全部で①〜④。
リンク集 です。
試験開始まで
テイスティング
論述
まとめ、アドバイス
以上
全部で①〜④。
リンク集 です。
試験開始まで
テイスティング
論述
まとめ、アドバイス
以上
(前回までの流れ)
テイスティング、論述を終えたQ様。
今回は2次全体を通しての反省・対策のまとめです。
それではどうぞ。
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・いつもとちがう照明にも慣れておく。
試験会場によってワインの見え方が全然違います。蛍光灯⇄白熱球、明るい⇄暗い…など、「どれくらい色調が変わるか?」を自宅で実験しておいても良いかも。
・マークシートに慣れておく。
マークシートに回答した後、「(自分用に)問題用紙にどう回答したか?」のメモを残す方が多い。だが、書きうつしている最中に迷いが生じて違う回答にしてしまうケースが多そう。
例)
(マークシートに…)「答えはAと…」
「そうだ、自分用にもメモを取っておかないと…。」
(問題用紙に…)「答えはA。…いや、まてよ、やっぱBかも…」
→ 沼にハマる。
・普段から基準点となるようなワインに触れておく。
赤・白ワインとも色調、味など、ド真ん中(※)となるようなワインを用意しておいて
それと比較しながら酸味・タンニン・甘みなど捉えるトレーニングを行う。
※濃い⇄薄い、強い⇄弱いとも言えないようなニュートラルなワイン。お安くて日持ちするものなら尚良し。白ならミュスカデやセミヨン? 赤ならグルナッシュとか(少し優しめの)ローヌブレンドなど。
無論、高価な野生酵母を使ったものなど(≒味が不安定)は論外。
・普段からアルコール度数に関心を持っておく。
できれば0.5%くらいの幅で分かれば理想的。
酸味、甘味、タンニン…などに惑わされず舌で感じ取れるかどうか。
度数はワインのラベルを見たら絶対に書いてあります!
飲む時は常にチェックしておきましょう。
余談ですが、甲州の「糖度20度の壁」なんかは是非知っておいて欲しい↓
・情報収集 ⇄ 裏どり&チェックを欠かさない。
有名スクール、有名サイト、有名な先生のYoutubeチャンネル、SNS、掲示板など
さまざまな情報・ノウハウが溢れる一方
「本当にそうなのか?」「これは効果的なのか?」と自問すること。
「教えてもらおう。」という甘い気持ちを捨て
自発的に吸収しようという姿勢が大切。
・・・
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・
最後までお付き合い下さり有難うございました。
追記:Q様は無事2次を通過。R04/10/27(木)
以上
(前回までの流れ)
試験後、テイスティングの不安から
涙ながらに会場を後にしたQ様。
今回は少し話を戻して(↑赤枠部)
③「論述(の回想・自論)」編です。
それではどうぞ。
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テイスティングが終わった。
数名の試験官が
回答用紙のマークシートを
慣れた手つきで回収していく。
とはいえ、ここはホテルの広い宴会場。
人数分を集め終わるまでには
さすがに時間がかかる。
さっきのワインはテーブルに残ったまま。
1つを論述で使うタメだ。
さて、①〜③のワイン、どれでくる?
頭の中に考えがアレコレと浮かんでは消えていく。。。
手短なオリエンテーションが始まった。
配られていた封筒の中から論述用の冊子を取り出す。
泣いても笑っても20分のみ。
「それでは始めて下さい。」
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冊子の各ページ上部には問題が記載されており
方眼紙のようなマス目で300文字ほど書けるようになっている。
今年の設問は…
1:③のワイン(豪シラーズ)に合わせる料理を提案しなさい。
2:ロゼワインの醸造方法と楽しみ方を説明しなさい。
3:「熟成保管」について説明しなさい。
…の3問だった。
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キター!
以前から抱いていた憶測が
確信に変わる。
ソムリエ試験は
教本からしか出題されない!
いたって当然の話しだ。
…が、どれだけの受験生が
あの教本を読破してるだろう?
だいたいは市販の参考書や
ワインスクールがまとめたテキストを使用してるはず。
…が、僕は基本「教本派」。
ゴリゴリの「教本原理主義者」とでも言うべきか。
1次試験の勉強は
問題集を解いては間違えた個所を教本にマーカー。
各章の先頭の国の白地図に
河川、山脈、風、主だった特徴、
ワイン法とその制定年など記入していく。
1次試験終了後
ある疑念が生まれていた。
それはリアルやSNSなどで
他の受験者の勉強法・感想をチェックする中
浮かび上がってきたのが…
難しかったと答えている方は
「参考書・スクールのテキストベース」の方が多く。
簡単だったと答えている方は
「教本ベース」だった…ということ。
当然、僕は後者になる。
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論述=(イコール) 教本通りの出題なのだ。
「協会幹部の勤務先に何かヒントがあるかも?」
な〜んて甘い考えを持つ人もいるかもしれない。
が!
教本に載ってない内容が出題されたら不公平だ。
地域格差があってはマズい。
そういう意味では東京は有利過ぎる。
スクールは多いし、ワインを含めた食文化がごく身近にある。
教本に登場する名だたるワインや料理を目にする機会も多い。
しかーし!
全国各地のソムリエ・エキスパートのチカラで
日本ワインを盛り上げていく機運が高まる昨今
地方の受験者が不利になっては困るはず。
とはいえ、協会の機関誌
「Sommelier(ソムリエ)」のチェックだけは欠かせない。
(広告ページも無く充実した内容。今後も購読を続ける予定だ。)
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・・・
…となると、論述のメインは
CBT(=1次試験)で問えなかった教本の内容になるはず。
・「ワインの購入・保管・熟成・販売」と
・「ソムリエの職責」の部分。
…この2つはCBTでもマイナー部分だ。
記憶に新しい(前年度の論述問題の1つ)
「小売価格1万円のワインで
クレームをうけた際の対応(…をどうすべきか説明せよ)」
これは教本(2022年)の P.814に明記されている。
この前後には
「酒石酸」「有機」「酸化防止剤について」
などなど論述試験のネタになりそうなテーマが満載だ。
同じく前年度の
「サステイナブルな取り組み(…とは何か説明せよ)」は
教本P.109 南アフリカ章。
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以降は試験後に書かれたQ様の考察です。
今年の設問3つを振り返ってみよう。
全体的には
文字数が増加(最大300字ほど)
教本と機関誌Sommelierをチェックしていれば書ける問題ばかり。
濃い系赤とのペアリングは
教本のアルゼンチン、オーストラリアの
「食事」にそれとなく記載。
機関誌Sommelier にも過去に特集あり。
(注意)↑記載の内容そのままじゃなくてもOK。
これは今年(2022年の)教本P.26
3:「熟成保管」について説明しなさい。
これは同じく教本P.792
・・・
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・
2019年のようなチーズの問題
「ケソマンチェゴについて説明しなさい。」
…などが出なくて助かった。
もしかして今年は少し簡単になってる?
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・・・
先ほど説明した通り
「教本派」を自負する僕だが
実は教本以外の出題も想定していた。
・Brexitしたイギリスの影響
・各章のコロナ渦明けの各国の動向
・自然派ワイン
・SO2添加の是非
・中国ワインとその市場について…など
これ以外にも考えた問題はA4ノート2冊分に及ぶ。
・・・
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・
次回は最終回。
「来年に向けてのアドバイス」です。乞うご期待。
(続く)
開始直後、受験者は素早い動きで
いっせいに、ヨーイ、ドン。
猛烈な勢いで紙をめくる音。
シャーペンを書く時のカサカサした音。
周囲の気迫におされる。
…が、まずは落ち着ついて
さっき思いついたアタリ(↓で後述)に沿って進めるのみ!
・
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・・・
ここで正解を示しておきます。
Q様の「試験中の思考」をたどってみましょう。
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・・
・
そのアタリ(↑)とは、さっき着席した時から手前にある
ワインの外観から見立てていたもの。
ワイン① 、やや黄金色?
樽ドネ(=樽系のシャルドネ)か?
ワイン②、淡い色調。
ワイン③ 、濃い系キター!
グラスの縁(ふち)の色を凝視。
これは「(若めの)紫がかった」か?
実はこの最初の時点で
思い込み(≒バイアス)発生。
「超ど真ん中、フランスシラー。
もしくは難易度高めならマルベック?」
前日の最終確認では
やや熟成した(古めの)オレンジ系を予想し…
・ネッビオーロ
・サンジョベーゼ
・テンプラ
・グルナッシュ
…を比較テイスティングしていたが
これは完全に肩透かし。
続いて、ワイン以外のお酒に目が移る。
その他①、 無色透明
その他② 、コーラ色
「協会はシェリー推しだからトゥニー?」
このわずかな待機時間で
「いかにイメトレできるか?」が勝負の決め手。
いざ開始して始めたことは
マークシートの選択個数(自分の回答)を
コメントシート(=持ち帰れる問題用紙)に書き写しておくこと。
ちなみにエキスパートでは
①と②のワインで選択肢の個数が違ったそう。
自分なら同じにしてたかも。あぶねー。
(終了後にSNSを観て知りました。)
さあ、いつも通り
今度は外観から細かくみていこう!
①澄んだ、輝きのある、
レモンイエロー、イエロー?
照明が暗いと色調が違くて分からん!
とりあえず中間点狙いで
レモンイエローとイエローに。
香りはうっすらだけど
樽&MLF感。
トースト、ヴァニラ、乳製品のニュアンス。
アメリカ色(≒濃い)じゃないからフランス?
味わいはニュートラル(≒スッキリ)系。
でもここで
至極個人的な注意ポイント。
この冷えた提供温度から深読みして
ソーヴィニョン・ブランなどの可能性も。
(実際、グラスが曇るくらい冷えていた)
いやいや、しかし
やっぱり味わいからして素直にシャルドネだ!
アリゴテだったらごめんね〜。
ビンテージは2年前。Alc 13.5% に。
②澄んだ、輝きのある、
グリーンがかってる?
やはり照明でわかんないよー汗
またまた中間点狙いで
レモンイエローとイエローに。
でも冷涼産地っぽい。
澄んだ感じは高山系トロンテス
もしくは甲州?
ここで、自分の中での選択肢を広げて香ってみる。
青リンゴ、ライムのような冷涼のリースリング?
いやいや、待てよ。そんな簡単じゃないはず。
ゲヴェルツトラミネール?
まだ薄い系ヴィオニエだって外せない。
ここでも個人的な注意ポイント。
最近のリースリングでは
ペトロール香の石油っぽさは感じづらい(詳細な理由は↓)
微妙な香りは一旦オフフレーバーとして無視し
独特なさわやかな青リンゴ感があったらリースリングとしている。
もっとも、テイスティングの数と質を上げれば
リースリングのペトロールもシッカリと感じれるかもしれないが
これが現時点での僕の能力と力量を踏まえた最適解。
ちょっとアルコール度数高め?
結局13-13.5%のアルザスのリースリングに。
③濃い!コメントも同系一直線。
縁(ふち)の紫色から
チリ臭、ユーカリ臭どんな香りがするかなー?
黒系果実の回答をベースに
樽系も加えておこう。
澄んだ、輝きのある
紫がかったダークチェリーレッド、濃淡濃い
粘性やや強い、成熟度が高く、濃縮感が強い。
香りは開いている
カシス、ブラックベリー、ブラックチェリー
スミレ、牡丹、シナモン、ナツメグ、甘草
第一アロマが強く、木だるからのニュアンス。
味わい、Alc13.5-14% アタックやや強い
まろやか、酸味なめらかな、タンニン力強い
バランス力強い、アルコールやや強め
(↑間違えて中程度)
余韻やや長い。
評価、成熟度が高く豊か
17-20度、グラス大ぶり
デカンタ必要なし、2019(樽熟だから3年くらい前?)
味わいはタンニンがまぁまぁ。
オーストラリア系のユーカリ臭。シラーズ。
その他④、 焼酎苦手だからなー。
これテキーラじゃん。
キルシュじゃないはず。
この時点でピスコはアウトオブ眼中。
ピスコ→田崎会長の昔の発言は忘却の彼方に。
ちなみにマズい。
黒糖焼酎とホワイトラムって
どんな違いだっけ?と脳内再生。
その他②、コーラ色だから事前に復習した
トゥニーあたり?と思うもコーラっぽい味。
チナールと悩むが
以前飲んだ時カンパリっぽさから
イエーガーに。
ワインはおかわりできないけど、
水は挙手すればおかわり可。
もうこの時点で③が空っぽ。
「おい、これは試験だぞ。
試飲会じゃないんだぞ。
お前、なんでそんな顔真っ赤にしながら飲んでんだ?」
…と聞こえんばかりの
刺さるような視線を感じながら
水をおかわり。
終了後も最後まで
空になったグラスの香りを嗅いでました。
それでも、しっかり残るユーカリ臭。
前後して申し訳ないですが
これは試験終了後の話。
会場を出た後、
周囲の方が全然違う葡萄品種で答え合わせをしているのです。
これには頭が真っ白になりました。
ここから夜の営業に入るまで記憶がありません。
ホントに悲しくて悲しくて
涙ながらにホテルを出て職場に向かいました。
17:00の発表で少し持ち直しましたが
それでもマークシートに正しく記入できているか不安が拭えません。
今だから偉そうにこんなことを言ってますが
落ちてそうな気がしているのでまた来年も頑張ります!
(2日経ちましたがそれでもまだ不安で心配で涙が出てきます。)
(次回に続く:話を少し戻して論述へ)
【ソムリエ試験2次回顧録】
〜 疲労感と脱力感でいっぱい 〜
タイムスケジュールは↓の通り。
会場は新高輪プリンスホテル。
到着すると混雑しており大変な賑わい。
特にトイレ(個室)の混み具合が凄まじく
皆さんの緊張が伝わってきた。
中の様子は定刻まで見えず。
(おそらくテイスティングする銘柄の色味を
見えないようにする為。)
入り口のそばで時間ギリギリまで
ノートを見返されている方が目に付く。
ここで念のため、小さな瓶で持参していた…
・シャルドネ(樽系・カリフォルニア)
・リースリング(アルザス)
・ソーヴィニョン(NZ)を
…で鼻や舌の最終確認をする予定だったが
空気を読んで思いとどまる。
この3品種を選んだ理由は
1次試験を思い返すとキホンばかりだったから。
「テイスティングもおそらく基本形だろう。」
↓
「過去の出題履歴から
きっとキホンを押さえてくるだろう。」
↓
「では、過去10年はどんな組み合わせだったか?」
…と前日に考えていた。
チェックにぬかりはない。
そして、この動画。
教本のテイスティングは
石田さんがご担当(2022年10月現在)
時折、見返してみては
「やっぱ基本よねー。」
…と常々思っていた。
・
・・
・・・
定刻に開場。
ソロゾロと受験生が流れ込んでいく。
番号を確かめて着席。
室温は少し寒い?
この日、東京は17℃くらいで秋のような寒さ。
ここで問題が!
照明が部屋の端なので暗い。
(最前列右端のほう)
ちなみに今までこの明るさでの
テイスティング練習の経験は無い。
これは厄介だ。
少し前、自席まで歩きながら
各テーブルのグラスの色をチェックしていた。
なんか①のグラス曇ってない?
シャーペン2本と
消しゴム2つを並べる。
資料を持った協会スタッフが近い。
「ふむふむ」とチェックする声。
資料のページをめくるたびに微かに見えそうになる。
いやいや、こんなのでカンニング容疑なんて嫌だ!
目の前のワインに集中するのみ。
ちなみに今年は数名の不正あり↓
・・・
・・
・
「テイスティングの試験時間は
12時までの40分間です。それでは始めて下さい!」
試験官から開始が告げられた。
(次回に続く)
***酒販店・飲食店様向け***
フランスワインだけで100種類、日本ワイン試飲会も同時開催。
↑申し込み
・・・
親に手渡された新聞の切り抜き。
以上
表題の件、以下の通りです。気軽にご参加下さい。
【イタリア】ワイン 基礎講座
日時: 2022年11月6日(日) 14:00〜(オンラインは30分程度)
スライド資料
Zoomでの参加
↓をクリック(オンラインは無料です!)
https://us02web.zoom.us/j/82040689879?pwd=Wjh0N3RsNzlRRms2ZjJxbWNYbEZvdz09
ミーティングID: 820 4068 9879
パスコード:
実店舗でのレッスンに参加
開催場所:神戸市中央区下山手通1-3-2 (Takamocori)
参加料:以下①〜②からお選び下さい。
①500円(税込)
②ワインを持ち込み (コンビニの500円程度のワインでも可。↓懇親会用)
※予約不要、レッスン後に懇親会(参加自由)あり。
道順案内
【各種お問い合わせ】
tel 080-9750-2501 (平日18:00〜)
・・・
19世紀のパリを描いた小説。
当時の蒸留酒やリキュールなどの立ち位置が伝わってくる。
以上