ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!

独学での勉強方法をご紹介。オリジナル問題集や過去問を解いていただきながらポイントを解説します。


筆者が長年通ったワインスクールをやめた★3つの理由

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今回はひさびさに普通のブログっぽい内容です。

 

理由の前に少し補足しておくと、筆者が通っていたワインスクールというのが少々変わったところでソムリエ教本のような座学は"ほぼ皆無"、毎月1回90分程度の授業で5~7種類を飲み「君、このワインどう思う?」「これと比べて、どう表現する?」みたいな特殊なものでした。

 

もちろんスクールに通う魅力も当然あるとして、コロナ禍の昨今、もし窮地に追いつめられている読者の方がおられたのなら「こんな奴もいるんだな」と思って安心していただければ幸いです。

 

それではいってみましょう!

タイトルの「筆者が長年通ったワインスクールをやめた★3つの理由」です。

 

★1:店がつぶれそうになって貧乏に

3年前くらいの話です。恥ずかしながら店の売上が落ち込み & プライベートで散財していたら月額8千円の授業料さえもケチろうという流れになりました。当時は経済的にキツくて仕事関係の勉強代ですら節約の対象になったわけです。

 

スクールの雰囲気も内容も気に入っていただけに残念!!...ってのはさておき、自分の強みであるワインの情報源、しかもそのメインの1つを捨てざるを得ないという状況はわりと屈辱的でグッとくるものがありました。

 

★2:同じ先生に5~6年も通っていると内容が重複してきた

...そんな中。以前から薄々感じてはいたものの、長く通っていると先生の話す内容が2~3周目くらいに入ってきた...というか飽きてきました。(先生は素晴らしい方でしたが、さすがに...という感じです。)

 

ちなみに最近ではソムリエ協会のセミナーなんかは講師に流動性があるし安くて良いと思います。当たり外れはあるけれど、全然知らない方の話を聞くのは新鮮!!

 

★3:結局、ワインスクールの先生も試飲会(など)で飲んだワインを出しているだけ

さてさて、こんな感じで悩んでいた最中。最終的な決め手としては「どんなワインスクールの先生であっても、結局のところ元ネタは【試飲会(など)で飲んだワイン】でしかないという考えに至りました。

 

(ある程度、海外の現地の生産者や業者とのコネクションのある方などはおられるでしょうが全世界・全地域はさすがに無理っしょ?)


...とすれば、スクールを辞めるのは仕方がないとしても「無料(0円、+ 交通費のみ)で参加できる業界関係者向けの試飲会には、誰にも負けないくらいのコンプリートする勢いで行こう!!」って考えに切り替えました。

 

実際そうやってみると「試飲会に行ったら絶対に顔を合わせる馴染みのオジサン」とかが現れたりして楽しいもんです(笑) 逆に自分もそう思われているかも。

 



 

...ってわなけで、スクールに通うのを辞めて数年が経ちました。

 

現在はたまーに協会のセミナーに行く程度ですが、結果としてワインの経験値は↑で全然事足りるし、座学的な勉強はブログでも書きながら興味がある分野を自分で調べた方がマシって感じでしょうか。

 

スクールに通ってるだけで「やってる感」や「満足感」はあったかもしれないけど、実は伴っていなかった可能性と「先生についてさえいけば勉強できる」って甘えがあったのも否めません。

 

捨てる神あれば拾う神あり。通えないのであれば、通えないなりに覚悟を決めてやってみたら、これはこれで全然あり☆彡ってゆーか面白くなってきたわけです。

 

ちなみにですが、そうこうしている間に筆者の通っていた人気のワインスクールの先生もご高齢で引退。戻れるようになった今ではもうスクールはありません。皮肉なものです。

 

...というところで読者の皆様におかれましては是非、通うにせよ、辞めるにせよ、今を大切に生きて下さい。

 

以上

【ウルグアイ】耳慣れないワイナリーの所在地 ~ ★ロス・セロス・デ・サン・フアン / ★ボデガ・ガルソン / ★ボデガス・カラウ...など ~

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▼問題

ウルグアイのワイナリーと所在地の組み合わせとして正しいものは?

1:(名称)ロス・セロス・デ・サン・フアン - (地)モンテビデオ

2:(名称)ボデガス・カラウ - (地)コロニア

3:(名称)ボデガ・ボウサ- (地)カネロネス

4:(名称)ボデガ・ガルソン - (地)マルドナド

※ソムリエ教本'21 記載ページ 717 ~ 718

 

 

▼答え

4:(名称)ボデガ・ガルソン - (地)マルドナド

詳細は後ほど。。。

 

1:(名称)ロス・セロス・デ・サン・フアン - (地)モンテビデオ コロニア

国内最古 - 実はドイツ系

1854年頃、ドイツのラフセン家は、長い農業ブドウ栽培の伝統を持ち、サンファン川とデラプラタ川の間にある4つの牧場を買収し、農村部の会社ロスセロスデサンファンイコチコを生み出しました。」(歴史のタブのページ)

Google 翻訳

http://www.bodegaloscerrosdesanjuan.com/vinedosybodega.php

 

2:(名称)ボデガス・カラウ - (地)コロニア モンテビデオ

老舗家族経営 - スペイン系

カラウ家のワイン造りの伝統は、1752年にスペインのカタルーニャ地方で始まりました。」「1887年に建てられ、カラウ家によって回収された、国内で最も古い(...部類の...)ワイナリーの1つ。」「モンテビデオのダウンタウンからわずか数分の場所に」

Google 翻訳

https://bodegascarrau.com/

 

3:(名称)ボデガ・ボウサ- (地)カネロネス モンテビデオ

 国内外で高い評価 - 実は「ブドウは、カネロネス地方にあるブザの2つのエステートブドウ園から供給されています。」意外に新しい「フアンとエリサは、1942年にヌマペスケラによって最初に建てられた歴史的なワイナリーを復元することにより、2000年にボデガブーザ(≒ボウサ)を設立しました。

Google 翻訳

www.elixirwinegroup.com

 

▼まとめ

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▼参考資料

・概要

(★=オススメ度)

ウルグアイ全般について。まずサラッと流しましょう。

Google 翻訳

en.wikipedia.org

 

次に英語だけど↓も流す。微妙に情報源が少なくてツラそう。

[12分22秒]


Winecast: Uruguayan Wine and Tannat

 

・生産地域

次にウルグアイ全地域の概要。残念ながら内容は薄い。

Google 翻訳

www.uruguay.wine

 

・今回特にオススメの記事が↓

軽い国の概要 + 主要産地 カネロネス、マルドナド、コロニア + 品種はタナ、アルバリーニョについて。良いまとまり具合★★★

Google 翻訳

daily.sevenfifty.com

 

ボデガ・ガルソン@マルドナドについて★★★

スゲー最新式の設備です。「細長い樽」なんて初見。芋虫っぽいな。。。

↑ページ「アルゼンチンの億万長者アレハンドロ・バルゲロニによって設立」はダテじゃなさそう。&「ゼネラル・マネージャーであるクリスチャン・ワイリー」が登場。

[6分24秒]


Bodega Garzón, fine wine from Uruguay

 

以上

【日本】九州 - 宮崎 - 都農ワイン ~ 生産量 / 歴史 / 位置 ~

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▼問題

 (ソムリエ教本'21記載 - 99~100ページ)

 

①平成30年[=2018年]の日本ワイン生産量において宮崎県に該当するのは?

[選択肢は↓①~④]

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②宮崎県で1950年、山形県よりキャンベル・アーリーの苗を入手し栽培をはじめた人物は?

1:神保米吉

2:永友百二

3:石岡喜十郎

4:酒井弥惣

 

③都農町の位置は?

[選択肢は↓①~③]

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▼答え

①平成30年[=2018年]の日本ワイン生産量において宮崎県に該当するのは?

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国内製造ワインの概況 (平成30年度調査分)

https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/seizogaikyo/kajitsu/pdf/h30/30wine_all.pdf

 

②宮崎県で1950年、山形県よりキャンベル・アーリーの苗を入手し栽培をはじめた人物は?

2:永友百二 (ながとも ひゃくじ)

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是非↓を読んでみて下さい!!

tsunowine.com

この人物を記念したワイン↓もあるほど。

Hyakuzi エクストラ セック カーボネイティッド

 

③都農(つの)町の位置は?

この地図問題に関しては試験には出ません。都農町を含む教本記載の小林市・都城(みやこのじょう)市がどの辺りにあるのかイメージを持ってもらいたかっただけです。

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【あとがき:飯田様 - 日本ワイン大試飲会にて】

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昨日大阪は梅田の丸ビル-1F グランプリモでの日本ワイン試飲会で都農ワインさんのワインが特に素晴らしかったので今回の内容にしました。

 

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特にこのシャルドネの出来が凄い!ブラインドで「ブルゴーニュのトップキュベです。」と言われても分からないと思う。お値段も良心的。ケース買いしようか悩むほど。

 

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こちらは箱ワインと思ってバカにするなかれ! 味わいがキレキレでした。全体的にレベルが高いので、一体どんなセンスの方が味を決めているのか興味をそそられます。

 

帰ってから動画を見てみると、土壌、農法、設備など美味しさの秘密が分かったような気がしました。通常の見学でもここまで語ってもらえる事は少ないので見る価値が非常に高い動画です。

[所要時間 : 21分51秒]


宮﨑県都農ワイン

 

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ふと見てみると、会場で戴いたこちらの冊子の完成度も何気に一級品。「売り物の写真集なんじゃね?」と思ったほどです。スゲー。

 

ご興味を持たれた方は是非。

tsunowine.com

 

以上

【ギリシア】PGI リジョン vs ディストリクトの数

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▼問題

ギリシアワインについて、次の①~④の数に当たるのはどれか?

①PDO

②PGIリジョナル・ワイン

③PGIディストリクト

④PGIエリア

 

[選択肢]

(A)9 (B)33 (C)37 (D)58

 

↓ 

 

▼答え

(ソムリエ教本'21 記載 = 526~527ページ)

 

①PDOの数 - (B)33個

=原産地呼称

 

②PGIリジョナル・ワインの数 - (A)9個

地理的表示でも(大きな)地方にあたる数

 

③PGIディストリクトの数 - (C)37 個

(↑)...の中でもだった行政範囲にあたる数

 

④PGIエリアの数 - (D)58個

(↑)...の中でも最も限定された(≒小さい/細かい)範囲内にあたる数

 

  ▼まとめ

たぶん現在はもっと増えてそうな気もしますが、とりあえず。

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▼↑元ネタ

ギリシャは資料が見つけにくい。。。

 vineyards.com

 

 

▼おまけ

あと、PDOの生産色赤(R) or 白(W)とかあるけど、マケドニアは赤(R)が多めなイメージ。

 

とりあえずウィキを軽く流し読みしてから...(筆者には良い復習になりました。)

ja.wikipedia.org

 

この動画でも流し見しておけば良いかと。

[9分05秒]


Winecast: Greek Wine

 

以上

【アメリカ】インランド・ヴァレー - ローダイAVAについて ~ 属するカウンティ、サブリージョン数、西側に面するのは? ~

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▼問題

今回も問題から。

①ローダイAVAが属するのは?
1:サン・ホアキン・カウンティ
2:サクラメント・カウンティ
3:ヨロ・カウンティ
4:マデラ・カウンティ


②ローダイAVAのうち、西側にあるのは?
1:マカロミー・リヴァー
2:ボーデン・ランチ
3:ディアー・クリーク・ヒルズ
4:アルタ・メッサ


③ローダイAVAのサブAVAの数は?
1:5
2:6
3:7
4:8

 

 

▼答え

① ローダイAVAがあるのは

2:サクラメント・カウンティ

② 西側にあるのは

1:マカロミー・リヴァー

③ サブリージョンの数は

3:7つ

 

▼ソムリエ教本'21記載

323ページ ~ 324ページ

 

▼ポイント

大きくみると...

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細かく見ると... (教本にはマカロミー・リヴァーは文字だけなので地図をのっけておきます。)

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▼ご参考

・サーチャー

Google 翻訳

https://www.wine-searcher.com/regions-lodi

 

・ローダイのサイト

Google 翻訳

www.lodiwine.com

 

・地図(広域)の元ネタ

vineyards.com

 

・ローダイ拡大地図の元ネタ

wine.appellationamerica.com

 

・わりと試験のポイントが詰まっている動画(トークのみ)

[1分11秒]


Lodi Wines: Check, Please! Bay Area Wine Tips

 

以上

【スペイン】カナリア諸島 - 10のD.O.とその特徴を覚えよう!!

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▼ソムリエ教本'21 掲載ページ

p293~p295

 

▼問題

今回は久々に問題から入ります。

 

問題①

次のカナリア諸島のDOのうち、最も大陸に近いものは?

1:ランサローテ

2:グラン・カナリア

3:イコデン・ダウテ・イソーラ

4:エル・イエロ

 

問題②

次のカナリア諸島の島のうち、1730年に火山が噴火した島は?

1:ランサローテ島

2:テネリフェ島

3:ラ・ゴメラ島

4:ラ・パルマ島

 

問題③

次のカナリア諸島のD.O.のうち、「コルドン・トレンサド」という結果母枝をお下げ髪のように束ねた栽培方法をとるものは?

1:バリェ・デ・ラ・オロタバ

2:バリェ・デ・グィーマル

3:タコロンテ・アセンテホ

4:アボナ

 

 

▼答え

どうでしょう。答えられましたかね?

 

まとめ(=↑の答えを含む)

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タコロンテ=元老院っぽいニュアンス

Tacoronte is the Spanish transmogrification of the Guanche word "Tagoro", being on top of the bordure. The meaning of that word (also known as "tagoror") is a council of seniors, helping the local mencey(="king").

 

というコトで...

問題① 最も大陸に近いDO = 選択肢1:ランサローテ

問題② 1730年に火山が噴火 = 選択肢1:ランサローテ島

問題③「コルドン・トレンサド」=選択肢1 : バリェ・デ・ラ・オロタバ

※実際にはいろんなところでやってる可能性もあるけど、とりあえず教本に記載されているのはココってことで。

 

▼ご参考

・ワインサーチャー

Google 翻訳

https://www.wine-searcher.com/regions-canary+islands

 

・動画

2つご紹介しますが、どっちか1つ見ればOK。

前者は学術的。後者は活舌が良いので聞きとりやすいです。

[2分34秒]


Preserving traditional winemaking on Lanzarote

 

[3分44秒]


Gourmet Wine From A Volcanic Crater - Organic Vines Cultivated In Craters On The Canary Islands

 

・wiki

カナリア島=「犬の島」と呼ばれる由来

→海の犬=アザラシが生息していた。(昔に)

→野犬が多かった

ja.wikipedia.org

 

 

【ぼやき】

教本にはブドウの品種=マルバジア(白)とかネグラモル(黒)とか書いてますが、このブログではすっ飛ばしてます。全体的な話になるので問題にはなりにくいのかなという意図です。

 

あと、今回の動画にはわりと感動しました。栽培方法の多様性スゲー。

 

以上

【スペイン】ヴィンテージ情報 - 2019年

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▼ソムリエ教本'21 記載ヶ所

261ページ

 

▼ご参考

Google 翻訳

www.spanishwinelover.com

 

▼ポイント

教本と↑URLとの内容をまとめると...

 

・気温-高い、降水量-少ない、収獲期間 - 好天

 

・新鮮+成熟度が高い + 小粒 で 軽い

(酸味がある≒熟成のポテンシャル)

 →凝縮感に!!

 

でも...

 

・収量減(ワイン&モストで1200万hリットル)だった!!

(2018ヴィンテージが豊作だった後の反動)

 

結論としては...

 

・赤 - 上質 / 白 - 傑出

熟成タイプのワインにとって、この10年で最良のヴィンテージ

 

 

▼おまけ動画で実力チェック

試験に出てきそうな名前多し。全部イメージ出来てれば猛者。スペインワインといえば樽や熟成の文化だけど、新しい世代はよりライトなものを造ろうとしているのね。カウンター・カルチャーか~。

[6分16秒]


Spain wine tasting trip, Summer 2019 - JamesSuckling.com

 

以上