このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に
「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。
このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。
ちなみに下のリンクはご参考まで。
【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!
問題010 [酒類飲料概論]
1878年に発見されたブドウの病害で、その代表的な防除対策としてボル ドー液散布が行われる病害名として適当なものは?
1. ウドンコ病
2. 灰色カビ病
3. ベト病
4. 晩腐病
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正解は...
3. ベト病
基本的なブドウの病害と対策についてでした。
今回からもうちょいポイントだけを抑えたラフなスタイルでいきたいと思います...ご容赦下さい(´_ゝ`)
ブドウの病害⇔対策の便利な覚え方
ブドウの病害は何個かあって流行った年代を順番に覚えるというのもポイントですが、とりあえず今回は病名と対策だけに絞った覚え方をご紹介したいと思います( `ー´)ノ
「ベトっとしたボルドー液」
問題のベト病(フランス名=ミルデュ Mildiou)とは白カビによってブドウの葉や花や果実が落ちてしまう病気のコト。これにはボルドー液という硫酸銅+(生)石灰+水を混ぜた溶液を散布します。
ボルドー液の原料の「石灰」についても過去に出題されてるので要チェック!
「黄色いウドン」
これまたカビによって引き起こされる病害。ウドンコ病(仏名 オイディウム oïdium) とは ブドウの果実が名前の通りウドン粉のような粉でおおわれた状態になってしまうもの。これには硫黄を含む農薬を散布します。
「晩(ばん) → ベン」
晩腐病(ばんぷびょう)とは晩秋の収穫時期になったブドウを腐らせてしまう病害。これにはベントレート剤を散布します。ちなみに日本で最大の被害が出たのはこの晩腐病である事もよく出題されています!
「フィロキ(=木)セラ」
フィロキセラ phylloxera とは、ブドウネアブラムシのこと。19世紀後半ヨーロッパで壊滅的な被害を与えました。これにはフィロキセラに耐性をもつ北米産の台木を接ぎ木して対策を行います。
「灰色カビはとにかく長い名前」
灰色カビ病(仏名 プリチュール・グリース Pourriture grise)はボトリティス・シネレア菌という菌が原因で灰色のカビが生えてしまうもの。これにはイプロジオン水和剤という殺菌剤を散布します。
プリチュール・グリース、ボトリティス・シネレア、イプロジオン...と全部長い名前ですね(; ・`д・´)!
ちなみに完熟ブドウにこの菌がついたら貴腐ワインになります!「馬鹿と鋏は使いよう」というか「菌も生えよう」でしょうか...。
まとめ
もう一度全部まとめておくと...
「ベトっとしたボルドー液」
「黄色いウドン」
「晩(ばん) → ベン」
「フィロキ(=木)セラ」
「灰色カビはとにかく長い名前」
...です(-ω-)/
練習問題
1・ボルドー液とは?
2・ウドンコ病の仏名は?
3・日本で最大の被害があったブドウの病害は?
4・北米産の耐性のある台木を接ぎ木して対策をとるブドウの害虫とは?
5・プリチュール・グリースの対策とは?
答えは記事中に載ってます!分からなければやり直し!内容を読み返してみましょう(´_ゝ`)
今回はここまで!
次回は 共通問題[011] 酒類飲料概論 からです。
筆者雑記
春はというか2月は試飲会が多い!10日くらいブログをサボってましたが試飲会→店の営業でバタバタしてました。またマジメにコツコツ記事の投稿を再開したいと思います( 一一;)