ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


過去問解説 2016年 共通[014] アルマニャックについて

このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。 

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このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。

 

問題014 [酒類飲料概論]

ユニ・ブラン、フォル・ブランシュ、コロンバールなどの原料を用いて製造さ れる酒は?

 

1.  Armagnac

2.  Marc du Jura

3.  Calvados du Pays d’Auge

4.  Martinique Blanc

 

 

正解は...

1.  Armagnac アルマニャック

正解のアルマニャックコニャックの原料としては...

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白ブドウのユニ・ブランフォル・ブランシュコロンバールが有名です!

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特に ユニ・ブラン Ugni Blanc フランスでの白ブドウの栽培面積が最大=1位※の品種ですので覚えておきましょう(; ・`д・´)!

※2014/2015年のデータでは 1位=ユニ・ブラン 84,464ha 2位=シャルドネ 48,919、3位=ソーヴィニョン・ブラン 30,000ha

※↓トレッビアーノ Trebbiano とは ユニ・ブランの別名です。

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つまり「ユニ・ブラン⇔仏の白ブドウ栽培面積1位⇔コニャック・アルマニャック」という公式をもっておけばよいかと...(´_ゝ`)

 

ついでなので、今回はアルマニャックについて少し深掘りしておきましょう!

以前にご紹介済みに内容も多々ありますが、ご容赦いただければと思いますm(_ _)m

 

アルマニャックを生産する地域はフランスのボルドーを挟んで、南から A→B→C の順番 アルマニャック→ボルドー→コニャック という風に並んでいます!

この知識は接客でもよく使えますよ( `ー´)ノ

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アルマニャックは原料の白ブドウが栽培される地区の地質によってランクが決められているのですが、なかでも最高品質なのは バ・ザルマニャック Bas-Armagnac と呼ばれる地図上の左側の地区で砂質土壌なのが特徴です!

ソムリエ・ワインエキスパート試験は何でも最高級とか1位を覚えると吉!=幸せになれるよ~(´_ゝ`)

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生産方法として伝統的には連続式蒸留器蒸留がキホン!

まぁ連続式蒸留器って醪(もろみ)[=酒の原料となる液体]を連続して循環し続けるやり方なので、何回も蒸留するとせっかくの「連続式」って意味が無いんだけどね( 一一;)

www.youtube.com

 

ちなみに、1972年に単式蒸留器2回の蒸留も認められていますが、これはあまり覚えなくてもよいかと思います。

 

...という理由というか余談ですが、コニャックは単式蒸留器で2回を行っています。実はアルマニャックの人たちは1回の蒸留に誇りを持っていて「コニャックの奴らは2回も蒸留しているから美味しい成分が抜けてしまっている!本当においしいブランデーはアルマニャックだ!」くらいの事を思っているようです(´_ゝ`)

www.youtube.com

 

アルマニャックの珍しい銘柄としては ブランシュ・アルマニャック Blanche Armagnac と呼ばれる、蒸留後ステンレスタンクなどで3か月以上熟成して色を付けないものがあります!

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最後に熟成年数表示について覚えておきましょう!

基本的にアルマニャックはいろんな熟成年数のものを混ぜて作られているのですが、表示年数としては一番若いものの熟成年数を表記するように決められています!

つまり4年と書かれていれば「少なくとも最低4年は熟成したもの!」と言えます。

逆にケータイやネットプロバイダの通信速度が「下り最大〇〇メガbps」とか、多いものでいくとロクな事はありませんね。そんなの実際出ないのに...( 一一;)

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ただ、例外として ヴィンテージ・アルマニャック という同じ収穫年のものだけで作られ10以上熟成されたものも存在します。

 

話を戻して...熟成年数

V.S.O.P

X.O または ナポレオン

10オルダージュ Hors d'Age

...くらいを覚えておけばOKかと(´_ゝ`)

 

今回も復習しておきましょう!

練習問題

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1・アルマニャック・コニャックの原料となる白ブドウで、フランスでの栽培面積が最大(2014/2015年)のものは?

 

2・アルマニャック・ボルドー・コニャックの位置関係は?

 

3・アルマニャックの最高品質の地区とその土壌は?

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4・アルマニャックは伝統的に〇〇式蒸留器で〇回蒸留する!

 

5・蒸留後、ステンレスタンクなどで3か月以上熟成し、色を付けないアルマニャックの銘柄(AOC)は?

 

6・アルマニャックの熟成年数は「ブレンドしたもので一番〇〇もの」

 

7・ヴィンテージ・アルマニャックとは何か?

 

8・VSOPは何年熟成したものか?

 

9・6年熟成したものを〇〇、〇〇〇〇〇という。

 

10・Hors d'Age の熟成年数は?

 

今回も分からなかったらやり直しです。

内容を読み返しましょう(; ・`д・´)!

 

おまけ動画

うーん、よくまとまっておる(´_ゝ`)!

www.youtube.com

 

さっきのABCの説明など!

www.youtube.com

 

今回はここまで!

次回は 共通問題[015] 酒類飲料概論 からです。

過去問解説 2016年 共通[013] ウイスキーについて語れるようになろう!

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このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。

 

問題013 [酒類飲料概論]

バーボンウィスキーの原料で 51%以上使われるものは?

 

1.  トウモロコシ

2.  二条大麦

3.  ライ麦

4.  小麦

 

 

正解は...

1.  トウモロコシ

www.youtube.com

アメリカのバーボン(ウイスキー)といえば「ワイルドターキー」やローラがCMをしている「ジムビーム」などが有名ですが、法律で原料にトウモロコシ51以上含むことが義務づけられています。

実はあともう1点「熟成には内側を焦(こ)がした新樽を使わないといけない!」というルールがあるのですがソムリエ・ワインエキスパート試験で問われるのは↑の原料の比率のみです(-ω-)/

アメリカン・ウイスキー - Wikipedia

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ウイスキーとは? 

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問題のバーボンやスコッチなど様々なウイスキーがありますが、話を大枠の概念的なものに戻して今回はそもそも「ウイスキーとは何か?」というところから始めましょう( `ー´)ノ

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これは少し乱暴ですが...

「ワインを蒸留したらブランデー

というのに対して...

「ビール(※)を蒸留したらウイスキー

...という言い方が分かり易いかと思います。

正確にはビールに近い醪(もろみ)...というか液体ですが、これに関しては後ほど詳しくご説明しますm(_ _)m ちなみに醪(もろみ)とは「酒の原料になるもの」という意味です。

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そもそも、ウイスキーの原料である麦やトウモロコシなどの穀類ブドウと違って糖分がないので酵母がアルコール発酵するコトができません。

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なので、ウイスキーはまず穀類に含まれるデンプンを糖化させます。

問題のトウモロコシの他にウイスキーの代表的な原料としては、いわゆる「モルト」などと呼ばれるが有名です。麦であれば発芽させ、その時に発生する糖化酵素の働きによって含まれるデンプンをまずに変えるのです!

発芽しないトウモロコシなどの原料に対しても↑と同様に酵素のチカラをかりて糖化を行うことができます(´_ゝ`)

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このデンプンが糖に変わった状態の穀類(お湯)に入れてかき混ぜて甘いお粥のようなものを作ります。

「お湯」というのは温度が高いと先ほどの糖化酵素がよく働くためです!

 

これに酵母を入れる事によって糖分をアルコール発酵し、ビールのようなウイスキーの醪(もろみ)が出来上がるのです!

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アルコール発酵が終わると...

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このビールみたいな液体をよく見るオバケみたいな蒸留器などで蒸留したものがウイスキーというわけです( `ー´)ノ

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ウイスキーの概要の説明が終わったところで

次はウイスキーにはどんな分類があるか見てみましょう!

ウイスキーの分類

ウイスキーには大きくの分類があります!

 

1・モルトウイスキー

二条大麦だけを原料にして、単式蒸留器2蒸留したもの。

 

ここでポイントが2つ出てきました。

まず二条大麦を使う理由というのが、二条大麦にはデンプン質が多く含まれるからです!

デンプン質は糖に変わりますので...デンプン質が多い→糖が多い→アルコールに変えれる量が多い...という事になります(´_ゝ`)

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次に単式蒸留器というのは、先ほどの写真の昔ながらのオバケみたいな蒸留器の事です。これで合計2回蒸留を行うのですが、1回目は先ほどのビールのような液体を、2回目は1回目に蒸留してできた液体を投入するのです!

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ちなみに二条大麦が原料のモルトウイスキーの原酒だけで造られたもの(=トウモロコシなどなどを原料としたグレーンウイスキーなどとブレンドしていないもの)ピュアモルトウイスキーと呼びます。

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また、1つの蒸留所で作られるモルトウイスキーを瓶詰めしたものをシングルモルトウイスキーと呼びます。

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2・グレーンウイスキー

トウモロコシなどを原料として連続式蒸留器で蒸留したもの。

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ここでもポイントが2つあります。

まず連続式蒸留器というのは、単式蒸留器(の仕組み)が紀元前3500年から存在していたのに対し、これは19世紀になって発明されたものです。

先ほどの単式蒸留器は1回1回蒸留しないといけなかったのに対して、この連続式蒸留器は下の動画のように原料となる液体の醪(もろみ)を循環させて1発で蒸留を終わらせる事ができます。

www.youtube.com

これによって蒸留が画期的に便利になると「原料をケチろう( 一一;)!」という動きが出てきます。それ以前にイギリスでは18世紀からウイスキーの原料となる麦芽に高い課税がされていたので、麦芽さえ使わなければ原料費と税金をダブルでコスト削減ができるというメリットがあったのです!

日本で第三のビールができたのと同じ流れですね。結局、近々ご破算に願いましては

ということになるそうですが...(-_-メ)

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ちなみに問題のバーボンは大枠で言えばグレーンウイスキーの部類に入ると筆者は思うのですがウイスキーマニアなどのスノッブ(=論客)の方は先ほどご紹介した「樽に関するルールがない!」と厳しいご意見です。

バーボンウィスキーとグレーンウィスキーの違いを教えてください。 - 大体... - Yahoo!知恵袋

 

3・ブレンデットウイスキー

これは先ほどの2つモルトウイスキーグレーンウイスキーをブレンドしたものです。

これはグレーンウイスキーが世に出だしたころ「安いのは良いんだけど、グレーンウイスキーだけでは味が物足りない(; ・`д・´)!」という理由で、以前のモルトウイスキーのしっかりしたものと混ぜるようになったというのがキッカケです。

貧乏くさい話ですね(笑)

 

ちなみに、ブレンデットウイスキーとして有名なのはジョニーウォーカーなどがありますが、2014年度の世界のスピリッツ売り上げランキングでは8位です。

実は注目すべきは5位になってる「オフィサーズ・チョイス」というインドウイスキーの勢いなのですが、今回はそれはさておき...( 一一;)

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ジョニーウォーカーは、実は「タリスカー」や「ラガヴーリン」といった有名なスコッチをブレンドして作られているのですが興味のある方はコチラをご覧下さい。

スコッチウイスキーの入門 第四回:キーモルトとその遊び方。 | ACCETORY

スコッチ・ブレンデッド・ウイスキー銘柄一覧 | ウイスキー、ブランデーなどの通販サイト「アウトレットお酒.com」

ちなみにフェイマス・グラウスとかだと、あのマッカランが混ぜられているんですけどね~(´_ゝ`)

 

最後に試験的には世界ののウイスキーを覚えておきましょう!

世界のウイスキー

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1・スコッチ

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イギリスのスコットランドで生産される、麦芽にピート(=泥炭)からのスモーキーな香りを付けたものが有名です!

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一部のスコッチがこの「スモーキーな味や香り」と称されるのは、このピートを燃やすことによって出るフェノール(石炭酸)が溶け出すからなのです。

 

では、そもそも何故こんなことをしているのかというと、このピートを燃やして麦芽を乾燥させることにより麦の成長を止める為です。でないと、せっかくできた糖分を使い果たしてしまうからなのです!

つまりピートを使う事は「香り付け」もしながら「糖分も確保する」という一石二鳥というか攻守を備えた製法と言えます(´_ゝ`)

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2・アイリッシュ

↑の地図の左隣にあるイギリスのアイルランドで生産されます。基本的には先ほどのピートによる香りづけを行わないのもが多い。

 

ジェムソンなんて有名ですね~。

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3・バーボン

復習になりますがアメリカで作られる原料の51トウモロコシのウイスキー。熟成には内側を焦がした新樽を使う事が法律で定められています。

ちなみに「なぜ新樽なのか?」というのに正式な答えはありませんが...1.輸送上のリスク回避、2.樽による風味付け、3.樽職人の組合への配慮 など3つ考えられるそうです。なんとなく3という気が...( 一一;)

Bourbon Barrels: Why Exactly Must They Be New? - The Whiskey Wash

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4・カナディアン

ベースウイスキーと香りのあるフレーヴァードウイスキーをブレンドしたもの。

試験的にはこれだけでOKです!

 

5・ジャパニーズ

日本で作られるウイスキー。

説明は不要ですね(笑)

 

非常に長くなりましたが今回も復習しておきましょう!

練習問題

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1・「ウイスキーとは何か?」大まかに説明してみて下さい。

「ワインを蒸留したら〇〇〇〇〇なのに対し、ウイスキーは...」

 

2・ウイスキーの原料は?

「〇や〇〇〇〇〇〇」などの〇〇

 

3・ウイスキーを作るプロセスは?

「穀類の〇〇〇〇を〇〇のチカラで〇〇してビールのような〇を作り〇〇する」

 

4・モルトウイスキーで穀類の〇〇〇〇が使われる理由は?

「〇〇〇〇が豊富に含まれているから」

 

5・モルトウイスキーは基本的に何回蒸留するか?

 

6・ピュアモルトウイスキーとは何か?

 

7・1つの蒸留所のモルトウイスキーを原酒として造られたウイスキーを何と呼ぶか?

 

8・グレーンウイスキーの原料は何か?また蒸留方法は?

 

9・ブレンデットウイスキーとは何か?

 

10・スコッチウイスキーに特徴的なスモーキーな香りを生み出すものは?

 

11・アイリッシュウイスキーの銘柄を1つあげよ!

 

12・バーボンの熟成に関するルールとは?

「内側を〇〇した〇〇を使うこと」

 

13・カナディアンウイスキーとは?

「〇〇ウイスキーと〇〇ウイスキーをブレンドしたもの」

 

今回も分からなかったらやり直しです。

内容を読み返しましょう(´_ゝ`)

 

おまけ動画

以前にもご紹介しましたが、お時間があれば是非...

www.youtube.com

 

筆者はウイスキーに関しては、このオジサンyoutuberが好きです!

www.youtube.com

 

今回はここまで!

次回は 共通問題[014] 酒類飲料概論 からです。

過去問解説 2016年 共通[012] スパークリングワインの製法について

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このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。

 

問題012 [酒類飲料概論]

スパークリングワインの製法で、スティルワインを大きなタンクに密閉し、その中で第二次発酵を起こさせて造る方式の名称は?

 

1.  トラディショナル方式

2.  シャルマ方式

3.  トランスファー方式

4.  メトード・リュラル

 

 

正解は...

2.  シャルマ方式

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大きなタンクで大量に生産できるシャルマ方式 (仏名=メトード・シャルマ Methode Charmat)で造られたスパークリングワインは価格も比較的安く普段使いしやすいものです!

 

かたや、瓶の中で1本ずつ発酵させるトラディショナル方式 (仏名=メドード・トラディショナル méthode traditionnelle)で作られるスパークリングワインは手間暇がかかる為、やや高価となります。

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有名なスパークリングワイン フランスのシャンパーニュ、スペインのカバの2つはトラディショナル方式なのに対して、イタリアのプロセッコシャルマ方式という事も予備知識の1つ(-ω-)/

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また、変わりダネの方式として瓶で発酵させたものをタンクに移してオリ引き・ろ過を行うトランスファー方式というものがあります!

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これの良いところは、シャンパーニュなどトラディショナル方式で本来行う オリを取り除く為に行う 動瓶 (仏名=ルミアージュ Remuage) と オリ抜き (仏名= デゴルジュマン dégorgement ) を 省略できるのです。

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↑の工程はめんどくさそうなので、省略できたら確かに楽そう...( 一一;)

 

ついでに、田舎方式 (仏名=メトード・リュラル méthode Rurale) というものがあります。これは1次発酵中※のワインの瓶に栓をして、瓶の中で発酵させてしまうものです。

これまでご紹介したトラディショナル方式・シャルマ方式・トランスファー方式の3つとも、ある程度発酵を終えたワインに泡をつける為の2次発酵を行っています。

つまり、田舎方式とは「いきなり泡を作る!」って感じの製法です( `ー´)ノ

 

この方式はフランスの南西地方やローヌ地方などで行われていると言われていますが、実際にはそこまで使われているコトはないそうです。試験的な知識ですね( 一一;)

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最後に炭酸ガス注入方式(英名=カーボネイテッド・スパークリングワイン carbonated Sparkling wine)と呼ばれるものがあります。これは発酵によって泡をえるのではなく、名前通り炭酸ガスを吹き込んで泡を作ります。

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今回もおさらいをしておきましょう!

練習問題

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1・シャルマ方式とトラディショナル方式の違い・特徴は?

 

2・シャルマ方式 or トラディショナル方式のどっち?

・フランスのシャンパーニュ

・イタリアのプロセッコ

・スペインのカバ

 

3・トランスファー方式はトラディショナル方式の何を省略できるか?

仏名で「〇〇と〇〇」

 

4・メトード・リュラル方式とは何か?

 

5・発酵によって泡を得ないのはどれ?

・シャルマ方式

・トラディショナル方式

・トランスファー方式

・田舎方式

・炭酸ガス注入方式

 

今回も分からなかったらやり直し。

内容を読み返しましょう

 

今回のトラディショナル方式=特にシャンパーニュの高級なものは泡もキメ細かく長持ちもし、また、ものによっては「パン・グリエ」と呼ばれるコゲたパンのような香ばしい感じがたまりません。「やっぱシャンパーニュって他のスパークリングワインとは格が違うのかな~。」とも思ったり...(´_ゝ`)

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◆カバの製造工程(トラディショナル方式)

動瓶とかオリ抜きをイメージしていただけるかと...。

www.youtube.com

 

◆高額シャンパーニュランキングBEST10

知ってるシャンパン盛りだくさん!ドンペリは意外に安い( 一一;)?

www.youtube.com

 

今回はここまで!

次回は 共通問題[013] 酒類飲料概論 からです。

過去問解説 2016年 共通[011] ワインの「醸し」について勉強しよう!

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このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。

 

問題011 [酒類飲料概論]

ワインの醸造において使われる用語「マセラシオン」の意味は?

 

1.  醸し

2.  酵母

3.  発酵

4.  除梗
 

 

正解は...

1.  醸(かも)し

「醸し」=「マセラシオン」 はワイン作りにおいて大切な工程の1つです!

試験を目指そうという方なら、ぜひ他人に語れるレベルの知識を身に着けておきましょう(-ω-)/

 

醸(かも)しとは

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赤ワインを赤ワインたらしめるワインの醸造工程が醸(かも)しです。この工程でアルコール発酵中のワインをブドウの種子に漬け込んで赤い色素(=アントシアニン)苦み(=タンニン)を引き出します。

 

実は黒ブドウからでも白ワインを作る事は可能で、例えばフランスのシャンパーニュ地方などでは...

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黒ブドウのピノ・ノワールなどから作る白のワインをブラン・ド・ノワール blanc de noir (=「黒の白」の意) などと呼んだりします!これは黒ブドウを使っているにも関わらず、先ほどの醸しを行わないために赤い色素が出ず白ワインとなるのです(-ω-)/

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ちなみに2017年度のソムリエの論述試験にオレンジワインとは何か説明せよ!」という問題が出題されていました。

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白ワインの製造工程では本来「醸し」は行わないのですが、赤ワインと同じくブドウの皮や種(たね)に漬け込む「醸し」を行うことによって↑の写真のようなオレンジに近い色が抽出されるのです!

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そもそもオレンジワインの起源はジョージアで...

イタリアからだいぶ東ですね~、ってか東欧です(´_ゝ`)

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地中に埋めた大きなツボ(=アンフォラ amphora )でワインを作っていたのですが、そこに皮や種ごとワインをぶち込んでいたというのがキッカケだそうです。

こうやって知るとオレンジワインってワイルドな感じがしますね(; ・`д・´)!

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さて、ここまできたところで...

練習問題

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1・赤ワインと白ワインの決定的な違いを生む工程は?

「〇し」

 

2・1の目的は?

「ア★★★★★★とタ■■■の抽出!」

 

3・シャンパーニュ地方で黒ブドウから作られる白のワイン(≒シャンパーニュ)を何と呼ぶ?

「〇〇〇・ド・〇〇〇〇」

 

4・オレンジワインについて説明せよ!

・製法について

「赤ワインで行う〇〇を...」

 

・発祥の国は?

「東欧のジ〇〇〇〇」

 

・地中に埋めている大きなツボの名称は?

「ア〇〇〇〇」

 

分からなかったらやり直し!

内容を読み返しましょ~(´_ゝ`)

 

今回はここまで!

次回は 共通問題[012] 酒類飲料概論 からです。

ソムリエ・ワインエキスパート試験 過去問解説 2016年 共通010

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このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。

 

ちなみに下のリンクはご参考まで。

【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

 

問題010 [酒類飲料概論]

1878年に発見されたブドウの病害で、その代表的な防除対策としてボル ドー液散布が行われる病害名として適当なものは?

 

1.  ウドンコ病

2.  灰色カビ病

3.  ベト病

4.  晩腐病 

 

 

正解は...

3.  ベト病

基本的なブドウの病害と対策についてでした。

今回からもうちょいポイントだけを抑えたラフなスタイルでいきたいと思います...ご容赦下さい(´_ゝ`)

 

ブドウの病害⇔対策の便利な覚え方

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ブドウの病害は何個かあって流行った年代を順番に覚えるというのもポイントですが、とりあえず今回は病名と対策だけに絞った覚え方をご紹介したいと思います( `ー´)ノ

 

ベトっとしたボルドー液

問題のベト病(フランス名=ミルデュ Mildiou)とは白カビによってブドウの葉や花や果実が落ちてしまう病気のコト。これにはボルドー液という硫酸銅+(生)石灰+水を混ぜた溶液を散布します。

ボルドー液の原料の「石灰」についても過去に出題されてるので要チェック!

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色いウドン

これまたカビによって引き起こされる病害。ウドンコ病(仏名 オイディウム oïdium) とは ブドウの果実が名前の通りウドン粉のような粉でおおわれた状態になってしまうもの。これには硫黄を含む農薬を散布します。

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「晩(ばん) → ベン」

晩腐病(ばんぷびょう)とは晩秋の収穫時期になったブドウを腐らせてしまう病害。これにはベントレート剤を散布します。ちなみに日本で最大の被害が出たのはこの晩腐病である事もよく出題されています!

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「フィロキ(=木)セラ」

フィロキセラ phylloxera とは、ブドウネアブラムシのこと。19世紀後半ヨーロッパで壊滅的な被害を与えました。これにはフィロキセラに耐性をもつ北米産の台木を接ぎ木して対策を行います。

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「灰色カビはとにかく長い名前」

灰色カビ病(仏名 プリチュール・グリース Pourriture grise)はボトリティス・シネレア菌という菌が原因で灰色のカビが生えてしまうもの。これにはイプロジオン水和剤という殺菌剤を散布します。

プリチュール・グリース、ボトリティス・シネレア、イプロジオン...と全部長い名前ですね(; ・`д・´)!

 

ちなみに完熟ブドウにこの菌がついたら貴腐ワインになります!「馬鹿と鋏は使いよう」というか「菌も生えよう」でしょうか...。

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まとめ

もう一度全部まとめておくと...

「ベトっとしたボルドー液」
「黄色いウドン」
「晩(ばん) → ベン」
「フィロキ(=木)セラ」
「灰色カビはとにかく長い名前」

...です(-ω-)/

 

練習問題

1・ボルドー液とは?

2・ウドンコ病の仏名は?

3・日本で最大の被害があったブドウの病害は?

4・北米産の耐性のある台木を接ぎ木して対策をとるブドウの害虫とは?

5・プリチュール・グリースの対策とは?

答えは記事中に載ってます!分からなければやり直し!内容を読み返してみましょう(´_ゝ`)

 

今回はここまで!

次回は 共通問題[011] 酒類飲料概論 からです。

 

筆者雑記

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春はというか2月は試飲会が多い!10日くらいブログをサボってましたが試飲会→店の営業でバタバタしてました。またマジメにコツコツ記事の投稿を再開したいと思います( 一一;)

ソムリエ・ワインエキスパート試験 過去問解説 2016年 共通007-009

このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に

「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。 

 

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このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。

 

ちなみに下のリンクはご参考まで。

【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

 

問題007 [酒類飲料概論]

ワインの醸造法による分類で、Vermouthが該当するものは?

 

1.  Still Wine

2.  Sparkling Wine

3.  Fortified Wine

4.  Flavored Wine
 

 

正解は...

4. Flavored Wine フレーヴァード・ワイン

ベルモット Vermouth といえば チンザノ Cinzano なんかが有名ですね。

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あれは分類的には フレーヴァードワイン Flavored Wine という ワインを薬草・果実・スパイスなどで味付けをしたものです。

実は近年人気のサングリア(=ワイン+果実)なんかもこのフレーヴァードワインの分類に含まれます!

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その他にもワインにどんな分類があるのかチェックしておきましょう( `ー´)ノ

ワインの分類について

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スティルワイン Still Wine

通常のワイン。

厳密には「発泡性(≒シャンパンのようなシュワシュワ)でもなく、シェリーなどのようにアルコール添加もされていなく、先ほどのフレーヴァードワインのように味付けもされていない!」という状態の普通のワインです(; ・`д・´)

 
スパークリングワイン Sparkling Wine

言わずとしれたシャンパン※カバなどの発泡性のあるワイン。

通常の発泡性ワイン(ガス圧気圧以上)と弱発泡性ワイン(ガス圧1~3気圧)の2種類があるのですが、それぞれフランス・イタリア・ドイツでの名称を覚えておきましょう(-ω-)/

※分かりやすいように敢えてシャンパーニュ→シャンパンという表現にしています!

  

[発泡性ワイン]

(フランス) ヴァン・ムスー Vin mousseux

(イタリア) スプマンテ Spumante

(ドイツ) シャウムヴァイン Schaumwein

 

[弱発泡性ワイン]

(フランス) ペティヤン pétillant

(イタリア) フリッツァンテ Frizzante

(ドイツ)  ペールヴァイン Perlwein

 

日本ワインでもあえてフリッツァンテって名前を使っているところもあります(-ω-)/

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Raro Frizzante Aromatico(ラロ フリッツァンテ アロマティコ) | Vinica 無料のワインアプリ

 

フォーティファイドワイン (=酒精強化ワイン)

ワインの発酵途中、もしくは発酵後にアルコールを添加して保存性を高めたもの。

昔、船で運ぶために日持ちするようにしたかったのです(´_ゝ`)

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代表的なものは...

スペインシェリー

ポルトガルポートワインマデイラワイン

イタリアマルサラ

フランスVDN・VDL

...などがあります。 

 

まず、これらの大枠をしっかりと覚えておきましょう(´_ゝ`)

 

問題008 [酒類飲料概論]

2009年ヴィンテージから適用されているA.O.P.の規定において、ラベル 表記の義務事項は?

 

1.  収穫年

2.  原料ブドウ品種

3.  瓶詰め業者名

4.  A.O.P. のシンボルマーク

 

 

正解は...

3.  瓶詰め業者名

ラベル表示の問題は頻出です。

まぁ、必要なさそうなものはものは想像できますけどね( 一一;)

 

EUワイン法のラベル表示について

EUのラベル表示に関しては 義務(=絶対に書かないとけないもの) 任意(=書かなくてもいいもの) の違いを抑えておきましょう!

 

このようなワインのラベルはお馴染みかと思いますが...

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代表的なものとしては...

義務のもの

アルコール度数

原産地

瓶詰め業者名

 

任意のもの

収穫年

ブドウ品種

 

まとめるとこんな感じです!

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ブドウ品種と収穫年は書いてなくても問題なさそうですね...(´_ゝ`)

 

問題009 [酒類飲料概論]

ボルドーやブルゴーニュをはじめ世界的に広く実施されているブドウ樹の 仕立て方として適当なものは?

 

1.  垣根仕立て

2.  棒仕立て

3.  株仕立て

4.  棚仕立て

 

 

正解は...

1.  垣根(かきね)仕立て

これまた頻出の問題です!

 

ブドウの栽培方法について

ブドウの栽培方法についてはそれぞれのキーワードとイラストを覚えておきましょう( `ー´)ノ

 

垣根(かきね)仕立て

フランスのボルドーブルゴーニュドイツイタリア などで幅広く使われている。

イラストとしては1本の枝を伸ばす ギヨ・サンプルの枝を伸ばす ギヨ・ドゥーブル があります!

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棒(ぼう)仕立て

ドイツのモーゼル地方など急斜面で利用されます。

ハート型が目印です!

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株(かぶ)仕立て

温暖な地域、南フランス、スペイン、ポルトガル でも、特に乾燥地で使われています。

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棚(たな)仕立て

日本など雨の多いところで使われています。

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イラストを見たらパッっと答えれるようにしておきましょう(; ・`д・´)!

 

今回はここまで!

次回は 共通問題[010] 酒類飲料概論 からです。

ソムリエ・ワインエキスパート試験 過去問解説 2016年 共通004-006

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「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。 

 

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このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。

 

ちなみに下のリンクはご参考まで。

【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

 

問題004 [酒類飲料概論]

ワイン醸造に関する用語「コラージュ」の意味に該当するものは?

 

1.  除梗

2.  補糖

3.  清澄

4.  破砕 

 

 

正解は...

3.  清澄(せいちょう)

基本的なワインの醸造用語でした。

 

ワインの清澄(=コラージュ)とは

赤ワインなどの透明度を高めるため(=濁りをおさえるため) に 清澄(=コラージュ Collage) という作業を行います。

 

これに使うのが、卵の白身・ゼラチン・ベントナイトなどを使います。

ちなみにベントナイトとは簡単に言えば泥(どろ)です!

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イメージとしては↓の図のようにワイン中のカスをまとめていく感じ(-ω-)/

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カヌレと清澄について

ちなみにカヌレというお菓子がありますが正式名称はカヌレ・ド・ボルドー。しっかりした赤ワインを作るフランス・ボルドー地方で、この清澄を行う為に使った卵の白身の残りである黄身を利用したのが始まりと言われています!

無駄がないですね~(´_ゝ`)

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この清澄以外にもワイン醸造の流れ(日本語)とそれに対応するフランス語をチェックしておきましょう( `ー´)ノ

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問題005 [酒類飲料概論]

下面発酵ビールは?

 

1.  アルト

2.  スタウト

3.  ボック

4.  エール

 

 

正解は...

3.  ボック

これまたよく出題されるビールについてでした。

 

下面発酵ビールとは

まずここから説明しましょう!

 

ビールは発酵中に酵母が上面に浮かぶ or 沈むか?によって種類が変わってきます!浮かぶものを上面発酵ビール、沈むものが下面発酵ビールです。

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皆さんが一般的に飲まれている日本のビール(↑ラガービール)は下面発酵ビールです。この下面発酵ビールは低温でじっくり発酵させるのでキリっと辛口に仕上がります!

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↑とは対照的に酵母が浮かんでくる上面発酵ビールは、高めの温度で発酵→酵母がより活発に働くため色は濃厚華やかな香り・味わいになってきます。分かりやすく言えばフルーティーです。

そういえば人気のオクトーバーフェストのイベントなんかで飲む濃い色のビールってコクがあって、いつもの日本のビールとは違う感じがしますね(´_ゝ`)

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試験に出題される下面発酵ビールについて

違いが分かったところで、試験的に覚えないといけないの下面発酵ビールのキーワードを覚えておきましょう( `ー´)ノ

 

ピルスナー

チェコ・プルゼニュが発祥。

 

ボック

ドイツ・アインベックが発祥

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試験的には頭文字2つをとって「下面発酵ビールはピッボ(ピルスナー+ボック)」です!覚えやすいですね(-ω-)/

 

問題006 [酒類飲料概論]

白樺の炭で濾過されるスピリッツは?

 

1.  Gin

2.  Tequila

3.  Vodka

4.  Rum
 

 

正解は...

3.  Vodka ウォッカ

スピリッツについての出題でした。

 

スピリッツ Spirits とは

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酒の中に含まれるアルコール分を酒精(しゅせい)と呼びます。

スピリッツとは醸造酒(酵母のチカラで発酵されたもの ex.ワインなど) を蒸留して酒精(アルコール分)の成分を強引に取り出したもの。つまり スピリット=精 と考えると連想しやすいかと(-ω-)/

 

この↑の考え方にのっとれば焼酎はスピリッツに入りそうですが、日本の酒税法上 焼酎は 特別に「焼酎」と定義されています!

 

試験に出題されるスピリッツについて

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試験的にはのスピリッツのキーワードを頭に入れておきましょう( `ー´)ノ

 

ジン Gin

穀類・麦芽を蒸留したものを、さらにボタニカル(草根木皮)に浸してさらに再蒸留したもの!

 

ウォッカ Vodka

穀類・イモ類を蒸留したものを 白樺(しらかば)の炭でろ過したもの!

 

テキーラ Tequila

メキシコのハリスコ州で生産。竜舌蘭(りゅうぜつらん)ブルーアガペ を 51%以上含むものを蒸留したもの!

 

せめて「ジンとウォッカの違い」くらいは言えるようにしておきましょう(´_ゝ`)

 

今回はここまで!

次回は 共通問題[007] 酒類飲料概論 からです。