今回はチリのブドウを使った蒸留酒ピスコでーす。
当方、店ではワインの3種飲み比べセットというものを出していますが
たまーに受験生の方も来られるので変化球として試験にも出るピスコを出してみよう(; ・`д・´)!と昨日1本購入してみました。
コレね↓ コレ
チリ産 ピスコ アルト・デル・カルメン ピスコ トランスパレント
けっこう安かった(; ・`д・´) ...ってのはさておき
インポーターはモトックス。
産地の アタカマ州 エルキ・ヴァレーなんて試験範囲ですが
自信の無い方は↓をチェック! (今回はせめてこの位置だけは覚えておいてねっ☆)
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さて、ここから先は試験とはカンケーない話。
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(参考資料)
そもそも、ピスコとは現地の言葉で鳥という意味。かつ...
スペインの植民地だったペルーの貿易港「ピスコ」に由来するよ。
左上のパナマ、グアテマラは後で出てきます。
ここからは小話形式でピスコの話をしていきまっす。
(16世紀)
スペイン
「よっしゃ、ペルーを植民地にしてやったわ(; ・`д・´)」
「お前らブドウでも育ててワイン造ってみんかい!」
↓
ペルー
実はブドウ栽培に最適の土地
→安くて質の高いワインを量産
→スペイン本国の貿易を圧迫
↓
スペイン
「お前ら、やり過ぎや!」
「ワシらの商売邪魔するつもりか?」
「ワイン畑つくるの禁止な(; ・`д・´)」
↓
ペルー
無視
↓
スペイン
「ワインはパナマ、グアテマラ↑に輸出禁止な!」
↓
ペルー
「グヌヌ...(+_+)」
実はこの頃もピスコ生産はされていたけど
1687年に起こったペルーの大地震でワインやピスコを入れていた壺(≒アンフォラ)が割れるれると同時に産業も崩壊。
(17世紀初頭~)
ペルー
「ワイン生産はアカンようになってしもーた( 一一;)」
「せや、蒸留したろ!」
本格的にピスコ生産開始!
↓
「お隣ボリビアのポトシ鉱山の発掘とか、ピスコはアメリカ大陸の労働者に需要あるやんけ~」
(18世紀)
ペルー
「なんかキリスト教の勢いが失速しとるな~。」
→ブドウ畑が減る→ピスコ生産減る
↓
スペイン
「せや、お前らラムの生産は許したるわ!」
↓
ペルー
「くそー、質の高いピスコが造れるのに、粗悪なラムとは...(。-`ω-)」
(18~19世紀)
コットン=綿の需要が高まる!
さらにアメリカの南北戦争(1861~1865年)で値段が急騰!
↓
ペルー
「せや、ピスコ造るん辞めて、コットン(綿)の生産に切り替えたろ!」
→ピスコ生産減る
(19~20世紀)
チリ
「ゴールドラッシュでアメリカが沸いとる!」
「よっしゃ、ペルーのピスコに負けず、ワシらの蒸留酒も売り出すで~」
↓
アメリカ
「えっ、それってピスコだろ?」
↓
チリ
「グヌヌ...( 一一;)」
(もう、ピスコって名前でエエわ...。)
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まぁ、こんなオチです。
接客業の方はイキイキとこんなピスコの歴史で漫談が出来るようになればパーフェクツ☆
もっと興味がある方は↓
最初の4分くらいだけ見ればOK
www.youtube.com#1853年=日本が黒船来航で騒いでいる時、サンフランシスコではピスコ・サワーのカクテルを楽しんでいたそうな(´_ゝ`) フフフ
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【編集後記】
飲食の方は試験に挑戦するのを恐れないで! - その理由とは?
飲食業でなおかつ調理をされているなどお客さんや同じ業界の人との接点が少ない方へ!
筆者がよく接するワインエキスパートの方がよく口にされるのが
「落ちても(特に)失うものが無いからね~」というセリフです。
(もうかれこれ5人以上から聞いたと思います...)
やはり、がっつり飲食=多少なりともワインに関わる仕事で生計を立てていると、周囲の目やクローズな環境から試験を恐れ気味ですが、エキスパートの方は↑のような考えで気楽に試験を受けているという事実があります。
なので、飲食でソムリエに挑戦される方も
是非↑のような考えに習って気軽に考えてみて下さい。
ここ数回は精神論ばかりで申し訳ないですm(_ _)m
ついでに言えば、業種によっては「4~5人に1人通る試験なんて余裕じゃん!ウチらはもっと厳しい試験をくぐり抜けてきた!」という方も。続きは↓
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以上