ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


【体験レポート】ソムリエ試験2次(2022年) 〜 読者Q様より その③「論述」


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(前回までの流れ)

試験後、テイスティングの不安から

涙ながらに会場を後にしたQ様。

 

 

今回は少し話を戻して(↑赤枠部)

③「論述(の回想・自論)」編です。

それではどうぞ。

 

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▼論述試験 - 開始

 

 

テイスティングが終わった。

 

数名の試験官が

回答用紙のマークシートを

慣れた手つきで回収していく。

 

とはいえ、ここはホテルの広い宴会場。

人数分を集め終わるまでには

さすがに時間がかかる。

 

さっきのワインはテーブルに残ったまま。

1つを論述で使うタメだ。

 

さて、①〜③のワイン、どれでくる?

頭の中に考えがアレコレと浮かんでは消えていく。。。

 

手短なオリエンテーションが始まった。

配られていた封筒の中から論述用の冊子を取り出す。

 

泣いても笑っても20分のみ。

 

「それでは始めて下さい。」

 

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冊子の各ページ上部には問題が記載されており

方眼紙のようなマス目で300文字ほど書けるようになっている。

 

今年の設問は…

 

1:③のワイン(豪シラーズ)に合わせる料理を提案しなさい。

 

2:ロゼワインの醸造方法と楽しみ方を説明しなさい。

 

3:「熟成保管」について説明しなさい。

 

…の3問だった。

 

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▼回想 〜これまでのQ様の歩み・戦略〜

 

キター!

以前から抱いていた憶測が

確信に変わる。

 

ソムリエ試験は

教本からしか出題されない!

 

いたって当然の話しだ。

 

…が、どれだけの受験生が

あの教本を読破してるだろう?

 

だいたいは市販の参考書や

ワインスクールがまとめたテキストを使用してるはず。

 

…が、僕は基本「教本派」

ゴリゴリの「教本原理主義者」とでも言うべきか。

 

 

1次試験の勉強は

問題集を解いては間違えた個所を教本にマーカー。

 

各章の先頭の国の白地図に

河川、山脈、風、主だった特徴、

ワイン法とその制定年など記入していく。

 

1次試験終了後

ある疑念が生まれていた。

 

それはリアルやSNSなどで

他の受験者の勉強法・感想をチェックする中

浮かび上がってきたのが…

 

難しかったと答えている方は

「参考書・スクールのテキストベース」の方が多く。

 

簡単だったと答えている方は

「教本ベース」だった…ということ。

 

当然、僕は後者になる。

 

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論述=(イコール) 教本通りの出題なのだ。

 

「協会幹部の勤務先に何かヒントがあるかも?」

な〜んて甘い考えを持つ人もいるかもしれない。

 

が!

 

教本に載ってない内容が出題されたら不公平だ。

地域格差があってはマズい。

 

そういう意味では東京は有利過ぎる。

スクールは多いし、ワインを含めた食文化がごく身近にある。

教本に登場する名だたるワインや料理を目にする機会も多い。

 

しかーし!

 

全国各地のソムリエ・エキスパートのチカラで

日本ワインを盛り上げていく機運が高まる昨今

地方の受験者が不利になっては困るはず。

 

とはいえ、協会の機関誌

「Sommelier(ソムリエ)」のチェックだけは欠かせない。

www.sommelier.jp

(広告ページも無く充実した内容。今後も購読を続ける予定だ。)

 

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…となると、論述のメインは

CBT(=1次試験)で問えなかった教本の内容になるはず。

 

・「ワインの購入・保管・熟成・販売」と

・「ソムリエの職責」の部分。

…この2つはCBTでもマイナー部分だ。

 

記憶に新しい(前年度の論述問題の1つ)

「小売価格1万円のワインで

クレームをうけた際の対応(…をどうすべきか説明せよ)」

これは教本(2022年)の P.814に明記されている。

 

この前後には

「酒石酸」「有機」「酸化防止剤について」

などなど論述試験のネタになりそうなテーマが満載だ。

 

同じく前年度の

「サステイナブルな取り組み(…とは何か説明せよ)」

教本P.109 南アフリカ章。

 

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▼回答詳細

 

以降は試験後に書かれたQ様の考察です。

 

今年の設問3つを振り返ってみよう。

 

全体的には

文字数が増加(最大300字ほど)

教本と機関誌Sommelierをチェックしていれば書ける問題ばかり。

 

1:③(豪シラーズ)に合わせる料理を提案しなさい。

 

濃い系赤とのペアリングは

教本のアルゼンチン、オーストラリアの

「食事」にそれとなく記載。

 

機関誌Sommelier にも過去に特集あり。

 

(注意)↑記載の内容そのままじゃなくてもOK。

 

2:ロゼワインの醸造方法と楽しみ方を説明しなさい。

 

これは今年(2022年の)教本P.26

 

3:「熟成保管」について説明しなさい。

 

これは同じく教本P.792

 

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2019年のようなチーズの問題

「ケソマンチェゴについて説明しなさい。」

…などが出なくて助かった。

 

もしかして今年は少し簡単になってる?

 

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▼もしもの場合 〜「教本以外」対策など

 

先ほど説明した通り

「教本派」を自負する僕だが

実は教本以外の出題も想定していた。

 

・Brexitしたイギリスの影響

・各章のコロナ渦明けの各国の動向

・自然派ワイン

・SO2添加の是非

・中国ワインとその市場について…など

 

これ以外にも考えた問題はA4ノート2冊分に及ぶ。

drive.google.com

 

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次回は最終回。

「来年に向けてのアドバイス」です。乞うご期待。

 

(続く)