このブログではソムリエ・ワインエキスパート試験にチャレンジされる方を対象に
「毎回、もう+プラス1点」をとれる勉強のヒントをお届けしております。
このシリーズでは 2016年度 の ソムリエ・ワインエキスパート試験 の過去問題からポイントを探っていきたいと思います。
基本的に赤字の部分は頭にいれておいて下さい。最後に復習のテストを行います( `ー´)ノ
問題037 [フランス]
A.O.C.Bourgueilを産出するロワール地方の地区は?
1. Pays Nantais
2. Anjou & Saumur
3. Touraine
4. Centre Nivernais
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正解は...
3. Touraine トゥーレーヌ地区
ロワール渓谷地方の概要については2016年度シリーズの問題解説シリーズでは以前にご紹介しています。なので今回は内容を少し省略しながらいきたいと思います!
過去問解説 2016年 共通 [031] フランス・ロワール渓谷地方について - ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対に合格したいアナタへ!
まず、ロワール地方(=丁寧に言えば「ロワール渓谷地方」)はフランスのコチラ!
...で、問題の正解 A.O.C.Bourgueil (=ブルグイユ) があるのが、右から2つ目の トゥーレーヌ地区 というところ!
ペイ・ナンテ地区のある左が大西洋側で暖かく、右のセントル・ニヴェルネ地区いくほど内陸になり寒くなります。トゥーレーヌ地区は冷え込む一歩手前って感じ(-ω-)/
で、この冷涼な気候を利用してこの トゥーレーヌ地区 では シュナン・ブラン や ソーヴィニョン・ブラン を 使った白ワインの生産が盛んです。
で、本題の トゥーレーヌ地区 の拡大した地図がこちら!
では、この地区でのポイントを3つ解説します(´_ゝ`)!
ポイント その1
問題の「ブルグイユがある近くの3つ!」
ここはロワール河で真ん中をぶった切って、上2つ(=ロワール河右岸)の ブルグイユ と サン・ニコラ・ド・ブルグイユ の生産色が 赤とロゼ、逆の 左岸の シノン は 全色(赤・ロゼ・白) です。
この3つはセットで覚えましょう!右岸とは上流からみて右河の岸って意味ですよ~。
ポイント その2
「白のみを作るAOC」
白のみ を作るAOCは ブドウ品種 を答えれるようにしておきましょう。
例外もありますが、特に シュナン・ブラン or ソーヴィニョン・ブラン って感じです!
もちろん地図上の位置も大切ですよ~。
分かり易く緑色で大きく3つに分けました。
まず シュナン・ブラン(CBと略)が ジャスニエール Jasnières、ヴーヴレ Vouvray、モンルイ・シュル・ロワール Montlouis-sur-Loire です。
次に、ソーヴィニョン・ブラン(SBと略)が トゥーレーヌ・オワズリー と ヴァランセ Valençay です。
3つ目に例外として記載しましたが、ロモランタン という珍しい品種が クール・シュベルニイ Cour Cheverny で作られています。
ポイント その3
「赤のみを作るAOC」
最後に、ついでに赤のみのAOCを覚えておきましょう!
右端の オルレアン・クレリィ が カベルネ・フラン の赤のみ。
トゥーレーヌ・ガメイ は 名前のまま品種は ガメイ です(笑)
簡単ですね!
ちなみに、この地区の オルレアン なんて ジャンヌダルク にゆかりの土地です。
そういや映画にもなってました。ワインに興味があるくらいの知識欲のある方は歴史に通じている場合も多い。無駄知識は大切ですよ。
トゥーレーヌ地区はこれくらい頭に入ってたらいけるんじゃないかと...(´_ゝ`)
それでは復習しておきましょう!
練習問題
1・ロワール渓谷地方はどこにある?
2・トゥーレーヌ地区はどこ?
3・1~3のAOC名・生産色は?
4・4、5、6、8、9は白のみを生産するAOCであるが、それぞれのブドウ品種を述べよ!
5・7、10は赤のみを生産するAOCであるが、それぞれAOC名・ブドウ品種を述べよ!
6・オルレアンにゆかりのある歴史の人物(聖人)を述べよ!
分からなかったら、やり直し!
内容をしっかり読み返してね~。
おまけ
ブルグイユの覚え方はコチラからでした。実はセントル・ニヴェルネ地区でも3つまとめて覚えるところがあります!
[Sommelier For Free ワイン講座 第3回:ロワール地方]
いちおう、ジャンヌダルクにも触れておきます(笑)
[ジャンヌ・ダルクの凄さが3分で分かる動画]
今回はここまで!
次回は 共通問題[038] フランス(ロワール渓谷地方の貴腐ワイン) からです。