このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に
「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。
このシリーズでは「流し読みで学ぶ過去問のポイント 」と題して、2017年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。
ちなみに下のリンクはご参考まで。
【アドバイス】 過去問を解くにあたって...【3点】 - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!
問題123 [ワインの購入と管理・販売]
日本の果実酒類の品目表示について、酒税法、食品衛生法などの規定により、ま た税関の指導により、輸入業者は適正な大きさの文字で明記したステッカーをボト ルに貼付する場合の項目は?
1. 年号
2. 送金決済
3. アルコール度数
4. 澱、酒石の有無
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正解は...
3. アルコール度数
正解以外の選択肢が優しい気が...( 一一;)
日本国内でのワインボトルのステッカー表示について
これに関しては、絶対に書かなくてはいけない義務のものと、別に書かなくてもよい任意なものを整理しておきましょう( `ー´)ノ
(注) 以下は代表的なものだけを抜粋したものです。
1. 表示義務のあるもの
アルコール度数★
容器の内容量
原産国名
輸入者の名前・住所
正解の「アルコール度数」はこっちでした。酒に関して最低限の情報って感じですね。あと輸入者=責任者ってニュアンスかと(-ω-)/
2. 表示義務のない任意のもの
収穫年
妊産婦の飲酒に対する注意
収穫年なんて分からなくても許せるかな~とも思いますね。まぁ知りたいところではありますが( 一一;)
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問題124 [ワインの購入と管理・販売]
前月棚卸在庫金額が500万円、当月の仕入れが300万円、当月の棚卸在庫金額が 450万円、他部署への振替金額が20万円の場合、対売上消費金額はいくらになるか?
1. 310万円
2. 330万円
3. 370万円
4. 390万円
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正解は...
2. 330万円
これは単純な計算問題です(-ω-)/
在庫管理について
今月あった...と言いますか...( 一一;)
在庫として今月抱えた最大の商品の金額の合計は...
・前月の棚卸在庫金額 500万円分 と
・当月の仕入れた 300万円分
...の 800万円 です。
そして、おそらく月末に残った在庫が
・当月の棚卸在庫金額が 450万円分 で
これに他部署への振替金額 20万分を払っていなければ合計して 470万円 残っていたはずです(-ω-)/
なので、商品として売れていったのは2つの差である
800万円ー470万円=330万円 という事になります!
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問題125 [ワインの購入と管理・販売]
酒税法第23条において、清酒の1㎘当たりの税率は?
1. 120,000円
2. 140,000円
3. 200,000円
4. 220,000円
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正解は...
1. 120,000円
以前なら、ワインなどの果実酒や酒精強化ワインなどの甘味果実酒の税率が出題されていたんですけどね~。今年は清酒(=日本酒)でした。
酒税について
酒税についてはわりかし複雑なのですが、これまた代表的なものをチェックしておきましょう( `ー´)ノ
こうして比較すると問題の清酒(=日本酒)の税率は比較的安いのかな~とも思いますね。
せっかくなので少しだけ補足しておくと...
ビール・発泡酒などを発泡酒類とまとめていますが、「第2・第3のビール」に代表されるように麦芽の比率によって税率が変わってきます!
従来のビール=麦芽比率50%以上
→220,000円(/1kL当り)=基本税率
第2のビール=麦芽比率25%以上
→178,125円(/1kL当り)
第3のビール=麦芽比率25%未満
→134,250円(/1kL当り)
今後、この3つが統一されるってんだから大変な話です。ビールメーカーも何の為に美味しさをキープしながらも麦芽を減らして値下げする努力をやってきたんだか...(+_+)
ビール税:26年に一本化、55円程度に 政府・与党調整 - 毎日新聞
混成酒には みりん が 含まれるのですが、これの税率は 2万円 (/1kL当り) です。
安いですね~。...ってか「みりん」に酒税がかかっているとは(; ・`д・´)!
上のグラフでは 清酒・果実酒 としていますが本来は醸造酒類のくくりで基本税率は14万円(/1kL当り)です。
ですが、この14万(/1kL当り)というのは試験で問われる事はないかと思います(-ω-)/ ワイン=果実酒、日本酒=清酒で出題されるはず...!
税率の話ではありませんが、混成酒類に甘味果実酒に分類されるシェリーやポート・マデイラなどの酒精強化ワインが含まれる事を覚えておきましょう!
ちなみに甘味果実酒の税率は12万(/1kL当り)ですが、度数が12度を超えると1度ごとに1万円が追加されていきます。ややこし~(-_-メ)
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問題126 [ワインの鑑賞と表現法]
テイスティングにおいて、バターの香りはどれに属するか?
1. Spicy
2. Balsamic
3. Ether
4. Chemical
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正解は...
3. Ether エーテル
これは消去法でいくしかない気が...(笑)
ワインの香の分類について
それぞれ選択肢の代表的なもの挙げていきます。
2次試験のテイスティングにも出そうなものをチョイスしました(; ・`д・´)!
1. Spicy スパイシー
→香辛料のニュアンス
コショウ = ペッパー Pepper
コリアンダー Coriander
丁子(ちょうじ) = Clove クローヴ
甘草(かんぞう) = リカリス Licorice
丁子は甘いタバコのガラムなんかに入ってるパチパチとなるあの実です!サーファーの方がよく吸ってるイメージ。
2. Balsamic バルサミック
→芳香性のあるもの
樹脂 = リジン Resin
ヴァニラ Vanilla
樹脂なんて表現はカベルネソーヴィニヨンやシラーなどしっかりした赤ワインによく使います。個人的には「木のエグみはあるけど甘い!」って感じ!
3. Ether エーテル
→エーテル臭のあるもの
バター Butter
ヨーグルト Yoghurt
他にも、石鹸・ろうそく・ワックスなどがあります。この分かりにくい「エーテル臭」という表現は「嫌な臭いはしないけど、どこか油っぽい」というニュアンスかと思われます(´_ゝ`)
4. Chemical ケミカル
→化学物質のニュアンス
ヨード = Iodine アイオダイン
ヨード(臭)とは海藻や海の香りのコト。スコッチならアイラ島のものや、ワインなら日本の甲州などに感じる事ができると言われています。
詳しくはソムリエ教本やネットに落ちてるこんな表を眺めてみて下さい(+_+)!
Wine Aroma Wheel from UC Davis
今回はここまで!
次回も「ワインの鑑賞と表現法」からです。