あまりの飲食不況に
当方のバーの資金ぶりも苦しくなってきたので
ここ半年、副業として昼間は⚫︎ーバーイーツの配達員をしています
「貧乏暇なし」とはよく言ったもので
これに忙殺されて当ブログがほぼ書けない状態
つーか、ご近所さんの飲食店も息してない感じだけど
どうやってもちこたえているの?
さて、話を戻して
某フードデリバリー、1日、約20〜30件の
飲食店・お届け先(お客様の家)を回るのですが
今まで(この11年)自分の店にこもっていたら
見えてこなかった発見が多々あって面白い
・忙し過ぎて殺伐としているチェーン店
(もはや日本人は少なく、外国人の方から仕事を習う時代)
・新人のバイトの教育で現場が回ってない店
(とはいえ、人を育てとかないと存続できないよね〜)
・そこそこ楽しそうにやっている個人店
(のんびり牧歌的、アサイー店もそろそろキツい?)
・忙しく繁盛しているのに入口で集荷を待ち構えている超優秀店
(逆に、暇な店ほど行ってから作る=待たされるパターン多し)
あと、色んなお客様のご自宅を回るので不動産の見聞も広がって楽しい!
(近所のタワマンはコンプリートしたぜぃ、ホント色んなおウチがあって毎日探検隊みたいな気分)
などなど、人間模様やハコモノの話はさておき
フーデリをしていると本題の「飲食の未来」について考えさせられるものがある
というのが、ゴーストレストランの存在だ
ま、これに限らず、ゴーストであろうがなかろうが
実際にフードデリバリーを自宅で頼んで食べてみると、そこそこ美味しい
色んな家を回っているが
快適な住まい(景色も良ければなお良し)があれば
もう、飲食店というのは不要なのかもしれない
ひと昔前なら、金持ちが有名店のシェフや料理人を家に招いたり
ケータリングを頼んだりしたのだろうけど
そこまでというか、別にデキ立てアツアツでなくとも
美味しい料理さえ自宅に運んでくれれば(あたため直せば)OKなわけだ
酒好きなら自宅にワインやビールなどのストックもあるだろう
そうなると、飲食店の酒・ドリンクで売上を伸ばそうとする行為は
もはや、さもしい無要の長物、ナンセンスなのかもしれない
(ソムリエとしての知識もこれに含まれる?)
極端な話だが
飲食店は「おいしい料理を提供してくれる "だけ" のところ」で
あらゆる "ムダ" は徹底的に排除されるのかもしれない
お客さんが人恋しい状態でない限り
変なホスピタリティやサービスなど
もはや時代にそぐわないのかもしれない
そこで、ゴーストレストランでは
「インドおじさんの〇〇」なんて名前が多いそうだが
見た目は中東系風の、常に5〜10店舗分の料理をバンバン作って提供している彼らこそ
実は、時代の最先端で「飲食の未来」に生きているのかもしれない

これは当方のような
バーという接客ゴリゴリの業態の人間からすると
真逆の価値観を受け入れることでもある
ま、何が正解か?なんて誰にも分からない
某作家曰く「人間とは深淵(=いつ落ちて死ぬがわからない落とし穴?)の上で踊っているピエロのようなもの」だそう
とすれば迷いながらも日々楽しく踊り続けることが肝心か
以上