今回もソムリエ協会の冊子から。
この「テイスティングノートの裏側」と題した「熟成容器」のページ。
オレンジの箇所に注目!
Reductive と Protective の話
↑を要約すると
2次試験のテイスティングで「フレッシュな」とかって項目を選んだりするけど
これを「還元的」って雑に表現するのはやめようぜ!ってこと。
というのは
ひとえに 還元的(≒酸素が無くなっていく、酸素が極めて少ない環境、および酸素に触れていない状態)っつーても、これが 良い香り(グレープフルーツ、火打石も許せる?)にも 悪い匂い(玉子、下水など)にもなるから。
同じ化学反応なのに「グレープフルーツ的な爽やかさははOK」で「玉子クサさはNG」とか、人間の勝手よね。都合が良いと「発酵」、悪いと「腐敗」みたいな。
それに、樽熟成(≒ゆるやかな酸化)など還元とは逆でも前述の悪い匂いになることもある。
だから、清濁あわせ吞む「還元的(Reductive=リダクティヴ)」って表現よりも
悪い匂い(玉子など)のないフレッシュなワインであれば「酸化を極力さけた(Protective=プロテクティブ)」って表現の方がより正確じゃないっスか?
…つー話。
参考
こちらのサイトが勉強になり過ぎる。必読!
おまけ
↑リンクにもある通り、還元(的状況)なくしてワイン無し!
そもそもワインって「酸欠(≒還元)で⚪︎⚪︎まみれ」ってこと。
酵母のかわりに、もし人間がタンクに閉じ込められて…と考えるとグロい。
(続き)…この酵母の死骸(=肉)がアミノ酸(=旨み)を含んでいて、ワインに溶けて美味しくなるのがシュル・リーやシャンパーニュ方式。
つまり、ワインとは スカトロ や カニバリズム の素晴らしき世界かな。
以上