今回も雑記
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アニメ「美味しんぼ」
数日前、同アニメを全部見るという目標を立てる。
小生(1980年生まれ)は学生時代、夕方ごろにやっていた再放送とかで飛び飛びにしかみてないのよね〜。
(↓画像は出てませんがYoutubeで見るをクリックしたらイケます。第5話「そばツユの深味」)
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回想〜お客さんに鍛えられた話
さっき↑を見てグッときてしまった。
というのも、つくづく
「飲食業って良いお客さんに鍛えられるよね〜。」と思うから。
筆者がバーテンダーになって幾星霜。
何も知らない駆け出しの頃、オーナーは何も教えてはくれなかった。
聞かされたのは「注文されたものを早く出せ!」くらい。
「こいつにはヘタに教えるより勝手にやらせた方が伸びるだろう」
という腹づもりだったのかもしれない。
実際、他店の恵まれた環境の人達より、この業界に飽きずに長続きしているから
彼は慧眼の持ち主だったのだろう。
…で、当時、カクテルグラスを冷やさずに出していたら
とある常連さんから
「にーちゃん!
にーちゃんに2杯おごったるわ。
1つは、カクテルグラスをちゃんと冷やしてつくったもの。
それと、もう1つは、そうでないもの。
2つを飲んで比べてみぃ!」とのこと。
オーダーは生クリームを使う「アレキサンダー」。
グラスが冷えていないと濃厚さがアダとなり生ぬるく気持ち悪い感じになっていた。
「カクテルグラスを冷やす」というのがイメージできない方は↓0:36〜
そういや、この前、ショートカクテルを久々に作ったら「他の店で、そんな事(=…を冷やす↑)してもらったことないです〜」と言われたのでビックリ。さて…
それ以外にも「あの店に食べに行け!」など
(筆者のような)街場のみすぼらしい貧乏バーテンダーには不釣り合いの一流レストランを勧められた。
実際足を運んでみた後「慣れない世界観に気おくれしてしまって…」などと感想を交換。爾来このようなやり取りが続くようになる。
朱に交われば何とやら。
似たような環境の同業の友達だけと付き合うのではなく
「業態や価格帯の違う店も、ちゃんと知っておけよ!」と言いたかったのだろう。
街場のバーテンに小汚い人が多いのも当人のせいではなく、ただインンプットしている情報量が少ないからだと思う。
今や当時のオーナーも、その常連さんも鬼籍に入られた。
あの世でも2人ぐるになって笑っているのだろうか。
バブル期の小粋なオジさん達に
飲み方や遊び方を教えてもらった最後の世代として
この業界の楽しさを伝えていきたい。
以上