスターがピノ・ノワールの栽培を推奨した。

ダニエルは世界を飛び回るコンサルタント、いわゆる フライングワインメーカーの1人。↓話を聞くとガッツのあるオッサンって感じ。

Daniel Schuster Winery | Waipara New Zealand

www.youtube.com

 

17 ワイタキ・ヴァレー・ノース・オタゴ

f:id:ttrd80:20190408102949p:plain

h)・カンタベリーとセントラル・オタゴとの境界となるワイタキ川南岸に沿う産地。「Ostler(オスラー)」や「Valli(ヴァリ)」などがある。

日本だとインポーターはラックさんが取扱いしてますね。旨い!

ラック・コーポレーション|ニュージーランド/南島/ノース・オタゴ

f:id:ttrd80:20190408102604p:plain

 

18 セントラル・オタゴ

f:id:ttrd80:20190408104908p:plain

i)・世界最南端のワイン産地の1つ。COPNLCOPNCを開催。ギブストン・ヴァレー、ベンディゴなど7つのサブリージョンがある。

特に、ここのピノを世界に売り出しているマーケティング団体の会社 COPNL コプネル=Central Otago Pinot Noir Limited や、消費者イベント COPNC = セントラル・オタゴ・ピノ・ノワール・セレブレーション というキーワードに注意。「CO」でセントラル・オタゴってピンとくるように(; ・`д・´)!

ここの7つのサブリージョンに関しては今後取り上げる予定です。

www.youtube.com

 

[追記 2019.04.14 Sun]

補足しておきます!

◆概要 - 南緯・世界での生産量・ワイナリー数・輸出割合など

ニュージーランドの南緯35~45度

ちなみに、オーストラリアは11-45度

f:id:ttrd80:20190414181852g:plain

 

ワイン生産量は世界16位くらい

輸出の86%を占めるの品種ソーヴィニョン・ブラン。

輸出全体だと(2016年の実績では)バルクワインが3割を超えた

↑2019年の教本のデータとは違うので注意!

概要をとらえていただきたいだけでっす。

f:id:ttrd80:20190414183422p:plain

http://www.oiv.int/public/medias/6371/oiv-statistical-report-on-world-vitiviniculture-2018.pdf

 

NZは価格的にも頑張ってる!

1キロあたりの価格4位と健闘。

ブランドを確立してるね~(´_ゝ`)

f:id:ttrd80:20190414183858p:plain

SA's wine exports as share of total wine exports in the world - South African Market Insights

 

で、国内のワイナリー数677

長期でみると生産者数やワイナリー数は安定してる。

栽培面積が増えてきている & ブドウの価格も上がってきている

→ブランド力が高い!

f:id:ttrd80:20190414184823p:plain

↓2017年調べ

https://www.nzwine.com/en/news-media/statistics-reports/new-zealand-winegrowers-annual-report/

 

スクリューキャップの普及率99%以上

クレア・ヴァレー(南オーストラリア州)の生産者 ジェフリー・クローゼット2000年ヴィンテージから先導しNZにも普及。

勉強してるかな?

f:id:ttrd80:20190415085351p:plain

 

◆見落としがちなGI3つ

今回勉強した18GIの他にも実は、

・ニュージーランド(国自体)

・ノース・アイランド(北島)

・サウス・アイランド(南東)

...って3つのGIが認められています(; ・`д・´)!

ほらね。こーゆーのがあるのよ。

f:id:ttrd80:20190414185806p:plain

 

ちなみに、これらの18+3GIを認めるのは

IPONZ (ニュージーランド知的財産局)

IPOは Intellectual Property Office の略!

 

◆SB・PNの台頭してきた年代

ソーヴィニョン・ブラン80年代から

マールボロ「クラウディ・ベイ」が代表的。

ピノ・ノワール90年代末から

セントラル・オタゴ「フェルトン・ロード」が一世を風靡。

サブリージョンは バノックバーン

f:id:ttrd80:20190414190315p:plain

 

その後、2004年 南アフリカがNZのスタイルのSBにあこがれ醸造工程でグリーンペッパーを添加する事件が発生(笑)

これか。教本では名前まで触れないところに優しさを感じる。逆に飲みたい( 一一;)

www.decanter.com

 

◆首都・主要都市

首都ウエリントン。北島ワイララパの近く。

クライストチャーチは南島カンタベリーに。

f:id:ttrd80:20190414190853p:plain

 

 

雑談を多めに交えながらいきましたが、とりあえずこんな感じ。

次回は復習に使える地図なんかを書こうかと考えています。

 

【編集後記】

www.youtube.com

 

昨日↑映画を観てきました。

挫折・努力・新しい発想など...人生がにじみ出ていて同じ商売人として身につまされるところが多々。特に自営の方には是非ともみていただきたい作品です。

 

上を目指す。そして誰にも真似できない個性を身につける。

言い方は失礼ですが、まさか山形の片田舎にある喫茶店(カフェバー)が、世界的なカクテルを生み出し、また全国から人が押し寄せる店になるなんて↑以外の何ものでもありません。

 

マーケティングの『模倣不可能性』なんて言えば軽々しいですが、1つだけでもズバ抜けて光る何かがあるというのが非常に大切。皆さんは試験に通った後、どのような戦略で生き残りをはかりますか?(ソムリエ限定)

www.youtube.com

 

最近、こんな定額制の店・サービスも増えてきていますね。

数人のソムリエがワインのセレクトをブラックボックス化する日も近いかも。

www.makuake.com

 

最近はやりの本グリッドでは、成功の条件一直線上にはなく、むしろ複数の線が絡み合って成立するとのこと。ま、何でも頑張った事が全然違う分野って活きるって事も多いわね 笑

 

別にワインの勉強でも何でもいいんだけど「目の前の課題を 懸命に 必死にこなす」ってのがいつか役に立つはず。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

以上

最近の日本(国産ワイン・日本ワイン)について本気で学ぶクイズ【11連発】- お前ら日本ワインもちゃんと売れよ!

前回のニュージーランドは中だるみなので一旦休憩( 一一;)

ってか、自分で教本調べたら分かるよね?

目的は細かい見慣れないキーワードをチェックして欲しかっただけ。

我ながら、完結しない〇〇〇〇ティーニのシリーズみたいだ笑

 

f:id:ttrd80:20190402100535j:plain

あ、↑糖度は上がるけど酸は弱くなるそう。「もろ刃の剣」ですね。

http://www.japan-soil.net/report/h24tebiki_03_V_VI_VII.pdf

 

さて、今回は日本です。

2018年から2019年への追加点・要点など実力をチェックしてみて( `ー´)ノ

 

【問題1】2016年の「日本ワイン」の生産量は何本?

2200万本。16638キロリットル

こういう数字は頻出。

↑数字に強い人は本数さえ覚えれば750mlで「かけ算」すれば出るよ。

 (2019年教本 55P) 

 

「ここ数年、日本ワインは伸びてるんだぜ!輸出も前年度25%マシマシの成長産業だ( `ー´)ノ」って言えると実力者。

3年前のデータだけどね~。多少のタイムラグはご容赦。

以降、以下統計を参考にしとりやっす。ちょっと教本と数値が違うけど、指摘厨は大枠でとらえるように。

https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/seizogaikyo/kajitsu/pdf/28wine.pdf

f:id:ttrd80:20190402102806p:plain

 

【問題2】日本ワインにおいて新しいブドウ品種の兆し・潮流は?

ま、これは筆者の個人的な見解です。

みなさんも論述対策や常識としてトレンドくらい話せるようにしておくと吉。

 

友達 or 客「今の日本ワインって何がはやってんの?」

アナタ「グヌヌ...(あかん、分からん...)」

...って事にならないようにね~。

 

ボヤボヤ生きてるアナタにポイントを3つご紹介。

 

◆メジャーな品種(甲州、コンコード、カベソー)が減り、多様化してきている。

ダイバーシティーちゅーやつや。横文字は好かんが( 一一;)

◆特に白は岩手リースリングリオン新潟セイベル9110に注目!

岩手も新潟も県として初めて円グラフのデータが登場! (2019年教本 56P)

ヤマブドウなど日本の固有品種、またはそれらと交配したものが伸びている(ヤマソービニオン=やまぶどうxカベソー、ヤマブドウ、↑リースリングリオン=リースリングx三尺)

ワイ的には小公子もオシのブドウや!データにはないんやけど。安心院(あじむ)のやつ。

f:id:ttrd80:20190402104822p:plain

 

初登場www

f:id:ttrd80:20190402110711p:plain

 

同じく初登場www 特に他府県との違うやつを意識するように。

f:id:ttrd80:20190402110725p:plain

 

(2019年教本 P56) 

↑エクセレンス試験の論述に出たりして笑

そうそう、セイベル 9110は白、セイベル 13053は黒ブドウね。どちらも耐寒性に優れ、フィロキセラ対抗性まである強いブドウ↓

主にヨーロッパで交配された品種

 

【問題3】 もちろん 都道府県別ワイン原料用国産生ブドウの受入状況 (2016年) は 頭に入ってると思うんだけど、山形県ってどんな県?

これまた個人の主観で試験には出ないと思うけど常識として知っといて(; ・`д・´)!

 

実は山形他府県のブドウを使っている県 No

かたや長野は対照的にお隣の山梨からがメイン

f:id:ttrd80:20200119201339p:plain

(2019年教本 P57)  

 

【問題4】 「日本のワイン造りの始まり」について、2018年発表された新たな見解とは?

江戸時代。九州の小倉藩細川家16271631の4年間、葡萄酒が造られていた。

(2019年教本 P59) 

 

造らせたのは↓のオジサン。もともと甘いワインを輸入するのが好きだったみたい(笑)

で、嗜好品としてワイン。薬としてアヘンもつくらせていたそう。

まぁ、目の付け所がシャープな商売人って感じ ( ゚Д゚)

f:id:ttrd80:20190402121948p:plain

 

もとい、当時のブドウ品種はヤマブドウの一種「がらみ」。このブドウ自体、糖度が上がらず発酵しずらいので黒大豆の酵素を添加して発酵を促していた。

そんな発想があったなんてスゲー(; ・`д・´)

 

ちなみに、島原の乱で↑細川忠利が陣中に薬としてワインを持ち込んでいたそうな。天草四郎とかのやつね。

彼、魔法が使えたとか何とか...。団塊ジュニアの小生はサムスピのイメージしかない( 一一;) ゲーマーじゃねぇと分かんねぇだろうなぁ。

f:id:ttrd80:20190402124243j:plain

https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2018-file/release180402.pdf

 

【問題5】2017年 国税庁のGIに追加されたぶどう酒の地域は?

北海道。あとは山梨ね。

f:id:ttrd80:20190402125031p:plain

 

ちなみに...

焼酎は、壱岐・球磨・琉球・薩摩

↑原料はチェックしとけよwww

 

清酒白山(石川県)・山形

(2019年教本 P63)

 

【問題6】フランス・ブルゴーニュの老舗ワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ」と言われて思いつく事は?

これは教本では名前までは出てきませんが常識として知っておきましょう!

(2019年教本 P74)

 

北海道函館に進出してくるワイナリーでっす。

www.hokkaido-nl.jp

 

オラオラおめーら!

ちなみに↑記事の「地下水路」に付随してだけど

ブドウづくりの最大の課題は水はけだ (; ・`д・´)

 

日本は降雨量が多い

→地中に水分が溜まりやすくなる

→果実が水分でブヨブヨになる。(=水っぽいワインに)

 

で...

 

下手に地表付近に水分がある( or たまる)

→根っこが地下に伸びていかない

→地下の色んな地層の成分を吸収できない

→味に複雑さが出ない (=味わいがペラペラなワインに)

 

...って、風吹けば桶屋が儲かるみたいな感じはさておき

水はけが悪くて良い事は一切ない!

 

だから↑では地下水路って書いてるけど

ついでに暗渠(アンキョ)って言葉を覚えておこう!

f:id:ttrd80:20190402131615p:plain

 

実はフランス人はテロワールと声高にぬかしているが大手資本の多いボルドーのメドックなどの左岸ではこの暗渠をはりまくりでっす!かたや小さいワイナリーが多いサン・テミリオンのヴァランドローが2000年vtで雨覆いの膜を地面に貼ったらINAOからAOCを名乗れないという制裁があった。同じ水対策なのにね。

ほんまヨーロッパ人の勝手な考え方には飽きれるばかりやで~。オリンピックなんかでも日本人が勝てないようにルール変えてくるしね( 一一;)

『ワインづくりの思想 銘醸地神話を超えて』 (中公新書)読了 - Stantsiya_Iriya

 

まぁ日本酒でもそうだけど、やっぱ税金多くおさめてる大手に甘いというのは世界共通。最近の「米だけの酒」ってなんやねん( 一一;)

純米酒と米だけの酒、生酒と生貯蔵酒 何が違う?|MONO TRENDY|NIKKEI STYLE

 

だいぶアツく脱線してしまいました。

 

で、2019年の教本では日本のワイナリーの地図がやたらのってますね。

ドメタカさん(=ドメーヌ・タカヒコ)の位置なんかは分かりますか?

 

あえて解答はしませんが、山梨・山形・長野などもメジャーなワイナリーはチェックしておきましょう!

f:id:ttrd80:20190402134644p:plain

答え

https://www.winery.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/05/map_hokkaido.png

 

【問題7】山形県 西荒屋(にしあらや)地区と聞いて思い浮かぶ事は?

甲州ブドウ栽培の北限

(2019年教本 P81)

f:id:ttrd80:20190402140049p:plain

 

250年前から甲州の栽培を守っておられる老舗!

北限ならではの酸の強さが評価につながっているみたい(´_ゝ`)

http://www.creative-tsuruoka.jp/project/people/No28.html

 

【問題8】日本ワイナリーアワード2019年に輝いた★5つのワイナリーはどこにある?

・ドメーヌ・タカヒコ (↑さっきのやつね)

・酒井ワイナリー

・タケダワイナリー

・サントリー登美の丘ワイナリー

・シャトー・メルシャン

・ダイヤモンド酒造

・中央葡萄酒株式会社

・丸藤葡萄酒

・小布施ワイナリー

・Kidoワイナリー

これは業界人&受験生なら知っといて。

ま、教本にアワードの記載はないけど選出されたワイナリーは試験に出やすいかも。有名だしね。

北海道 (2019年教本 P75)

山形 (2019年教本 P81)

長野 (2019年教本 P87)

山梨 (2019年教本 P92-93)

 

↓クリックして拡大できます。

山形

http://f.tukiyama.jp/yamagatabi/p/fes_winery/yamagata_wine-3.jpg

山梨

http://www.koshucity-kac.net/wp-content/uploads/2016/06/mapura.png

長野

https://www.winery.or.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/map_nagano.png

 

【問題9】セイズファームと聞いて思い浮かぶ事は?

これは富山鮮魚の仲卸問屋がはじめたワイナリー。

教本には名前も載ってないけどイチオウ(´_ゝ`)

hitosara.com

(2019年教本 P83)

 

異業種からの参入っていうテーマなんだけど、

これ見ると面白いっす。めっちゃまとまってる!

フジッコとか分かるけど。カラオケのシダックスは中伊豆ワイナリー、山梨のマンズワインはお醤油のキッコーマンだったとは(; ・`д・´)!

nihonwinenomics.hatenablog.com

 

【問題10】サントネージュワインと聞いて思い浮かぶ事は?

山梨県、17年、自社畑産のシャルドネを使ったワインが仏で開催されていた「レ・シタテル・デュ・ヴァン」 で金賞を受賞。

地図もチェックしとけよ~。

あ、運営してるのはアサヒビール

サントリーっぽいけどね~。名前の由来は「聖なる雪」

 (2019年教本 P93)

www.asahibeer.co.jp

 

【問題11】成人一人当たりの都道府県別の果実酒の消費量 (2016年) において No 1 の都道府県 は?

東京

山梨県民の復権に期待したい(´_ゝ`)!

(2019年教本 P99)

f:id:ttrd80:20190402145628p:plain

https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2018/pdf/038.pdf

 

 

【編集後記】

...ってな感じでした。

 

麻井さんの本を読んでいると

「日本のワインは世界を目指せ!」とあるけど

 

個人的に筆者の消費者や売り手としての立場から言えば...

 

高い & 美味しくない (他の国のワインと比較して...)

× 売りようがない

 

高い & 美味しい

〇 なんとか売れなくもない

 

というのが現実だろうと。

 

事実を識(し)ると、桔梗ヶ原メルローにせよ。ウスケボーイズのワイナリーにせよ。高齢化・人手不足・資金難などなどボロボロの状態からプロジェクトXばりの逆転劇で満塁ホームランを打ってる感じがします。

 

現に今回調べていたら興味深いデータがありました。

教本ではこんなデータ載せないよね。勉強に関係ないから。

f:id:ttrd80:20190402151954p:plain

f:id:ttrd80:20190402152035p:plain

 

こんな困っている日本のワイン生産者の現状を鑑みると

 

 日本のソムリエやエキスパートは安くて美味しい外国産のワインは売れて当たり前、職人や売り手として上を目指すなら、高くても美味しい日本ワインをどれだけ売る事ができるか?というところが腕の見せ所ではないかと。

 

教本にここまで分厚いページ数をとってあるのも。そういう事を遠回しに言いたいんだろうしね。

 

同じ日本人なんだから、日本ワイン応援しようよ!

 

以上

2019年の【杉山先生の本】が予約開始してるぞ! オマエら絶対買えよwww

えー、ふとアマゾンを見てたら

杉山明日香先生の本が予約開始してました。

 

悪い事言わないから絶対買うように(; ・`д・´)!

ハッキリ言ってウチのサイトなんて金輪際見なくてもいいからこれだけは買うように!

 

www.youtube.com

 

これね。以下リンク集でっす。

受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き<2019年度版> 4014円

 

このシリーズでオススメなのは...

ワインの授業 フランス編 2484円

 

まぁ、オススメはしないけど、制覇したい方は...

ワインの授業 イタリア編 2160円

 

【編集後記】

f:id:ttrd80:20190401103154j:plain

読者のタイガさんが、高知よりご来店下さいました。

今年エキスパートを目指されるそうで↑杉山本の仏・伊はタイガさんの所感を教えて頂きました。やっぱ生のご意見は貴重www

 

あ、神の雫買いますね^ ^

タイガさんのブログにもご注目!

taigakun-wine.com

 

f:id:ttrd80:20190401103647j:plain

先日の勉強会は新大阪のカフェバー「スケヤーズ」の木村さんと日本ワインについて2019年の教本の追加点、麻井宇介-本の内容を中心に飲みながら楽しく行いました。店舗の現場で使えるウンチクが中心。まだ人数は少ないけど今後盛り上げていきたいところ。

 

そうそう、(新)大阪付近で勉強されている方は是非、スケヤーズさんにご来店下さいね。ウチの店と同じくワインの飲み比べセットをされておられます。僕みたいなオイボレより去年通った方のホットな声を聴きにいくべし!

sukeyards.com

 

あ、勉強でへこむ事があっても頑張ってね~!

www.youtube.com

 

以上

数年前からニュージランドのGIが 【10→18】に増えてるけどカンペキだよね?【前編】

f:id:ttrd80:20190319115308j:plain
えー、今回はニュージランドGIについて。

去年(2018年)は試験にセントラルオタゴのサブリージョンなんかが出て細かくなってきてるうえに、数年前から追い打ちをかけるようGIが増えた模様( 一一;)

毎年勉強する量が増える=合格するのが後になるほどキツい。楽して獲った以前の資格者保持者がムカつきますね。

 

では、いってみましょう!

ちょっとT先生の問題集風

=おいマジかよwww( ゚Д゚) てくらいパンチのある問題でっす。紙とペンがないと解けないかも。ぬるま湯時代に合格した腕に覚えのある卒業生たちよ!最近の受験生はこのレベルを勉強しているのだよ。ブハハハ。

 

【問題】

ニュージランド・ワイングロワーズがニュージランド知的財産局(IPONZ)に申請し2018年9月時点で登録済み=10、通過・登録待ち=7、審査中=1 の合計18GIについて地図より場所・名称・特徴を選びなさい!

あえてカタい感じで問題を書きました。スマホの方は地図を保存 → 写真のアプリとブラウザを切り替えながら見てね。

f:id:ttrd80:20190320093527p:plain

 

(選択肢)

ワイタキ・ヴァレー・ノース・オタゴ / ノースランド / ネルソン /マタカナ /ギズボーン / マーティンボロー / カンタベリー / ワイヘケ・アイランド / セントラル・オタゴ / オークランド / ノース・カンタベリー / ホークス・ベイ / ワイパラ・ヴァレー / グラッドストーン / マールボロ / クメウ / セントラル・ホークス・ベイ / ワイララパ

 

(特徴)

※答えになってしまいそうな箇所は〇〇にしてます。

※(数年前までの)簡単に分かりそうなキーワードは極力排除しました。

a)・日本人の造り手のパイオニア「クスダ・ワインズ」が所在する〇〇・テラス地区、ドライ・リヴァー地区、テ・ムナ・テラス地区などがある。

 

b)・麻井宇介の「ワインづくりの思想」の執筆に影響を与えたメルロのワイン生産者「プロヴィダンス」が有名。

 

c)・豪州マーガレット・リヴァーのワイナリー「ケープ・メンテル」のオーナー デヴィッド・ホーネンが1985年に「クラウディ・ベイ」の名でソーヴィニョン・ブランを生産→世界的な成功をおさめる。日本人のキムラ・セラーズも進出。

 

d)・ストーニーリッジ・ヴィンヤードの長期熟成タイプのボルドーブレンド「Stonyridge Larose(ラローズ)」は有名。ほか「Cedalion(セダリオン)」 (シャルドネ / シラー)を造るサム・ハロップがある。

 

e)・〇〇の中でも南半分の地域。北半分より冷涼で石灰岩質土壌。

 

f)・最初にブドウの樹を植えたのは「ペガサス・ベイ」と「ダニエル・シュスター」。1970年代にドイツから移住したクライストチャーチのリンカーン大学でブドウ栽培を教えていたダニエル・シュスターがピノ・ノワールの栽培を推奨した。

 

g)・クロアチア移民が多く、生産者「〇〇・リヴァー」の醸造責任者マイケル・ヴラコヴィッチは国内発のマスター・オブ・ワイン。

 

h)・〇〇と〇〇との境界となる〇〇川南岸に沿う産地。「Ostler(オスラー)」や「Valli(ヴァリ)」などがある。

 

i)・COPNLCOPNCを開催。ギブストン・ヴァレー、ベンディゴなど7つのサブリージョンがある。

 

j)・シャルドネの生産が盛ん。以前は1960年代からドイツのヘムート・ベッカー博士の指導でミュラー・トゥルガウが積極的に栽培されていたが、1986年以降減少→姿を消す。

 

k)・ビールに用いられる「〇〇・ホップ」の重要な産地

 

l)・1819年、サミュエル・マースデンがケリケリにワイン用ブドウを植樹。1836年、ジェームス・バズビーがワイタンギのブドウ畑から国内初のワインを造る。

 

m)・1902年、レバノン移民 アシッド・エイブラハム・コーバンが郊外に土地を購入 → 1909年よりワイン販売を開始。ダルマチア地方(クロアチア)からジョジップ・ペトロフ・バビッチなどの移民がワイン産業の基盤を整える。

 

n)・1978年、生産者セント・ヘレナがクライストチャーチ北部にブドウの木を植えるも80年代半ばまで栽培は困難かと思われていた。最大3つのGIが重なる。

 

o)・国内を代表するピノ・ノワールの産地。〇〇(GI)、〇〇(GI)、マスタートンの3つのサブリージョンがある。

 

p)・GI審査中。ワイパラやワイカリ地域を含む最も生産者が集中している〇〇の〇側。

 

q)・ワイナリーはネイピア、ヘイスティングに集中。ナルロロ川沿いにギムレット・グラヴェルズ・ディストリクト、ブリッジ・パ・トライアングルの2つの有力なブドウ栽培地がある。

 

r)・〇〇のサブリージョンであるマスタートンの南側に位置。

 

【答え】

1 ノースランド l)

2 オークランド m)

3 マタカナ b)

4 クメウ g)

5 ワイヘケ・アイランド d)

6 ギズボーン j)

7 ホークス・ベイ q)

8 セントラル・ホークス・ベイ e)

9 ワイララパ o)

10 グラッドストーン r)

11 マーティンボロー a)

12 マールボロ c)

13 ネルソン k)

14 カンタベリー n)

15 ノース・カンタベリー p)

16 ワイパラ・ヴァレー f)

17 ワイタキ・ヴァレー・ノース・オタゴ h)

18 セントラル・オタゴ i)

 

【解説】

難しかった?

ニュージーランドはおととし(2017年)くらいからマニアックな博士の名前などが試験にフツーに出るようになってきてるので注意(; ・`д・´)!

※キャノピーマネージメントを導入したリチャード・スマート博士 (2019年教本P579)のこと。

 

...って事で変なキーワードも増えるかも。

今回の内容は転ばぬ先の杖です。

 

 

それでは1つずつ見ていきましょう。

 

1 ノースランド

f:id:ttrd80:20190323111717p:plain

l)・1819年、サミュエル・マースデン(神父) が ケリケリ にワイン用ブドウを植樹。

1836年、 ジェームス・バズビー (=オーストラリアワイン用ブドウ栽培の父) がワイタンギのブドウ畑から国内初のワインを造る。

産地としては地味だけど歴史的に重要!もうマースデンとかバズビーの話はいいよね。で、北島でも北のほうだけど、入植の時代からブドウ畑はジワジワと南下していったイメージを持とう( `ー´)ノ 南半球は南の方が寒いしね。南下するたびに「まだいける?- まだいける?」 みたいなチキンレースだった。

Samuel Marsden - Wikipedia 実は羊毛(ウール)業界にも貢献。

James Busby - Wikipedia 実はNZ初のワイン誕生はオーストラリアのブドウ栽培が生産的になるより先。意外 (´_ゝ`)

f:id:ttrd80:20190320131805p:plain

そういや、ワイタンギもケリケリも北のオーストラリアからパッとこれる島の北側にあるよね~

 

ちなみに、NZが英国の自治領となるのは1852年、独立国となったのは戦後の1947年です。

以外に国としての歴史は浅い!

 

2 オークランド

f:id:ttrd80:20190323124625j:plain

m)・1902年、レバノン移民 アシッド・エイブラハム・コーバンがオークランド郊外に土地を購入 → 1909年よりワイン販売を開始。

また、ダルマチア地方(クロアチア)からの移民 ジョジップ・ペトロフ・バビッチなどがワイン産業の基盤を整える。

どちらも馴染みのない名前ですね~。が、それぞれ コーバンズワインバビッチワイン としてどちらも現存。残念ながらコーバンズの方は経営権が2000年から身売りされて紆余曲折ぎみ。創業の地は両者とも↑ヘンダーソン・ヴァレーかと。

Corbans - Wikipedia

Red & Whites Wines from New Zealand | Auckland Pinot Noir Region (バビッチ)

f:id:ttrd80:20190320122509j:plain

Corban, Assid Abraham – Dictionary of New Zealand Biography – Te Ara

f:id:ttrd80:20190320121824j:plain

Babich, Josip Petrov – Dictionary of New Zealand Biography – Te Ara

よく「移民がワイン造りを支えた」っていうけど、そもそも移民しかワイン造れないよね?笑

 

3 マタカナ

↑オークランドの中ね。

f:id:ttrd80:20190323131843p:plain

f:id:ttrd80:20190320125233j:plain

b)・麻井宇介の「ワインづくりの思想」の執筆に影響を与えたメルロのワイン生産者「プロヴィダンス」が有名。

このプロヴィダンスの畑ってのが、ワイン造りのテロワールとしては理想的とは言えないもののワインの出来が凄く良かったみたいで衝撃的だった。

 

(いちおう。。。)

↓「夏は曇りが多く、日照時間は少なく、熱帯地方からの湿気を含んだ空気が吹き込みました。通常、これらの条件は連続的な雨」云々。

https://www.amazon.co.jp/Providence

 

で、日本の生産者に「テロワールは絶対じゃないよ。NZのプロヴィダンスみたく努力すれば日本でもいいワインは作れるよ!」って広めて今日(こんにち)の日本ワインのレベルアップに貢献したってわけさ( `ー´)ノ

ワインづくりの思想 銘醸地神話を越えて (中公新書)864円

 

4 クメウ

同じくオークランドの中。

f:id:ttrd80:20190323144318j:plain

g)・クロアチア移民が多く、生産者「クメウ・リヴァー」の醸造責任者マイケル・ブラコヴィッチは国内発のマスター・オブ・ワイン。

彼の造る評価の高いシャルドネは上品でクラシックなヨーロッパのスタイル。ニューワールドの樽を効かせまくったバターっぽい濃いやつとは違う!...らしい。あ、噂ですが日本人がマスター・オブ・ワインをとるには渡航費も含めて4千万ほどかかるそうです。あと、試験を受ける為に頻繁にアチラにいくのでよほど自由がきく仕事でないと難しいとのこと( 一一;) マジか。

Collections - Kumeu River Wines

f:id:ttrd80:20190323150042j:plain

f:id:ttrd80:20190323144707p:plain

 

名前の「〇〇ビッチ」ってクロアチアらしいね~。ちなみにビッチとは「〇〇の子ども」という意味。〇〇ジュニアと同義。↓サッカークロアチア代表もビッチ多し!笑 (=あのビッチではない)

https://pbs.twimg.com/media/Dh19SNJUwAAb2pj.jpg:small

 

5 ワイヘケ・アイランド

f:id:ttrd80:20190323150809j:plain

d)・美しい景観を持つリゾートの島ストーニーリッジ・ヴィンヤードの長期熟成タイプのボルドーブレンド「Stonyridge Larose(ラローズ)」は有名。ほか「Cedalion(セダリオン)」 (シャルドネ / シラー)を造るサム・ハロップがある。

ちなみに、ストーニーリッジ・ラローズはイギリスでは世界のトップ10カベルネに入るほどの評価。お値段は1本16000円くらいから。高級品(; ・`д・´)!

Stonyridge Larose - オーストラリア、ニュージーランド、ワイン、タスマニアマスタード、ヴァイアンドカンパニー

f:id:ttrd80:20190325105808j:plain

 

サム・ハロップはマスター・オブ・ワインを世界最年少(31歳)で合格したワインコンサルタント。実は日本酒業界も大変お世話になっておりやすm(_ _)m ↓

サムハロップ氏の紹介

f:id:ttrd80:20190325110109j:plain

 

やっぱリゾートでもワイン。やたらシュッとしたお2人。

www.youtube.com

  

6 ギズボーン

f:id:ttrd80:20190325104018p:plain

j)・ニュージランド最東シャルドネの生産が盛ん。以前は1960年代からドイツのヘムート・ベッカー博士の指導でミュラー・トゥルガウが積極的に栽培されていたが、1986年以降減少→姿を消す。

現在の栽培が盛んなシャルドネはおいといて歴史に目を向けよう(-ω-)/

このヘムート・ベッカー博士がミュラー・トゥルガウって流れは、在籍していたドイツのラインガウにあるガイゼンハイムブドウ育種研究所にミュラー・トゥルガウの生みの親ヘルマン・ミュラー博士がパイセンだったのが影響っぽい。何にでも流派ってあるよね~。

あと、ミュラー・トゥルガウどんな土地でも育てやすいものの酸度が低いため良いワインは作りにくいってか大量生産のスイートワイン向けだった。茎が小さいため寒さに弱く、ドイツでは1979年の寒波で大きな被害が出た後に下火になってきている。ま、時代がを重視した辛口志向に変化したってのもあるか。。。

Helmut Becker - Wikipedia

Geisenheim Grape Breeding Institute - Wikipedia

ミュラー・トゥルガウ - Wikipedia

f:id:ttrd80:20190325104535j:plain

f:id:ttrd80:20190325105035p:plain

ところで、ミュラー・トゥルガウの交配はOK?

 

7 ホークス・ベイ

f:id:ttrd80:20190325113537g:plain
q)・栽培面積2位。メルロ、シラー、カベソーの3品種は国内生産の88%(2016年)。ワイナリーはネイピア、ヘイスティングに集中。ナルロロ川沿いにギムレット・グラヴェルズ・ディストリクトブリッジ・パ・トライアングルの2つの有力なブドウ栽培地がある。

川の感じとか造られているワインのタイプとかちょっと寒めのボルドーって感じ。ちなみに2つの違いはギムレット...の方が湾曲した川の影響で土の温度が暖かかく、かたやブリッジ...は少し冷たいけど土が肥えてて栄養がある。2つのできあがるワインのタイプの差は意識しておこう(↑地図内)

Gimblett Gravels Wine Region

Bridge Pa Triangle Wine District – The Real Review

お祭りも人気だとか。

www.youtube.com

 

8 セントラル・ホークス・ベイ

f:id:ttrd80:20190325121120p:plain 

e)・ホークス・ベイの中でも南半分の地域。北半分より冷涼で石灰岩質土壌。

ここは雑でもいいかも。

 

尻すぼみですが内容が長すぎるので今回はここまで!

次回も各産地の解説を続けまっす。

 

[編集後記]

f:id:ttrd80:20190325124236j:plain

f:id:ttrd80:20190325124322j:plain

f:id:ttrd80:20190325124339j:plain

まだ1次試験も先ですが続々と反乱軍の方が当店にお見えになっております。

上写真のS様は何も勉強しない状態でアプリや問題集をといて実力をはかってから学習するというスタイルをとられていて合格への最短距離だなと感じました。

下写真のS様はウチのブログの解説画像をスマホに保存されておられたのですが、その数にビックリ(; ・`д・´)!筆者として嬉しい限りです。

お二人とも引き続き勉強頑張って下さいね~。  

【ソムリエ教本2019】もちろんオマエらウルグアイは勉強してるよな?【よりホットな問題】

今回はいきなりですが2019年の教本に新登場のウルグアイをとりあげます。

 

そもそも、このブログは読者の皆様が試験で1点でも多くとってもらおう!というのを趣旨にしていた事を思い出しました。

クロアチアのオナニー感www。ごめんね~。またいつか再開しますm(_ _)m

 

まず、つかみはコレ!

www.youtube.com

 

なんかテレビでもちょっと前に見た気がしますね。

筆者も内容まではチェックしていませんが、さぞ素晴らしいスピーチなんでしょう。きっと( 一一;)

 

で、今回は試験に出そうで多少勉強になりそうな箇所をクイズでご紹介しまっす!

 

【問題】まず、ウグルアイってどこ?

f:id:ttrd80:20190318085228p:plain

f:id:ttrd80:20190318085523p:plain


ちなみに南緯3035標高は低く平均で100mくらいだとか。

チリ→アルゼンチンの並びだけどね~。ここまでくると山脈も無いのか。

 

ウルグアイの西側にはウルグアイ川が流れている。それが河口でラ・プラタ川となるんだけど。もうこれ川ってより湾(わん)だろ...( 一一;)

そうそう、この川は「ウルっていう鳥が飛ぶ(=グア)川(=イ)」って意味で国名になった。

f:id:ttrd80:20190318090408j:plain

 

 

【問題】ウルグアイで生産されるワインは 赤 or 白 どちらが多い?

圧倒的に。 赤が79%。白が21%。

ま、データはちょっと違うけど、どう見ても赤だよね~。ちなみに黒ブドウ2位のモスカテル・アンブルコバルクワインなんかによく使われているよ (北米でも生産が盛んでカリフォルニアではデザートワインなんかにも。)

f:id:ttrd80:20190318094721p:plain

Wine production Uruguay: statistics on Uruguay's wine production & vines

Black Muscat - Wikipedia

 

 

【問題】ウルグアイを代表する料理 アサード は何の肉?

1、鳥

2、豚

3、牛

。ブロックで豪快にグリルで焼き上げるやつ。

ウルグアイは国民が1年で1人当たり43.2キロも牛を喰らう 食肉大国!

↓この豪快さよwww

www.youtube.com

 

【問題】ウルグアイで Harriague アリアゲ とは何のブドウのシノニム?

1、イザベラ

2、プティ・ヴェルド

3、タナ

タナ

19世紀末フランス - バスク地方からの移民 パスカル・アリアゲ が苗を取り寄せて栽培に大成功。タナは国を代表する品種に!↑の円グラフをもう一回みるべし(-ω-)/

↓も読んだら面白い。わりと苦労人?学校の名前にもなるほど国の英雄だ。

Tannat Hero | The Bubbly Professor

f:id:ttrd80:20190318104932j:plain

 

で、タナって名前は渋みのタンニンに由来するけど、ウルグアイのタナは優しいものも多くブレンドに使われている。

教本にあるけど、アリアゲが植えたドゥラスノ県のラ・カバジャーダってココね。

どうせ地図なんてチェックしないでしょ笑。わりと内陸部。

f:id:ttrd80:20190318101418j:plain

 

同じく歴史 - 品種系!

【問題】ウルグアイで Vidiella ヴィディエラ とは何のブドウのシノニム?

1、フォル・ノワール

2、アリナルノア

3、アリカンテ

フォル・ノワール

同じく19世紀末、スペイン系の移民フランシスコ・ヴィディエラがヨーロッパより苗を持ち帰り モンテビデオ (ウルグアイの首都) の畑で栽培に成功をおさめた。もっかい↑の円グラフみて欲しいんだけどランキング外www 今はマイナーだけど歴史的に意味のあるブドウ品種ってわけ。

Francisco Vidiella - Wikipedia, la enciclopedia libre

ちなみに、フォル・ノワールとはカナリ・ノワールっていう冗談みたいな名前の仏・南西(ピレネー)地方出身のブドウのシノニムでっす。南米はあの辺(へん)と相性良いのね。

カナリ・ノワール - Wikipedia

ネットだと↑アリアゲの方が重要人物な感じ。

f:id:ttrd80:20190318104257j:plain

f:id:ttrd80:20190318103622j:plain

  

【問題】ウルグアイワインの官能検査を行っているのは?

1、LATU

2、INAVI

LATU = Laboratorio Tecnológico del Uruguay

= ウルグアイ技術研究所 が1965年より官能検査を開始 → 品質向上。

で...

INAVI=Instituto Nacional de Vitivinicultura

国立ワイン栽培ブドウ醸造協会 を 1987年に設立 → 国際競争力を強化。

 

ラボラトリーのLで分かりそうな問題でした。

そうそう、INAVIが設立された背景にはチリやアルゼンチンなどの安いワインに負けそうになるのを恐れて量→質を上げる方向に転換したかったから!という理由がある。

Uruguayan wine - Wikipedia

f:id:ttrd80:20190318113123j:plain

 

【問題】テーブルワイン はどっち?

1、VCP

2、VC

VCテーブルワイン

= Vino común ヴィノ・コムン

ちなみに...

VCP 優良品質ワイン

= Vino de calidad preferente ヴィノ・デ・カリダッド・プレフェレンテ 

wikiはちょっと教本より雑い。度数とかエチケットの件とか。

Uruguayan wine - Wikipedia

f:id:ttrd80:20190318135253j:plain
 

【問題】次のワイン産地にあたるものは?

あ) 首都モンテビデオの北に位置する最大の産地※以降県別

い) 栽培面積がの産地で Mercado del Puerto では多数のアサードレストランが並ぶ

う) 栽培面積がの産地で アルゼンチンの首都 ブエノスアイレスを臨む。

え) ブラジルと国境を接し、Arinarnoa アリナルノア という黒ブドウが植えられている。(アリナルノアの交配は? 〇〇 x 〇〇)

お) 北西部の位置し、栽培されているブドウはほぼ赤(99%)である。

(選択肢)

カネロネス / リベラ / モンテビデオ / サルト / コロニア 

まとめるとこんな感じ!

f:id:ttrd80:20190318123630j:plain

あ) 首都モンテビデオの北に位置する最大の産地

カネロネス

 

い) 栽培面積がの産地で Mercado del Puerto では多数のアサードレストランが並ぶ

モンテビデオ

 

う) 栽培面積がの産地で アルゼンチンの首都 ブエノスアイレスを臨む。

→ コロニア

 

え) ブラジルと国境を接し、Arinarnoa アリナルノア という黒ブドウが植えられている。(アリナルノアの交配= タナ x カベルネ・ソーヴィニョン)

→ リベラ

 

お) 北西部の位置し、栽培されているブドウはほぼ赤(99%)である。

サルト

 

復習用!

f:id:ttrd80:20190318123942j:plain

 

 

とまぁ、こんな感じ。

実はアルバリーニョなんかもスペインのガリシア地方から伝わってるんだけどマイナー過ぎて教本では外してるんだと思った。

Uruguayan wine - Wikipedia

 

[編集後記]

第16回A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクール ベルギー大会 終わりましたね~。

シニアの試験で優勝者をフルネームで書け!とかいう問題が出そうな予感w

優勝 Marc Almert (Germany)

www.youtube.com

 

f:id:ttrd80:20190318124638j:plain

昨日大阪は羽曳野にある河内ワイナリー見学にいってきました。

あ、ちなみに試験範囲ですよ。新しい教本にはご丁寧に地図もバッチリ載っています。

また機会があればレポートを書くかも。乞うご期待!

 

そうそう S様へ >>

新しい教本の感想としては、今回のウルグアイと日本ワインに関してはやたらワイナリーの詳細な地図が多いと感じました。

 

それでは実力チェック

ウスケボーイズにものっている ボーペイサージュ 位置 は分かりますか?

f:id:ttrd80:20190318131340j:plain

 

...と不安を煽ったところで

今回は以上 (´_ゝ`) フフフ