このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に
「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。
このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。
基本的に赤字の部分は頭にいれておいて下さい。最後に復習のテストを行います( `ー´)ノ
問題048 [スペイン]
スペインのスパークリングワイン「Cava D.O.」の製法は?
1. タンク内二次発酵
2. 炭酸ガス注入法
3. 瓶内二次発酵
4. トランスファー
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正解は...
3. 瓶内二次発酵
まず、これを見てイメージを掴みましょう(-ω-)/
[The essentials of Wines from Spain. Cava wines]
今回は、言わずと知れたスペインのスパークリングワインの カバ (=CAVA)です。
スペイン語は Va を ヴァ と読まなくていいそうです。
問題文中の「D.O.」なんてのは、スペインワイン法でいう 原産地呼称ワイン という意味です。
で、製法に関しては 瓶内二次発酵 という方式がとられています!
スパークリングワインの泡ですが、そもそも アルコール発酵 とは「酵母 が 糖 を アルコール と 二酸化炭素 に変える働き」の事でしたね。その二酸化炭素を瓶に閉じ込めているわけです!
↑の方式は フランス の シャンパーニュ地方 のものですが、19世紀後半のフィロキセラ の被害がきっかけでスペインに伝わったそうな。
フィロキセラ=ブドウネアブラムシ=1863年ですよ~。
カバの概要に関しては以前にご説明したのですが...
過去問解説 2016年 共通 [044] スペインのブドウ品種 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!
数点補足しておきます(; ・`д・´)!
まず、CAVAの産地は スペインの カタルーニャ州 の ぺネデス ですが、中でも サン・サドゥルニ・ダ・ノヤ (San Sadurni d'Anoia) が全体の 85% を生産しています!
次に、カバの 熟成期間 (瓶詰めからオリ抜きまで)は
・通常 のものだと 9か月
・リゼルバ が 15か月
・グラン・リゼルバ だと 30か月 で 収穫年表示 の義務があります!
あと、残糖度は覚えておいて下さいね~。
左から辛口(=含まれる糖分が少ない)で、ブリュット・ナチューレ、エクストラ・ブリュット、ブリュット、エクストラ・セコ、セコ、セミ・セコ、ドルチェ と読みます。
しっかりカバを勉強したい方はコチラをどうぞ!
スペイン カバ ★ 近年認められたブドウ品種、熟成期間、残糖度 など - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!
とりあえず、こんなもんでいいんじゃないかな~( 一一;)
あんまり内容が重複し過ぎるのも面白くないですしね。
練習問題
1・CAVA D.O. の 「D.O.」とは何?
2・カバ・シャンパーニュなどのスパークリングワインが発泡性な理由は?
3・シャンパーニュ方式(=瓶内二次発酵)がスペインに伝来したキッカケとなったブドウの害虫は?またその被害が始まった年は?
4・カバの生産地は何州のどこ?
5・...また生産 全体の85%を占めている産地は?
6・カバの熟成期間について答えなさい
(瓶詰めからオリ抜きまで)
・通常のもの → 〇か月
・リゼルバ → 〇〇か月
・グラン・リゼルバ → 〇〇か月
7・↑の3つのうち収獲年表示の義務があるのは?
8・以下、カバの残糖度に対する①~⑦を埋めなさい!
分からなかったらやり直し!
内容をしっかり読み返しましょう。
おまけ
字幕がうれしい!
[ペネデスの新コンセプト・ワインとカバ 【スペイン物語】]
引き続き。スペインはわりかし訳されてるな~。
[うまいカヴァを作る村。スペイン]
今回はここまで!
次回は 共通問題[049] ポルトガル からです。