引き続き 丹波ワイン様 で インタビュー編(後半) の 最終回 です。
筆者:(出荷されるワインの) 消費先 ってどんなところですか?
クロイさん:5割 が スーパー / 百貨店 / 量販店さま、3割 が 飲食店さま、残り2割 が インターネット販売 / 直売所 です。
筆者:買っている方の傾向 はありますか?
クロイさん:先ほど(↑)の 消費先(さま)ごとに自ずと採用されるラインナップが変わって きたりだとか、地域によっても差 があるので一概には言いずらいのですが。。。
筆者:百貨店 では「コレが売れてる!」とかあるんですか?
クロイさん:やはり 自社畑 系ですね。(≒やや高級)
あと、量販店さん ではお買い求めやすい1000円台くらいからの リーズナブル なもの。
関東の方 には『てぐみ』がよく売れてます。
筆者:意識の高い飲食店(さん) なんかは「やはり、こだわりの日本ワインで合わせたい!」ってなるのですか? 『グランメゾン東京』みたいに...
クロイさん:地元京都の飲食店さんも最近はスタッフ勉強も兼ねて一同で弊社を訪問され、メニューにオンリスト頂くケースが増えました。
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(↓)丹波ワインを楽しめる酩店(=名店)がご紹介されています。
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筆者:年齢層 や お客さんの特徴 は?
クロイさん:地元で昔からのお客様 はわりと60代以上の シニアの世代 に入ってきておられますね。アイテムにもよるんですけども。
逆に、首都圏・関東 などでは30代・40代などの 若い方 が中心です。
筆者: 先日の G20 でワインをご提供されたとのコトですが 食事との合わせ方 や 飲み方 ついてはどうお考えですか?
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クロイさん:ウチは "お客様が美味しい方法" で飲んで頂いたらOK というスタンスです。
夏場なんかはライトな赤ワインに 氷 を入れていただいても何も否定しないですし、『てぐみ』なんかも グレープフルーツ・ジュース で割ったりだとか。そういうご提案をしております。
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(↓)...1名のゲストから「(ワインに)氷を入れて欲しい」といった注文も...
ちなみに "氷" を 含め お客様の要望には可能な限りこたえる というのが最近の世界標準。
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筆者:そういえば『ポン酢』も作っておられますよね?
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ぶどうぽん酢 (*) | 京都丹波ワイン公式オンラインショップ
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クロイさん:はい。実は他にもコチラのショップで ジェラート なんかも売っていますよ。
筆者:ホームページ(↓)で拝見しました。共同開発した 須知(しゅうち)高校 って、高速を降りてコチラに来る時の道沿いにあった学校ですか?
クロイさん:そうです。赤ワインを使って作って頂きました。(産学連携の) 地域貢献 の一環ですかね。
他にもオリジナル商品もたくさん出されていて、何かお願いをするとパッと試作品をあげてきて下さいます。
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須知高校食品科学科の生徒さん手作り赤ワインジェラート | 四季折々の丹波ワイン情報
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筆者:こういった アイデア はどこから?
クロイさん:ウチのワインの大半もそうですが ネットで何でも買える時代 に、わざわざコチラまで足を運んで頂いたお客様にはプラスアルファで ココでしか買えない商品 をご提供したい!...というのが始まりです。
ポン酢は反響が大きかった ので 最近はネットでも買える ようにしましたが ジェラートはここだけ ですね。そういった商品も多いですよ。
筆者:話がガラッと変わりますが、丹波ワインさんのロゴ(↑)に ドイツ語 が書いてますよね。アチラで学ばれた方もおられるようですが。そういった 影響 というか 社風 ってあるのですか?
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(↓)...山崎氏の長男である山崎高宏が、3年間ドイツのガイゼンハイムのH・ベッカー博士のもとへ留学し、それとともに年を追ってヴィティス・ヴィニフェラ種と呼ばれるワイン醸造用のブドウ栽培を丹波の自園で手がけるようになりました。...
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クロイさん:DNAは受け継いでいる と思います。というのがドイツ系の品種が多いです。リースリングはワインとしては作ってはいませんが栽培はしていますし。
筆者:先ほどの ショイレーベ なんかもそうですね。
クロイさん:あと、北海道 の試験場で ツヴァイゲルト なんかもやっています。壮瞥町(そうべつちょう) というところですが、有名な 洞爺湖(とうやこ) の近くです。
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北海道 壮瞥(そうべつ) 農場 | 四季折々の丹波ワイン情報
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筆者:ワインの 受賞歴 も多いですね。
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(↓)...2004年に開催されたジャパンワインチャレンジでシャルドネが銅賞を受賞、2005年、2006年と2年連続チャレンジインターナショナルデュヴァンで銀賞、国産ワインコンペティションで銀賞、銅賞を受賞...
丹波ワインことはじめ | 京都丹波ワイン公式サイト | 丹波ワイン公式サイト
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クロイさん:実は今年 久しぶりに色んな賞にチャレンジしようとしていた のですが、コロナの影響 で コンペがのき並み中止 になってしまいました。
近年は 様々な賞が乱立してきている という実感もあるのですが、しかし「何か賞を取っていれば消費者の方に選んで頂きやすいのでは?」とも考えています。
筆者:では、来年 再開したら?
クロイさん:ぜひ 積極的に挑戦していきたい ですね。
でも、例えば 自社畑 のソーヴィニョン・ブランなどは2000本くらい作っていますが コンペにエントリーしても結果が出るのは半年後 とかなので、その頃には全部売り切ってしまっている という実情もあったりしまして... (笑)
筆者:人気 ですね~。にしても コンペに出すワインを選ぶのも難しそう ... (汗)
筆者:最後に全国の ソムリエ や飲食店などで ワインをサービスをされている方 に メッセージ をお願いします!
クロイさん:まず有難いですね。そういう皆様がいらっしゃって我々の生業ができています。弊社の全員が日本全国を行脚できるワケでもないですし (笑)
それで、良いコト も 悪いコト も フィードバック 頂いて「じゃあ、こういうモノを作っていこう!」という流れになっています。
こちらの運営している飲食事業もありますが、最近はインスタとか SNSで直接やりとり できるので お客さんの生の声 を受け取り易いですね。
ご意見を下さる方には、現場のソムリエの方や、一般の方が家で飲まれて...という風に様々ですが、ぜひ現場をみて頂きたい というのがあります。
我々のようなワイナリー同士でも互いに見学しあうコトはありますが、そういった 体験があるとお客様に話される内容やストーリーが変わってくる と思うんですね。
筆者:僕自身、今日 少し拝見しただけでも全然違いました。
クロイさん:極端な話、どういう顔の人 が作っていた ... だとか 雰囲気 がどうだった ... だとか、そんな些細なことでも良いんです。
筆者:そういった意味では、丹波ワインさんは 見学大歓迎 ということでいいでしょうか?
クロイさん:はい。現在はコロナ禍のため "一般の方はお断り" しておるのですが、実はここ数カ月の コロナ禍の中 でも、平均して週に1度はご案内 する機会がありました。
飲食店の方 とか、ホテルのソムリエさん だとか。先週なんかは毎日です。
筆者:大人気 ですね~。
クロイさん:特に業界の方は おつながり で来て頂いているようです。
筆者:見学に来られた皆さんは どういった感想 を持たれますか?
クロイさん:「マジメに作ってるんやな~!」って印象です(笑)
ピノ・ノワールの樹齢が30年※ だとか 専用のタンク※ だとか、事前のイメージと違って ちゃんと作ってるという印象 を持たれるようで。
※前々回を参照
まぁ、案内している本人を目の前にして お世辞 でおっしゃっているのかもしれないですが (笑) でも、大体そんな風にして帰って下さる方が多いですね。有難いことに。
「見直した!」っていう感じでしょうか。
筆者:しっかりと見学されたファンの方が増えてきている って良い傾向ですね。
クロイさん:なので 飲食店の方 なんかは、お店の 常連さんを集めたワイナリー・ツアー なんかを組まれたりしています。関西圏 だったら 日帰り もできますし。
我々も是非、そうやって来て下さる方に 知って頂きたい ですしね。
これは丹波ワインだけでなく、ワインの全体像...というか良さを 掴んでいただきたい と言いますか。
筆者:日本人にとってワインが もっと一般的に なっていけば良いですね。本日はホントに細かくご説明頂きまして有難うございました~。
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▼あとがき
ぜひ、丹波ワインさんを見学した後に寄ってみてね!超オススメでっす☆彡
以上