ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


【ドイツ】モーゼル - 歴史 - 【神聖ローマ帝国】 → 【プロイセン王国】 → 【ドイツ連邦】の流れ +『聖ヤコブス施療院』


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引き続き、ドイツ・モーゼル地方歴史 です。

 

▼時代の流れ

今回から取り上げるのはつの時代 辺り。

【神聖ローマ帝国】962~1806年

【プロイセン王国】1701~1918年

【ドイツ連邦】1815年~

予習 を兼ねてお時間が許せば ↓動画 をご覧下さい。(25分44秒)

前回からの神聖ローマ帝国が、どうやってドイツ連邦になっていくか?が一発でわかります!


【ゆっくり解説】プロイセン王国

 

▼年表

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で、今回から3回に分けて↑(赤□部分)を取り上げます。

 

その 1つ目

▼『聖ヤコブス施療院』 @ トリアー

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ソムリエ教本('20) 126ページ

「1464年のトリアーの聖ヤコブス施療院(せりょういん)会計簿に、リースリングの苗木を植樹したという記録があり、これがこの品種の最古の言及の1つである。」

...とあります。

※神聖ローマ帝国時代

 

↑施療院 とは 平たく言えば  病院 のこと。

こちらが スペインの ガリシア地方↓ にある 聖ヤコブ の遺骸(いがい) を目指す キリスト教徒 の 巡礼者 を世話してました。日本風に言えば『お遍路さん』や『お伊勢さん』とかの 宿坊リースリングも育ててましたyoってニュアンス。

  

この史実にちなんだ ワイン がコチラ。

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トリアー慈善連合協会|ワインのあるライフスタイル もっと!ワイン

Vereinigte Hospitien, Triern

↑Google 翻訳 (おすすめ) 

 

↑イラストに ホタテ が書いてますが ワンランク上を目指す方 は↓も読んでおきましょー。奥の細道ならぬ「ホタテの道」~ (仏 chemins de saint jacques 英 way of st. james)

ameblo.jp

ja.wikipedia.org

サンティアゴ・デ・コンポステーラ - Wikipedia

コンポステーラ の 由来 は ラテン語で 「Campus stellae」(星の野)、「Compositum」(墓場)、「COMPOSĬTA に 示小辞 ĔLLA 」(良い場所・ふさわしい場所)

 

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ヤコブ (ゼベダイの子) - Wikipedia

9世紀ヤコブの遺体とされるものが、遥か遠くスペインの、現在のサンティアゴ・デ・コンポステーラの地で”奇跡的に発見された”とされる 

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さてさて、ちなみに遺骸が見つかった(...とされる)のが↑9世紀だから 施療院 が運営されてたのは 500年後 くらいの話 (; ・`д・´)!

 

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サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 - Wikipedia

伝説によれば、イエス十二使徒の一人聖ヤコブエルサレムで殉教したあと、その遺骸はガリシアまで運ばれて埋葬されたとされる

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さらに↑を読むと 気持ち悪い ですが、ちょうどその頃 イベリア半島 では イスラム勢力 と争う レコンキスタ (718~1492年) をやっていた 真っ最中 だったから、政治・宗教・観光的な神輿(みこし) として創作・利用されたのでは?という気が...( 一一;) 日本でも国が乱れる度に大仏を作ったり、神道・天皇制 でまとめようとしてたりしてますね。

 

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(同上)

... また、巡礼は当時イベリア半島を支配していたイスラム教国へのレコンキスタとも連動した。ヤコブはレオン王国などキリスト教国の守護聖人と見なされ、「Santiago matamoros」(ムーア人殺しのヤコブ)と呼ばれるようになった。キリスト教国の兵士は戦場で「サンティアゴ!」と叫びながら突撃したという。キリスト教国の諸王は巡礼路の整備や巡礼者の保護に努めた。

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先ほどの ワインのラベルは可愛かった♡ ですが↑を読むと わりと激しい 感じ。歴史的にみても「アッラー・アクバル(=神は偉大なり)」と言ってテロを起こす近年のイスラムの方々を決して非難できません。

 

(おまけ)

巡礼 に興味を持った方は↓

やっぱりヨーロッパ版『お遍路さん』だ!!


The Way Of Saint James - The Camino Of Santiago Video Guide - Travel & Discovery

 

(次回は、【神聖ローマ帝国時代】 と 【プロイセン王国時代】 の転換期にいた、トリアー大司教で選帝侯だった クレメンス・ヴェンツェスラウス を取り上げる予定です。)

 

 

【編集後記】

時代の流れ とか 聖ヤコブ とか ホタテ貝 とか 巡礼 とか、試験的には全く不要ですが、せめて 1つのキーワードを覚えるにしても、ただただ丸暗記するのではなく、その理由や意味を知っておいた方が後々強い のではないのかな?と思います。というのが、僕自身、付け焼刃的に覚えた知識は忘却の彼方ッス( 一一;)

 

さらに言えば、合格後、資格者に求められるのは 丸暗記した内容 ってよりも、その人自体が醸し出す "知的さ" や "博識さ" といった雰囲気 なので、こういったヨーロッパ文化の背景を知っておくのは それなりに有意義なこと なのではないかと。

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以上