このブログでは、ソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に
「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。
今回のテーマは
ボルドー 各地区の位置と特徴です。
(仏)ボルドー内での各地区の場所と特徴をおさえて下さい。
それでは、問題にチャレンジして
現時点での理解度を確認しましょう!
問題です!
(難易度★★☆☆☆)
以下はフランスのボルドー地域の地図です。
①~⑥までの地区の名前を選びなさい。また可能であればその地区の特徴を説明せよ。
(選択肢)
A) アントル・デュ・メール地区
B) クラーヴ地区 C) ソーテルヌ地区
D) コート地区 E) サンテミリオン地区
F) メドック地区
回答とメモ
いかがですか?
これは試験的に覚えなくてはいけないというのもありますが、ワインの勉強をしいる人が、フランスでも王道のボルドーの事が分からないとなると大恥をかいてしまいかねませんf^-^; できなかった方は、回答をチェックして覚えていきましょう。
まず全体での回答です。
以下赤字の説明は試験でも頻出のキーワードなので要チェックですよ!
①F) Medoc メドック地区
土壌は砂利、赤ワインのみ。主要品種はカベルネソービニョン。
「シャトー・マルゴー」など計61のシャトーが格付けされています。
ちなみに、有名は「マルゴー」はこちら。
②B) Graves クラーヴ地区
土壌は砂利・小石、赤・白ワイン両方を生産。
「シャトー・オーブリオン」など計16のシャトーが格付けされています。
特に、北部の「ペサック・レオニャン」は優良産地で、クラーヴのAOCはすべてこの地区で造られています。
③C) Sauternesソーテルヌ地区
土壌は砂利・石灰・粘土石灰、白ワインのみを生産、世界三大貴腐ワインの産地。
ジロンド川支流のシロン川を挟んで南北に位置する。
特1級の最高クラスのシャートー・ディケムは最も標高の高い丘の上にある。
④D) Cotes コート地区
土壌は粘土石灰、赤・白ワイン両方を生産。
ドルドーニュ川・ジロンド川・ガロンヌ川の右岸に点在し、いずれもコート(丘)という名称通り丘陵地帯にあります。
⑤E) Saint-Emilion サンテミリオン地区
土壌は、石灰・粘土・砂利、特にポムロール地区は鉄の酸化物を含んだ「クラス・ド・フェール」と呼ばれる粘土石灰質。
赤ワインのみ。メルローが主体だが「シャトー・シュヴァル・ブラン」のみカベルネ・フランを使用。
プルミエ・グラン・クリュ・クラッセには計18シャトーが格付け。
⑥A) Enter-Deux-Mers アントル・デュ・メール地区
土壌は主に粘土石灰質。ドルドーニュ川とジロンド川に囲まれた「海(≠川)の間」という意味の名称の地区。辛口白ワインの大産地。
おまけ
さて、いかがでしたでしょうか?
難しい内容が続くので、できるだけイラストを交えて楽しく解説しようと試みてみました。
個人的にですが、ボルドーのワインは値段の割にあまりコスパが良くないと思っています。安くて美味しいものもなくはないですが、経験的に3000円程度のボトルを買ってみても「賭け」でしかない印象。
まぁ、実際に買って飲むかどうかは別にして、せっかくワインの勉強をしているのをしているのだから、前述ですが、王道であるボルドーの概要くらいはマスターしておいて欲しいもの。いわゆるソムリエやワインエキスパートの「見せ場」になるはずですf^-^;
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