このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に
「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。
このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。
基本的に赤字の部分は頭にいれておいて下さい。最後に復習のテストを行います( `ー´)ノ
問題030 [フランス]
Vin Jauneの熟成規定として正しいものは?
1. 木樽で最低36カ月以上
2. 木樽で最低48カ月以上
3. 木樽で最低60カ月以上
4. 木樽で最低10年以上
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正解は...
3. 木樽で最低60カ月以上
問題文中の Vin Jaune = ヴァン・ジョーヌ (「黄色のワイン」の意) とは フランスの ジュラ地方 で生産されています。
では、いつも通り大枠から!
ジュラ地方 は フランスの東部、すぐ近くにスイスとの国境でアルプス山脈のふもとにあります。
ここで、細かい地図に入る前に
今回の「黄色のワイン」 ヴァン・ジョーヌ についてですが...
・ブドウ品種
サヴァニャン (=別名 ナチュレ)
・製法
樽をワインで満タンにせず、表面にできた フルール・デュ・ヴァン (=ワインの花) と呼ばれる 産膜酵母 と一緒に 60か月 以上 木樽で熟成させます。
これが問題の正解でした!
ちなみに熟成全体では収穫翌年から6年です。
スーティラージュ(=オリ引き) や ウイヤージュ(=樽に入ったワインの目減り分の補充) は禁止されています。
・味
熟成により グー・ド・ジョーヌ (=黄色の味 の意) と呼ばれる 炒(い)ったクルミ・アーモンドのような香ばしいナッツ系の味がします。
・ボトル(容器)
この地方独自の クラヴラン と呼ばれる 620ml 入りのものに入れられます。
最後に、ジュラ地方の地図をみておきましょう( `ー´)ノ!
今回の ヴァン・ジョーヌのみを生産する AOC が シャトー・シャロン です。
ついでに覚えておきたいのが、酵母によるアルコール発酵のメカニズムを解明した ルイ・パストゥール は 北側にある アルボワ の出身ということ。
筆者的に、このヴァン・ジョーヌときたら6の数字です。
熟成は6年、そのうち産膜酵母と60か月以上、容器は620mlのクラヴラン。
これで結構イケますよ(笑)
それでは、今回もおさらいしておきましょう!
練習問題
1・黄ワイン=ヴァン・ジョーヌが作られるのはフランスの何地方?
2・↑1の位置は?
3・ヴァン・ジョーヌのブドウ品種は?(別名も含めて2つ挙げよ!)
4・ヴァン・ジョーヌの熟成期間は?
「収穫翌年から〇年、うち〇〇か月は〇〇〇〇と一緒に熟成」
5・ヴァン・ジョーヌにおける「ワインの花」とは何か?
6・ヴァン・ジョーヌ作りにおいて禁止されているのは?
「〇〇と〇〇」
7・ヴァン・ジョーヌにみられる、炒ったクルミやアーモンドのような味を何というか?
8・ヴァン・ジョーヌの容器の名称・容量は?
9・ヴァン・ジョーヌのみをつくるAOCは?
10・酵母によるアルコール発酵のメカニズムを発見したルイ・パストゥールの出身地は?
名称と位置を答えなさい!
分からなかったら、内容をしっかり読み返しましょう(; ・`д・´)!
おまけ
いつもの!
[Sommelier For Free ワイン講座 第9回:ジュラ地方]
実際の感じを見ておく事も大切です!
[Yellow wine from France's Jura region]
今回はここまで!
次回は 共通問題[031] フランス からです。